真夜中のマーチ (集英社文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 奥田さんらしい、痛快でユーモア溢れる、まさに「一晩で読める面白い小説」。それぞれの描写が的確で引き込まれるし、最初は便宜上のチームだった三人組に次第に生まれる連帯感も自然で、なんだか嬉しくなる。個人的には、「邪魔」系より「我が家」系が好きなので、楽しく一気に読めて満足な一冊。

  • 10億円詐欺にまつわるドタバタ劇。登場人物や流れがコミカルなのでさらーっと読めた。奥田英朗は、登場人物のダメ人間度がもう少し高い方が好みかな。

  • クロチェにキスして欲しいっ!

  • 父を尊敬できないで恨みを持っている女性が、一流会社のダメ社員と自称青年実業家とぐるになって、父の汚いお金を強奪しようとするエンターテイメント。

  • 止まらなくなってきた奥田英朗強化月間(^^;)。
    ハマり過ぎてペースが2日で3冊。
    ちょっと考えないとヤバくなってきた(^^;)。

    この「真夜中のマーチ」は、ちょっと軽い感じの現代風クライム
    ノベル。渋谷のちょっと怪しいパーティー屋やヤクザ、チャイナ
    マフィアっぽい人たちが多数登場するため、サスペンス的な要素
    も多分にあるのだが、基本的にそういうのを感じ取れない(^^;)。

    結構ヘビーな状況に追い込まれている筈のキャラ達は皆どこか
    ノンビリしており、世界観はマヌケと皮肉に溢れる。そして全員、
    どこか憎めない、という、バカバカしい魅力いっぱいな作品。

    しかし物語の構成はカッチリと練り込まれており、読中随所で感嘆。
    奥田作品は救いの無い系が最高、とか思っていたが、ブラックユー
    モア系もなかなか。しばらく続きそうだなぁ、強化月間。
    まだ読んでない作品たくさんあるし(^^;)。

  • 痛快だった。奥田英朗の持つユーモアとシリアスな群像劇の二つがうまく混ざってたと思う。男2人に美女1人てのは王道だよね。突っ込みどころは多いけど楽しんで一気に読んだ。

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著者プロフィール

おくだ・ひでお
1959年岐阜県生まれ。プランナー、コピーライターなどを経て1997年『ウランバーナの森』でデビュー。2002年『邪魔』で大藪春彦賞受賞。2004年『空中ブランコ』で直木賞、2007年『家日和』で柴田錬三郎賞、2009年『オリンピックの身代金』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『最悪』、『イン・ザ・プール』、『マドンナ』、『ガール』、『サウスバウンド』、『無理』、『噂の女』、『我が家のヒミツ』、『ナオミとカナコ』、『向田理髪店』など。映像化作品も多数あり、コミカルな短篇から社会派長編までさまざまな作風で人気を博している。近著に『罪の轍』。

「2021年 『邪魔(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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