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感想・レビュー・書評
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角田光代さんはやっぱり、グサり具合が半端じゃない。
これまで無作為に手に取った数冊、全部自分との”親和性”が高すぎて、心身ともに調子のいいときじゃないとグサりすぎてツラすぎて読めなかったりもした。
登場人物たちと自分はぜんぜん違う境遇にあっても、彼女たちの心の動き方に思い当たる節がありすぎて、読んでる自分は痛いんだけど、同時に安心してもいる。
一冊読むと、「こんな痛い思いはもう当分ごめんじゃわい」ってなるクセに、しばらくするとまた自然と別の作品を手に取ってる。
今、私の本棚の積み本コーナーには角田さんの本があと2冊。写真のヤツを読了して、2冊に減っちゃった。今度本屋さん行ったとき、きっとまた、別の作品手に取ってるんだろうと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
小学校受験をきっかけに、初めは仲の良かったママ友5人が嫉妬や焦り、悩みを抱き、まるで森の中で彷徨い、踠いるかのような物語。どんなライフステージであっても、人と比べることで幸せになることはないのだなぁと思った。話の最後も、登場人物それぞれが自分の選択は正しかったのか、不安を抱いている。人生は自分で決めないと満たされない気持ちになるのだろうが、自分自身も人と比べてしまう時もあるので、頭で分かっていても実行するのは難しいなぁと思った。
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お受験がからむと、人間関係もギスギスするのかな……。
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中高時代は所属するグループで、大学時代は就職先で、社会人になれば結婚するしない、結婚相手のスペックで、その後も子の有り無し、子の進学先などで…女性という生き物は多かれ少なかれ、仲良くしていても同性同士で比較し、無意識に優劣をつけてしまうところがあるかもしれません。SNSが発達した現代は、比較材料がいくらでも手に入ってしまいます。
でも、表向きは"わたし"より幸せそうに見える"あの人"を、本当に幸せと決めつけ羨む必要があるのか、女性としてそんなことを考えさせられる本でした。
それぞれが抱える事情など、他人には分からないものです。表面的な部分のみを見て比較し、焦ったり妬んだりすることがどれだけ愚かしいことか、改めて教えられたような気がします。
お子様のいるいないに関わらず、全ての女性におすすめしたい一冊です。 -
15年前の小説なのに、リアル。リアルすぎて途中読んでて気味が悪くなったほど。令和の今VERYで連載してても違和感ないかも。
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小学校受験を巡る母親たちの
ドラマ。
気が合うと思っていた友人、
ママ友と呼べる距離感、
あることをきっかけに広がりゆく温度差。
わかるわかる、と思いながら
読みました。
母親だからって決して強くない。
他人を意識してしまうほど、不安な子育て。
登場人物が多い話は苦手と思っていたけど、
入り込める話でした。
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かなり面白かった
ママたちの感情の描写が細やかで、衝撃的でかつ現実味を帯びている
人間関係の変化ってよくあることで
たしかにー
なるほどー
と思える -
ドラマの名前をなくした女神にハマっていた頃にネットで話が似ていると知ったのがキッカケで読んだら本当にそのままぐらい似ていた。
あのドラマが好きな人は楽しめるはず。 -
オードリー若林が推薦してたのでよんだ。
ドロドロの女性コミュニティを覗く感覚 -
母親5人の群像劇。小学受験を機に関係が変わる頃からページをめくる手が止まらなかった。子有子無等、読者の立場により捉え方が変わる作品。最終章からは著者からのエールや希望を感じた。