オール・クリア1 [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 前作「ブラック・アウト」を再読してからいよいよ「オール・クリア1」。2060年のオックスフォード史学生たちがタイムトラベルして第二次世界大戦中にやってきて当時の情勢を研究しているんだけど、いろいろあって現在に帰れなくなってしまい、という話。なんとか帰る方法をさがしてとんでもなく右往左往して、すれ違いにつぐすれ違い、待ち合わせや約束の時間にはことごとく間に合わず、空襲で危険な目にあってばかり、と、もう、やきもきすることはなはだしく。どきどきする! SFなんだけど、各登場人物が隠していることがあったり、そもそもなんで帰れなくなったのか、っていうことも含めて、複雑なミステリのよう。前のほうを読み返したり、「ブラック・アウト」までぱらぱら見たりとけっこう難しい。気にしなくても、おもしろく読めるけれど。
    すぐに帰れるはずが、長い時間を戦時下の危なくて大変な暮らしをしなくてはならなくなって、わたしならすぐあきらめそうだなあと。
    コニー・ウィリスの描く登場人物たちは、どの作品でもみんなすごくかわいい感じがする。今回も学生ってことを引いても、若者らしくてひたむきでかわいい。
    「オール・クリア2」で謎が解けるのがまちどおしい。

  • ブラックアウトの続編だが、まだ物語は続く!

    ちょっと大作過ぎ、とにかくストーリーの先が知りたくてどんどん読んでしまう系読者の私によっては、微に入り細を穿った描写も、登場人物やシチュエーションの多さも、「ああもう、で、なんでこんなことが起きていて、みんな元の時代にちゃんと帰れるの??」という、結論を知りたい誘惑の前には蹴散らされてしまう(要は、あまり細かく読めてない)。

    とはいえ、この物量をとにかく読ませる筆力はさすが。オールクリア2まで読み終わってから、ブラックアウトから再読したい感じ。今は、ラストが気になって気になって…!

  • 私にとってコニー・ウィリスの作品は「大当たり(=めっちゃ面白い)」か「大外れ(=めっちゃ面白くない)」しかないのだが、この『ブラックアウト/オールクリア』はちょと雰囲気が違うかなぁ…。
    なんせ話が長いのだ。『ブラックアウト』ではハラハラドキドキさせられて、第二次世界大戦中のロンドンに取り残された3人の運命や如何に! という感じだったのに、『オールクリア1』ではドイツ軍に空襲されているロンドンをドタバタと右往左往しているだけで、ほとんど進展がないのだ。
    こんな状態で、はたして『オールクリア2』で大団円を迎えることができるのかしらん。
    ということで、早く2の電子書籍版を出してくださいまし>早川書房さま

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