MEDIA MAKERS―社会が動く「影響力」の正体 宣伝会議 [Kindle]
- 宣伝会議 (2012年12月19日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (170ページ)
感想・レビュー・書評
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多くのメディア立ち上げに関わった田端さんがかくメディア論
メディアと、ファイナンスは構造的に似てるなど、新しくかつわかりやすい切り口が面白かった。
- メディアとファイナンスは似ている。=「対象への信頼」が価値になる
- War for talent
- Mediaの影響力 = 予言を自己実現してしまう力がある
cf. テッククランチ, ライブドア事件
- Mediaとは
発信者、受信者、コンテンツの3要素
- 発信者、受信者の3タイプ
Media = 1:N
Community = N:N
Tool = N:1
- 世界最大の社内報: 米軍の機関紙(Stars and Stripes)
社内報には、組織のモチベーション効果がある
- なぜ、缶けり専門誌がないのか?
業界と専門誌の鶏ひよこ関係
cf.日本のヨガブームは、専門誌Yoginiから?
- メディアの3要素
ストック <=> フロー
参加型 <=> 権威性
リニア <=> ノンリニア
- ペルソナの重要性
具体的にかつ、集合意識的なもの
- ブランディング
FT誌がピンク色な理由 = エリートビジネスマン専用のブランディング
- 編集権の独立の重要性
- テクノロジーによりメディアのあり方は変わる
ex. CDの登場により、イントロの強い曲が増えた
- 拡大する個人型メディアの影響力詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
なかなか面白かった。変に簡単すぎず、難しすぎず、ちょうどいい言葉加減で書かれているから気持ちよく読めた。ストック型/フロー型、権威性/参加性、リニア・ノンリニアがメディアを考える上での3軸となるという考え方も、見方としては自分には新しいものだった。
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ー さて、今から100年前にエルメスに何が起こったか?自動車が普及する時代を迎え、馬車に乗る人は激減していくわけです。そこで、エルメスは自社
のコア・コンピタンス (「自社ならでは」の競争優位の源泉)を、最高品質の旅行用革製品を作ることと再定義し、「自分たちは何屋なのか?」という問いに対して「馬具メーカーである」と答えることをやめたのです。
つまり、自分たちのコア・コンピタンスを一度、抽象化させたうえで再定義し、馬車から自動車へという技術環境の変化に、見事に対応したわけです。 私はこういう発想こそが、21世紀初頭の今こそ新聞社や出版社に、必要だと思います。
自分たちのことを「馬具メーカー」だと自己規定していたならば、今日のエルメスは決してあり得ませんでした。こういった根本的な発想転換をしながら、なおかつ不易流行を見極める精神がなければ、出版社や新聞社は、おそらくレコード針のメーカーのように、徐々にですが、確実に衰退の道を歩んでいくのだろう、と思います。 ー
「発信者ー受信者ーコンテンツ」という切り口から、コンテンツにおけるストック⇄フロー、参加性⇄権威性、リニア⇄ノンリニアの3軸など、基本的な解説を交えながら新しいSNSの時代を読み解く作品。
少し古い作品けど、充分に普遍性のある内容なので古い感じはしない。 -
2012年刊の「古い」本。が、内容は非常に古びていない。
思うに「今」を瞬間としてスタティックに切り取って論じるのではなく、微分的にダイナミックな動き・トレンドとして語っているのが、鮮度を保つ秘訣か? このアプローチはぜひ参考にしたい!
「#社会が動く「影響力」の正体」(宣伝会議、田端信太郎著)
Day135
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2012年発行だが、様々なメディアがオンラインに取って代わった現在においても、納得できる内容だった。著者も意識しているということだが、メディアの普遍的な性質を知れる本。
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テクノロジーの発展による時代の変化の構造を学ぶことができる。
これからの時代は変化する消費者の行動に対応したビジネスが成功するのだろう。 -
アーキテクチャは中立ではない、という指摘が重い。
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作者のTwitterをフォローしていますが、そこでの印象とは異なり内容はしっかりしています。フランクな言葉遣いがありつつもメディア野郎としてきちんと考えてる人なのだなと。もう6年前ですが今読んでも古くはなっていないと思います。
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2015.06.09