ヘルプ ~心がつなぐストーリー~ [DVD]

監督 : テイト・テイラー 
出演 : エマ・ストーン  ヴィオラ・デイヴィス  オクタヴィア・スペンサー  ブライス・ダラス・ハワード  ジェシカ・チャステイン 
  • ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
4.11
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感想 : 58
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4959241927477

感想・レビュー・書評

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  • 奴隷制度の名残が残る時代の話を扱っているけど、今までの作品とは違って、考えさせられるけれど見終わった時に重苦しい気分にならない。だけどハッピーエンド、ちゃんちゃん!ではなく。
    重すぎず軽すぎず、絶妙でした。

  • 原作は、『ヘルプ 心がつなぐストーリー』(The Help)は、キャスリン・ストケットによる2009年のアメリカ合衆国の小説である。1960年代にミシシッピ州ジャクソンの白人の家庭で働くアフリカ系アメリカ人のメイドの物語である。『USAトゥデイ』の記事で本作は2009年の「夏のスリーパー・ヒット」のひとつであると言われた。
    ストケットにとって本作は処女作であり、完成までに約5年を要し、最終的にスーザン・レマーが代理することに決まる以前に60名のエージェントに拒否されていた。 2010年5月時点で3ヶ国語で翻訳され、35カ国で出版されている。2011年8月時点で500万部を売上げ、ニューヨーク・タイムズのベストセラーには100週以上入り続けた。

    感動的な作品ではあるが、やはり表層的な差別しか描き切れていないのは、ブルーレイ特典の未公開シーンで、監督の「作品全体を暗くするという理由からあるシーンをカットした」という言葉からもうかがえる。もちろんドキュメンタリーではない以上、映画というエンタメでどこまで黒人差別を描き切るのかというバランスも求められているのも確か。
    当時の黒人差別は、バスやトイレ、水飲み場まで分離され、黒人女性の仕事は白人家庭のメイドくらいしかなく、それさえ長年仕えた家庭でも当日解雇が当たり前という状況。そしてこの作品では、白人家庭の主婦との対立のみをクローズアップしているが、より脅威だったのは家庭内でも権力を持つ白人男性による暴力行為だったはず。この辺は、KKKによる事件が多少触れられているだけで流されている。
    ではなぜ、これだけ毛嫌いする黒人を白人はメイドにしたのか?それは、地位や人権を蔑ろにされて100%反抗できない相手を半奴隷として雇用できるから。
    黒人女性がわが子を親戚に預けて白人の子供を育てる葛藤や、白人家のトイレを使わせてもらえない(黒人専用として庭にある)理不尽さなどは丁寧に描かれているものの、ラストの収束に向けて主人公の母親の突然の心変わりなど唐突感は否めない。また、ケーキのエピソードが本当なら、マジで殺されても文句は言えなかっただろうに・・

    『ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜』(原題: The Help)は、キャスリン・ストケットの小説『ヘルプ 心がつなぐストーリー』を原作とした2011年のドラマ映画である。1960年代の公民権運動を背景とし、ミシシッピ州ジャクソンに住む若い白人女性のスキーターと2人の黒人のメイドの関係を描く。出演はエマ・ストーン、ヴィオラ・デイヴィス、オクタヴィア・スペンサー、ブライス・ダラス・ハワード、ジェシカ・チャステイン、シシー・スペイセク、マイク・ヴォーゲル、アリソン・ジャネイ、監督・脚本はテイト・テイラーである。評論家に高評価され、商業的にも製作費2500万ドルに対し、興行収入は1億7500万ドルを超える成功作となった。

    あらすじ:
    1960年代前半。大学を卒業したユージニア(愛称スキーター)はライターを志し、故郷のミシシッピ州ジャクソンに戻った。故郷の友人たちは皆、結婚、出産をしており、家事や育児を黒人メイドたちに任せきった気楽な生活を送っている。友人の一人ヒリーは、病気がうつると信じ込んでメイドのトイレを屋外に作るべきだと主張する。スキーターは友人たちの黒人メイドに対する態度に嫌悪感を覚える。また、自らも黒人メイド、コンスタンティンに育てられたスキーターは、大好きなコンスタンティンが退職し何も告げずにシカゴへ去っていることに疑念を抱くが、母は取り合わない。
    スキーターは、ローカル新聞の家庭欄で家事の相談に代役で回答することになり、友人エリザベスのメイド、エイビリーンに手伝ってもらうことにする。エイビリーンは優秀だった一人息子を不幸な事故で亡くして以来、子守り相手の子供以外には心を開かない。一人のライターとして黒人メイドたちの真実を著す責任を感じたスキーターは、エイビリーンを熱心に説得、密かに取材を始めるが、その他のメイドたちは報復を恐れて固く口を閉ざしてしまう。
    そんな折、ヒリーのメイド、ミニーは、ヒリーの家のトイレを使ったことで解雇される。怒ったミニーがスキーターの取材に参加することになった。また、ヒリーが雇った新しいメイド、ユール・メイが拾った指輪を質に入れて逮捕されたことに憤慨したメイドたちもまた、自らの経験を語り始めた。(ウィキペディア)

  • 時によって常識や正解は変わるんだから、何か違和感を感じたら、真実をそのまま見つめてみる
    この映画の場合は本でそれを伝えて意識を変えた

    戦いの真っ只中の私は最後の歌で励まされた

  • アメリカの人種差別の時代
    南部の黒人のメイドの女性達の生の声を1人の白人女性が取材して本にする。
    ケネディ大統領
    など歴代大統領で黒人の人権を認め選挙権を与えて来た政治家は暗殺され
    黒人とはトイレさえ別にしつつ
    病気になるからと言いながら
    子守をさせて、食事を作らせ、掃除もさせる。
    非常に理解に苦しむ。
    圧倒的に白人が優位と疑わない人
    反抗すれば殺され
    事故が起きれば物扱いで
    その辺に捨てられ
    ここまで酷いのかと。
    イエローに対する扱いは
    黒人より下だがね。
    白人ライターが
    自分の家のメイドには無関心なのには
    違和感あり
    それ以外は
    糞食らえにしても
    ユーモアも交えてあって
    面白くも観れる
    が、戦うって大変なことだな
    これは生き地獄かもしれない

  • ヘルプ達が若干上品になっていたというか、白人達も女優を集めてるからか、そもそもスキーターが小説よりもぐっと美人だからか、全体的にきれいな美しいストーリーに「変化」しているような。
    作者が伝えたかったと思われる、いいこともそうじゃないことも全て書くというコンセプトが薄まっているような。あるいはエッジが丸まって、言いたいことが弱まっているような...

  • 特にパンチがあるわけでもなく・・・。
    やっぱり人種差別を笑いにするには、相当なパンチが必要だと実感。

  • 歪んだ時代を強く生きた女性たちの話

  • 展開が王道過ぎるが、つい先日に見た『それでも夜は明ける』と
    同じ黒人差別を題材に扱った映画としては後味も悪くなくて楽しめた。
    今なおこういう黒人差別をテーマにした映画が作り続けられる
    アメリカの差別の根の深さって想像し難いが。
    時間が長めだが、テンポも良いし見やすかった。

  • 1960年代の米ミシシッピを舞台に、白人女性と黒人家政婦たちの友情が旧態依然とした街を変革していく様子を描いたベストセラー小説の映画化。南部の上流階級に生まれた作家志望のスキーターは、当たり前のように黒人のメイドたちに囲まれて育ったが、大人になり白人社会に置かれたメイドたちの立場に疑問を抱きはじめる。真実を明らかにしようとメイドたちにインタビューを試みるスキーターだったが、誰もが口を閉ざすばかり。そんな中、ひとりのメイドがインタビューに応じたことから、社会全体を巻き込んだ大きな事態へと進展していく。主演はエマ・ストーンとビオラ・デイビス。監督は「ウィンターズ・ボーン」などにも出演している俳優のテイト・テイラー。第84回アカデミー賞でオクタビア・スペンサーが助演女優賞を受賞した。

    見る前から鬱陶しいサブタイトルがついてるぞ、と思って、見るのをためらったが、見て良かった。やっぱりサブタイトルはとんちんかんだった。
    自分の子供を預けて、白人の子供を育て、その子供の家の家事、その他こなすメイドという立場の黒人と、自分もメイドに育てられているのに、いつの間にか母親そっくりの差別主義な大人になっていく白人の溝を本にまとめることになったある街の物語。
    この映画はW座枠で放送されて、安西さんと薫堂さんのコメントが映画の前後にあるのだけれど、今回、お二人ともメイド的な存在に育てられた経験をお持ちだそうで、えらく感じ入っておられた。
    私は、そういう訳ではなくて、こんなにいい人に育てられたら綺麗な心の大人になりそうなのになあと不思議だった。

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