おもいでエマノン (徳間文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • ジャンル分けが難しい。SF?ドラマ?

    ヒロインは人類発生からの記憶を一子相伝で持ち続けているという設定。不老長寿ではなく、娘が誕生すると全記憶が娘に譲られるというのがミソ。
    なので本人は普通に老けていくわけだが…。

    このヒロインと様々な時代で邂逅した人々の短編集で、それぞれの人物の主観で描かれる。

    人類の歴史を知るというのは面白いし、DNAに先祖の遺伝記憶があるのは証明されつつあるし映画「アルタード・ステーツ」等も似たようなテーマだった。

    その設定だけでどれだけでも面白く出来そうだが、各エピソードがこじんまりとしているし、本筋と関係ない話が長かったりして話のリズムが悪い。
    設定の面白みが十分には活かされていない気がして残念。

    筆者は九州出身の方なのか、九州を舞台にした話が幾話かあった。

  • 永遠の過去の記憶を持っているという少女と、様々な関わりを綴った連作短編集。
    梶尾真治版「火の鳥」といったところか。
    壮大なテーマの割には、それぞれに出会う人たちとの交流が結構あっさりめで、何というか、宿命論的な話にはならず、ちょっと物足りない。

  • エマノンというエキゾチックな少女と彼女に関係する人が主人公となる。長い話かとおもったが、短編集みたいだった。エマノンは生命が誕生してからの35億年にも渡る記憶を持っている。一瞬一瞬の人生に名前には意味はない、というのでno nameの逆さ読みでエマノンとか。

  •  SFです。若いのに達観している美少女が、旅をしています。
     美少女なんで、男子がほっときません。得です。
     美少女なのに、さすらいとか、いろいろと心配です。
     
     続編エマノンがありますが、もういいかな。
     

著者プロフィール

熊本県生まれ。「美亜へ贈る真珠」でデビュー。代表作に『地球はプレイン・ヨーグルト』『怨讐星域』「あしびきデイドリーム」(星雲賞)『未踏惑星キー・ラーゴ』(熊日文学賞)『サラマンダー殲滅』(日本SF大賞)、そして映画化した『黄泉がえり』や、舞台・映画化した『クロノス・ジョウンターの伝説』など。

「2022年 『未来のおもいで 白鳥山奇譚』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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