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感想・レビュー・書評
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貴志作品2作目の感想です。
ガチンコサバイバルホラーなのですが、やはりこの作者は臨場感の描写が凄く上手ですね。息をのむ場面が多く、後半は生死の行方が気になりすぎて、怒濤のように読み進めました。主人公がサバイバル経験者でかなり優秀なので、披露してくれるうんちくが大変勉強になりました(おそらく私の人生で役に立つ機会は無いとは思いますが(苦笑))詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
追ったり終われたりの極限状態による葛藤よりも、サバイバルの知識の方が楽しくて読んでしまった。
しかし主催者側の「罠」に込めた悪意は恐ろしいな。こういうのは妙にフェアであることを強調したりしているけど、これはもう完全に罠であり、完全に殺人鬼として仕立て上げることだけを目的としているんだよな。わずかな善意や偽善すらもまったく感じられない完全な悪意。そこが恐ろしかった。 -
RPGと殺人ゲームとサバイバル要素を足した感じ。ムダに内容を引き伸ばすことなくテンポが良い。
ただ、今となってはバトルロワイヤル原作を読んでしまっているためか、ややテンポが良すぎて、特に後半は「ちょっと流石にこれはないでしょ」と思うご都合場面も。
ジャンル的にはSFミステリーの部類だと思うが、内容はホラーミステリー。
いくつかの複線が全て解決はせず、いくつかは未解決のままだが、逆にそれが余韻を残す。
ページ数も少ないので読んでおいても損は無い。 -
学生時代にはまった小説。
テンポよく展開されるストーリーは引き込まれるものがある。
設定などは時代を感じざるを得ないが、初見で読まれる方には面白い娯楽小説だと思う。 -
「青の炎」「黒い家」「悪の教典」などベストセラーで知られる著者が15年ほど前に上梓した作品です。角川ホラー文庫から出ていますが、純粋なホラーというよりは高見広春著「バトルロワイヤル」のようなサバイバル・ホラーといった内容でしょうか。内容を簡単に言えば、生死をかけた脱出ゲームです。何らかの事情で火星?のような場所に隔離された数名の男女が、ポータブルのゲーム機に示される指示の下に、生き残りをかけたゲームの中に身を投じていきます。設定は異なれどヴィンチェンゾ・ナタリ監督「CUBE」に非常に良く似た作品ですね。サバイバル生活に必要な食や地理的な説明があるのも興味深かったです。サスペンス/ホラーが好きな方は楽しめる内容になっているかと思いますね。
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冒頭から状況の説明があまりなかったので、これどうなるの? 現実なの? って不思議に思いながら楽しく読めた