ゆるく考えよう 人生を100倍ラクにする思考法 (文庫ぎんが堂) [Kindle]
- イースト・プレス (2013年12月20日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (197ページ)
感想・レビュー・書評
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<感想>
著者のブログをベースに加筆した書籍らしい。他の著書同様、リフレーミング効果の高い文章がたくさん出てくる。
ただ、タイトルの「ゆるく~」から連想されるような記事は冒頭部分くらいで、大半は自己啓発的な内容である。
<アンダーライン>
★★★日本の将来に悲観的な人の多くはそもそも期待値が高すぎるのです。たとえばそういう人は「世界大2位の経済大国である日本」を維持したいと考えたり、「国際社会でリーダーシップを発揮し、諸外国から尊敬される日本」を夢想しているようです。
★世界には200もの国があります。その中で世界2位とは、トップ1%です。あなたは今まで人生において、トップ1%を目指したことがありますか?
・「すべての人に同じだけのチャンスがある」などと思い込み、諦めずにずっと必死で働き続けることが「不幸の元」なのです。
・後から不満が出てくることは最初から前提とし、「たとえ不満が出てきても納得できる選択肢はどれか?」という視点で選ぶべき
★「自分にとって最も大切なものについてこそ、強いこだわりがあるために正しく判断できない」という矛盾
★★インプットが無制限にあれば、人間は生産性を上げようとは考えない、思いつかない
★働く時間を減らさない限り仕事が速くできるようにはなりません。
★★生産性とは「アウトプット÷インプット」で計算する比率です。分母の「インプット=働く時間」を増やしたら、生産性(=仕事の効率)はどんどん落ちます。やるべきことは「より働く」ことではなく、「働く時間を少なくする」ことなのです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
・組織を運営するためには、社員は、同じような価値観を持ち、同じような行動原則の下で働いた方が効率が良いのかもしれませんけど、社会全体でみると、それに生き辛さを感じてしまう人がでてきてしまいますよね。
『自分の時間を取り戻そう– 2016/11/26』『マーケット感覚を身につけよう– 2015/2/20』『自分のアタマで考えよう– 2011/10/28』『未来の働き方を考えよう– 2013/6/12』と、ちきりんさんの本を新しい方から遡るように読んできました。
『ゆるく考えよう』は、ちきりんさんが、月間100万以上のページビューを誇るブロガーになった理由が解り、ユニークユーザーたちの慧眼に驚く内容でした。
2011/2/7第1刷発行と、7年も前に出版された本ですけど(ちきりんさん自身は、そんなつもりは微塵もないと思いますが)ある意味、予言であり啓示の書でもありますね。
私たちが世代交代するたびに、意識では拒否することもありながらも、無意識には擦り込まれてきた価値観や行動原則が、グローバル社会や科学技術の進歩に適合できなくなっていることは、誰もが見て見ぬふりをしている事実だと思います。
ちきりんさんは、それぞれの事象を分かりやすい事例を使って提示し、新しい視点からの価値観と時代に対応する行動原則を提言しています。 -
人気ブロガーちきりんさんの初めての著書らしい。
人気が出た頃に出た本なので,殆どがブログの記事からの転載。掲載するにあたり,少々手は入っているようです。
ちきりんさんの考え方には,いちいち納得です。
確かに難解な言葉は使われていないので,文章も分かりやすくて,言いたいことがちゃんと伝わってきます。一つ一つの話題もしっかりしていて,読後感も気持ちがいいです。
「なんでもそうですが,事前にどんなに慎重に検討して選んでも,選んだ後には必ず不満が残ります。」だから「たとえ不満が出てきても納得できる選択肢はどれか?という視点で選ぶべきなのです」
選択肢を選ぶ時の心得。カンペキはあり得ないもんね。 -
あえて極端に書いているところもあるんだろうけど、そういう考え方もあるのね〜くらいの感じ。
最後の、なんでも良かったね、に変える思考方法は真似したいし真似できるなと。ちょっと試してみようと思います -
読んでみようかなと思ってたら、電子書籍版が出たので購入。サラッと読める内容だった。
そういう考え方(生き方)もあるよねって感じ。書いてあることを強制するような文章じゃないからだと思う。こんな考え方もあるから、良かったら試してみたら?くらいの軽い感じ。自分の琴線に触れたものだけを、ちょっと意識してみようかなと思う。