新装版 ロードス島戦記 灰色の魔女 (角川スニーカー文庫) [Kindle]

著者 :
制作 : 安田 均 
  • KADOKAWA
3.56
  • (7)
  • (17)
  • (12)
  • (7)
  • (0)
本棚登録 : 129
感想 : 28
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (336ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ラノベというジャンルを創りだした作品の一つ。
    (当時はそんなジャンル名なかった!)

    しかもテーブルトークRPGを実際にプレイして、その実況を”リプレイ”と称して書き起こし雑誌掲載して、更にそれをノベライズするという画期的なことををして創りだされた。
    (この辺は安田均さんがあとがきに書いてる。)
    今考えるとストーリー展開がご都合主義的過ぎるとかいろいろあるけど、とにかく当時は革新的だったし熱かった。


    新たに加筆修正されて新装版で出たので、微妙な違いを楽しみつつ当時を懐かしんで読んだ。ベルドとカシューの戦いや、ラスト等重要なシーン程修正が入ってる。


    典型的な団塊ジュニアほいほい作品。。。

  • 本書は、ファンタジー小説の金字塔とも言えるロードス島戦記シリーズの第一作目です。ロードス島という架空の世界を舞台に、魔法使いのパーン、エルフのディードリット、ドワーフのギム、魔術師のスレイン、僧侶のエト、盗賊のウッドチャックという六人の冒険者たちが、灰色の魔女カーラという謎の存在によって引き起こされた戦乱に巻き込まれていく物語です。彼らは、カーラの目的や正体を探るために、ロードス島の各地を旅しながら、様々な敵や味方と出会い、戦い、成長していきます。

    本書のテーマを一つ挙げるとすれば、それは「運命と自由」だと思います。この本では、カーラはロードス島の歴史を変えるために、人々の運命を操ろうとします。しかし、パーンたちは、カーラの思惑に従わず、自分たちの意志で行動します。このように、本書では、運命と自由という二つの概念が対立し、それぞれの立場から物語が展開されます。

    この本を読んで、私はどのように感じたかというと、まず、水野良さんの描くロードス島の世界に圧倒されました。ロードス島は、西洋の伝説や神話をベースにした豊かな文化や歴史を持ち、様々な種族や国家が共存しています。水野良さんは、この世界を細かく描写し、読者に想像力をかきたてます。また、この本に登場するキャラクターたちも魅力的です。彼らは、それぞれに個性や背景を持ち、人間味のある感情や行動を見せます。特に、パーンとディードリットの恋愛関係は、本作の見どころの一つです。

    総評として、この本は、ファンタジー小説の傑作と言えます。水野良さんは、ロードス島という壮大な世界を創造し、そこに住むキャラクターたちの冒険を描きました。この本は、運命と自由というテーマを通して、人間の生き方や価値観について考えさせられる作品でもあります。私は、この本を読んで、ロードス島の世界に没入し、パーンたちの仲間と一緒に旅をした気分になりました。この本を読んで、ファンタジーの魅力に触れてみたい方には、ぜひおすすめしたいです。

  • 呪われた島ロードスに再び戦火の影が迫る中、パーン一行が試練を乗り越える物語。「ロードス島戦記」シリーズ第1作。

    日本ファンタジーの金字塔とも言われているシリーズ。刊行から35年経た現代でも色褪せることのない名作。

    『葬送のフリーレン』を観ていたら急に読みたくなったので、手に取りました。年を経てから再度読むと、熱中した当時よりもキャラの心情を深く理解できるようになりました。

  • ライトファンタジーの源流を初めて読みました。
    ヒト、エルフ、ドワーフ、魔法と剣。ファンタジーのあるある設定が詰め込まれています。
    ストーリーはイベントを次々とこなすために道程は省かれている印象、そのためキャラクターの肉付けは少し薄く感じました。

  • Audibleで聞いた。文章が簡単なので朗読でも十分ついていける。
    ファンタジーは毛嫌いしていたので名前は聞いたことがあったが何も知らなかった。こういうジャンルはめったに読まないので新鮮で面白かった。

  • 2022/3/28読了。
    独学講座「ライトノベル概論」の一環として読んでみた。
    残念ながら楽しめなかった。文章・文体、そして内容全体から、若年層向けに書かれたものというよりは、若年層自身が書いたもののような印象を受ける。それこそがライトノベルの本質に関わる部分なのだろうということは分かるのだが。
    同じ若年層向けでも、トールキンやエンデの児童文学ファンタジーとは何かが違う。それはいったい何なのだろう。

    口直しに別のファンタジーを読み始めて気づいた。「書いてあることしか書かれていない」か、「書かれていないことが書いてある」か、その違いではなかろうか。

  • 懐かしさに惹かれて読みました。乱戦の描写など、とても面白く読めました。テンポが良すぎる感はありますが、それもまた味わいのように思います。

  • 田舎の村に住むパーンは正義感を持て余した若者だった。ゴブリン退治をきっかけに旅に出たパーンは、やがてロードス島の影と戦うことになる。

    超有名古典ライトノベルファンタジー。
    流石に今読むと古さを感じざるを得ませんでした。超王道なストーリーだし、軽い読み物として箸休めにはいいかも。

  • 王道のファンタジーなのだけど何か途中で飽きてしまいました。もうちょっと若い頃読めばよかったかも…

全28件中 11 - 20件を表示

著者プロフィール

1988年刊行の「ロードス島戦記」(スニーカー文庫)でデビュー。以降、「魔法剣士リウイ」シリーズ(ファンタジア文庫)、「クリスタニア」シリーズ(電撃文庫)などで、ファンタジー小説の旗手として活躍する。

「2018年 『グランクレスト戦記DO 英雄の系譜』 で使われていた紹介文から引用しています。」

水野良の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×