ベルサイユのばら(4) (フェアベルコミックス) [Kindle]

著者 :
  • フェアベル
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感想・レビュー・書評

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  • ああ~~。本巻も面白かったわ~~。
    首飾り事件の裁判や、私のオスカルのフェルゼンに対する実らぬ愛。アントワネットとフェルゼンの決して実ることのない深い愛。そして、オスカルとロザリーの何とも微笑ましい関係ない。。。
    みんなそれぞれに苦悩して、どの愛も読みごたえあり!
    そして、それとは反対に市民の王妃への反感がますます大きくなっていく。
    アントワネットもちゃんとフェルゼンの言うこと聞いてやっと女王らしくなったけど、これから王室の借金をどうしていくか。。。ここからフランス革命の兆しが見えはじめてきてる。
    まぁ、ポリニャック夫人を遠ざけたのことは、スッキリしたけど。
    ああ、私はロザリーになってオスカルにハグされたい!
    アンドレとオスカルのこれからが楽しみだわ~。

  • 首飾り事件の裁判や、オスカルのフェルゼンへの思いが描かれる。
    アントワネットとフェルゼン、ロザリーのオスカルへの思いもまた報われない。
    史実とは違うということを差し引いても、王妃が気の毒だ。
    この作品の中の我儘で無知なところがあるという設定としても
    それで国民の恨みを一手に受けなければならないのは可笑しいと思うが
    わかりやすい旗印になってしまっていたことは否めない。

    歴史上、この先悲しいことしか待っていないと思うと悲しくなってしまう。

  • 本巻は素晴らしかった。前巻で惣領冬実「チェーザレ」と比較したが、そもそもチェーザレは男性であり、オスカルは女性である。女性である自分と男性である自分が不可分に混在しているオスカルという人間は、非常に複雑である。複雑であるが、決して暗くはない。それは彼女の知性と強さからくるものだろう。そしてそれがめちゃくちゃ魅力的である。

    また本巻はフランス革命前夜の不穏な社会情勢が垣間見える。「レ・ミゼラブル」などを読むと、本当に当時のフランスの貧困は凄まじかったことが推測できるが、本作も同様である。
    マリーはその状況に戦慄し覚醒するが、オスカルもまた同様に覚醒する。

  • 架空の人物と実在の人物がごちゃごちゃするので、少し整理してみた。デュ・バリー夫人はポンパドール夫人がモデルだと思ったら、実在していた。ポンパドール夫人の死後ルイ15世の愛人になったらしい。

    ジャンヌとニコラス夫妻も実在して、実際に首飾り事件を起こした。ロザリーが妹というのはフィクション。黒騎士は果たしてどうだろう?仮面の下はあの人じゃないか?と気になる。

    話が面白くなってやめられなくなってきたら、Kindle読み放題は3巻まで、4巻からは有料になってた。ズルいな。

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著者プロフィール

1947年12月18日大阪市生まれ。
東京教育大学(現・筑波大学)文学部哲学科在学中より漫画を描き始め、1972年から連載を始めた代表作『ベルサイユのばら』は空前のヒットを記録し、宝塚歌劇団の舞台でも上演されるなど、漫画の枠を超え幅広い層に永く愛される。
現在は活動の幅を広げ、劇画家、声楽家としても活躍の幅を広げている。

主な作品
『ベルサイユのばら』
『オルフェイスの窓』
『女帝エカテリーナ』
『天の涯まで-ポーランド秘話-』
『栄光のナポレオン-エロイカ-』
『おにいさまへ…』

「2013年 『聖徳太子(7) <完>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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