その夜の侍 [DVD]

監督 : 赤堀雅秋 
出演 : 堺雅人  山田孝之  綾野剛  谷村美月  高橋努  山田キヌヲ  坂井真紀  安藤サクラ 
  • キングレコード (2013年5月7日発売)
3.06
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本棚登録 : 481
感想 : 107
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988003817688

感想・レビュー・書評

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  • アレでしたね。「考えるな!感じろ!!」系の映画でした。うん。いやあ、わからんかったなあ~。サッパリでござった。でも、このヒリヒリする感じの映像、バリ好きです。ざらついてるなあ~、って感じ。「こういう感じ」の映像は、もう本当に好きなんですよねえ。でも話としては、さっぱりワヤ、でしたなあ。

    堺雅人&山田孝之のW主演、ということで良いのかしら?脇を固めるのは新井浩文に綾野剛に、でんでん、田口トモロヲ。チョイ役としては安藤サクラ、坂井真紀。主題歌はUA。うーむ。超豪華やん。「こういうの」が好きな人には、なにしろ堪らないラインナップだと思いますですね。で、俺は「こういうの」は、まあ、大好物なんですよね。なにをもって「こういうの」を指すのか?というのは、なんとも言い難い。ま、とりあえず「こういうの」としかね、言いようがないのだ、、、すまん。

    映画全体に漂う、なんらかの「狂ってる感」は、間違いなくあると思うんですが、、、ちょっと失礼な言いかたをしちゃいますと、エンジョイ系狂ってる感、なんちゃって狂ってる感、かなあ?という気はしましたね。

    うん、失礼な言いかたします。「この、こんな感じの狂ってる感、かっこいいでしょ?こんな雰囲気出せる俺って、結構、いいでしょ?」ってね、正直ね、監督さんが思ってるんじゃねえかなあ?ってね、勝手に感じました。ええ、僕が勝手に。そんな事を意識されてないのかもしれないんですが、僕は思っちゃったんだから、仕方ない。すみません。

    なんだろうなあ。たとえば、北野武監督「その男、凶暴につき」や、黒沢清監督「CURE」や、トビー・フーパー監督「悪魔のいけにえ」とかの狂気も、計算されている、とは思うんですが、あっちの方が、なんらかの剝き出しの「トンでもなさ」がね、あると思うんですよね。

    映画として存在している以上、あれらの作品に焼き付いている狂気は、絶対に計算されている筈、だと思うんですよ。でも、その計算された中にもそれでも、どうしても計算から外れたであろう、マジモンのなんらかの「狂ってる感」が、どうしてもこう焼き付いちゃってて、それに私は、どうしても心動かされる、心ふるわせられる、訳なんですよね。自分が勝手に感じるだけなんですが。

    で、この作品には、そうした「計算の狂気を超えた、なんらかの無自覚の狂気の美しさ」みたいなもんは、すみません。あくまでも僕は、あんま感じませんでした。「あ、狙ってる狂ってる感だけだね」って感じで。めっちゃ生意気なこと言って、ごめんなさい、なのですが。赤堀監督マジごめんなさい、って感じなのですが。でも俺はそう思っちゃったんです、すみません。

    山田孝之が、多分友人の綾野剛の家で田口トモロヲを監禁して、「俺の悪い噂流したのおまえだろ?吐けよ!」って拷問するやないですか。あっこで、狂気演出の手段として、山田孝之が田口トモロヲに灯油をぶっかけて火をつけようとする、みたいなシーンがね、あったんですよ。アレはねえ、実は、個人的には醒めちゃいました。

    「部屋の中で灯油はぶっかけねえだろう。アレをやるとしたら、どう考えても屋外だろう。だってあっこでトモロヲ燃やしたら、家の中でっせ?超迷惑じゃん色んな方面に。あ、ポーズだなコレ」ってね。思っちゃったんだよなあ~俺は。どうしても。ああいう場面は、俺は、なんちゃって狂ってる感、だとね、思ってしまうんですよね。どうしても。

    あと、最終盤の最終盤、この映画の一番の見せ場であろう、台風の大雨の中での屋外での堺雅人と山田孝之の、とっくみあいの喧嘩も、うーん。正直。コントだな、って。包丁捨てるのとかね、あのコメントとかね。うーん。長回しのコントをとりたかったんだろうな、コメディーだな、ってね、思いましたね正直。

    「その夜」って、どの夜だったんだろう?「侍」って誰?とか思いました。さっぱりまあ、チンプンカンプンですね。フィーリングだけは伝わった!ってところですかね。

    山田孝之はバンバンにクズ人間を演じてましたが、結局、偶然でひき殺しちゃった坂井真紀以外は、結局は殺してないんですよねえ。となると、モンスターまでは行っていない的な?でもあんな人間が世の中に普通に存在するのかもなあ、って思うとマジ困っちゃう。

    田口トモロヲは綾野剛は、なんでアレと友達付き合いできてたんだ?あと新井浩文も、アッコまでボコられたら、普通、警察に通報するだろう、、、あと、最終盤。あの泥まみれのシャツ、普通は着替えるでしょうよ、どう考えても、って思いましたね。

    堺雅人の狂った演技は好みです。ああいうの、好き。でも、なんというかなあ、、、ああなっちゃったのが、妻を轢き逃げされて殺されちゃったから?ではない気がする。妻が生きてる時からプリン中毒だったし、アレで良く工場の部下連中とコミュニケーション取ることできたよなあ。

    あと、山田孝之の朝昼夜ご飯キッチリとメモるほど、あんだけストーカーしててなんで工場は通常営業できてるんだ、、、でんでんが、工場維持、頑張ってたんだね?でんでん、エエ奴やなあ、、、

    監督の赤堀雅秋さんは、映画畑の人ではなくて、演劇畑の人っぽいですね。そうだったのか~。なんというか、「こういう映像」ってのは、どう考えても好みです。で、話としては、ホンマにピンと来なかったんですが、ま、他の作品、ちょっと観てみたいな、って思わせる何かは、間違いなくあるな、って思いました、、、ので、他の作品も、みたいですね。ええ、観たいですね。

  • うーん。。。
    期待しすぎてしまった。

    残忍な山田孝之とイケてない中年 堺雅人。
    作品全体に笑えないシュールさがちりばめられている…けど私は面白く感じなかった。

    人間のクズである山田君の役が、最後の雨のシーンで突然人間味を増すのが理解不能でした。

  • ずっと暗い感じだからきっと出演者が他の人たちだったら見なかったんだろうな。
    自分の想像の範疇を超えたところが多くてなかなか難しかった。

  • 映画的には始終だらだらな展開で退屈。悪役の山田孝之の演技だけは息を呑んだけれど、残念ながらそれだけ。

  • ちょっと思ってたのと違って、退屈でした…

    おかしいな、堺さんの作品はハズレ無いはずなのに…

    ということで、山田孝之のこういう役、ハマりすぎて本当にこわいw
    そこはやっぱり高評価w

    そこだけで★2つですw

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    「お前を殺して、俺は死ぬ」
    愚かに、無様に、それでも生きていく

  • 2014/07/19
    堺雅人と山田孝之はさすがの一言なのだけど、この映画のストーリーにも、登場人物にも、何にも感情移入できない。

  • 何かのDVDで予告みた時は面白そうだなって思ったんだけどな。
    堺雅人と山田孝之が主演って事でお二人の演技はやっぱりすごいなぁ…と思ったけども話のほうがどうにも理解できなかったです。

  • 堺雅人と山田孝之の演技は流石ですね。
    でも最後の落ちが腹オチしなかったですね。
    あと最後のプリンは意味不明過ぎです。

  • 内容が好みじゃない。弟の心理がよくわからない。役者さんは皆すごい。

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