共喰い [DVD]

監督 : 青山真治 
出演 : 菅田将暉  木下美咲  篠原ゆき子  光石研  田中裕子 
  • アミューズソフトエンタテインメント
3.09
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感想 : 54
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4527427657076

感想・レビュー・書評

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  • 血と性の継承の物語。
    父親を憎む理由である、性行為時の暴力癖を己
    の内に発見した少年が、下関の小さな町の中で
    もがく姿を描き出しています。
    人間を真摯に見つめる青山真治監督の演出がさ
    えわたっていました。
    ラストでは原作にない女性たちのその後も語ら
    れ光石研が単なる悪役でない父親の複雑な人間
    性を見事に体現していたのが印象に残った作品
    でした。 
    原作はこれか芥川賞の作品かと思いましたが映
    画化は主人公の恋人、その愛人、そして母のタ
    フな生き様を木下未咲、塚原由希子、田中裕子
    という女優陣が渾身の演技で魅せ物語に奥行き
    を与えていてとても面白い作品に仕上がってい
    たと思いました。

  • 至福の100分。何より役者の演技が抜群。もちろん映像も良いが、何より心地よかったのが、ショット、シーンでのずらしの効果。予想される紋切り型な展開が細かなところでずらされたまま話は展開するので、最後まで気が抜けない。

  • 原作は既読。
    よく出演したわ菅田将暉。
    いつも善人役が多い光石研もとんでもない性癖を持つDV男を熱演?してたけど、最期は右手?のない元妻田中裕子に刺されてあっけなく死亡。
    うーん観なくても良かったかな。田中裕子は安定の田中裕子だった。

    2013年 102分 WOWOW
    監督 : 青山真治
    原作:田中慎弥
    出演 : 菅田将暉 木下美咲 篠原ゆき子 光石研 田中裕子

    母さん、なんで僕を産んだのですか?
    あの男の血を引く僕をー。

  • 画が凄く原作の雰囲気出しているし、役者さんも田中裕子凄く良かったんだけど、何というかあの原作の遠馬のどす黒い感情とか父親のいやらしさみたいなのがもう一匙欲しかった。

  • 菅田将暉若いっ‼︎
    体当たりの演技も良かった。
    でも
    田中裕子の存在感や、光石研の…
    もっていかれる。

    昭和の終わり‼︎

    原作から入ることが多いんだけど。
    さすがに。
    コレ、原作読めない…わ…
    なん、だか。

    タイトルに引き寄せられてたので。
    納得ですぅ。

  • 2018/6/25
    菅田マサキ以外に意味がない、それもどうかわからない。

  • ズーーーン とくる映画。
    血の繋がりにもがき苦しむ。

  • 撮影地が地元の近くだった。海に続く河口とドブの臭いとウナギ。

  • 菅田将輝が瑞々しい。
    暴力や性を題材にしいて
    それらを生々しく描写しているので
    「菅田将輝の関係者はよくこの仕事受けたな」と思ったり、
    だからこそ彼自身が持つ清廉さがこの映画の重さを軽減していて
    「よくぞこの仕事を受けてくれた」と交互に思いながら観終わった。

    演技の世界では「子供と動物には敵わない」というらしい。
    多分、演技を超えた感情を持ち、観る者の心に響くからだと思う。
    この映画での菅田将輝もそうだった。
    芸能界デビューして3年目くらいの19歳で撮影したと思われる演技は未熟だった。
    だけど、両親役の光石研と田中裕子とそれぞれに共演することで変化する演技が
    主人公の心の変化と重ねて観ることができた。
    3人揃っての共演シーンはなかったが
    菅田の演技を通して親子や家族の繋がりを感じることができた。

    映画自体は原作に忠実な中盤までは良かったのに
    ラスト30分の映画オリジナルの部分が蛇足だった。
    場所を吟味し、時間をかけて撮られたであろう映像は素晴らしかっただけに
    脚本が残念だった。

    映画が公開された時のインタビューと写真をネットで見たら
    菅田将輝の目が生き生きしていた。
    最近は忙しすぎるみたいで目が死んでるように感じるけど
    これからも彼の演技を見続けたい。

  • 暴力の連鎖

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著者プロフィール

1964年7月13日、福岡県北九州市門司に生まれる。立教大学英米文学科卒。
1996年『Helpless』で劇場映画監督デビュー。2000年『EUREKA』がカンヌ国際映画祭で国際批評家連盟賞とエキュメニック賞をW受賞。同作の小説版が三島由紀夫賞を受賞。2011年『東京公園』でロカルノ国際映画祭金豹賞審査員特別賞受賞。2015年度まで4年間、多摩美術大学映像演劇学科教授。2016年度、京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)映画学科の学科長を1年のみ務める。2020年公開の『空に住む』が遺作となった。2022年3月21日逝去。

「2023年 『青山真治クロニクルズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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