ビットコインはどのようにして動いているのか? ビザンチン将軍問題、ハッシュ関数、ブロックチェーン、PoWプロトコル [Kindle]

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著者 : 大石哲之
  • tyk publishing (2014年3月12日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (66ページ)

ビットコインはどのようにして動いているのか? ビザンチン将軍問題、ハッシュ関数、ブロックチェーン、PoWプロトコルの感想・レビュー・書評

  • 少し前にはやったビットコインについての数学的な背景を解説している書籍。
    仮想通貨と言われてわかったような、わからないような人向け。難しい数式は一切登場しないので簡単に読むことができる。
    ビットコインの本質は、中央管理者がいない場合で、複数人プライヤーがいるときにその中で、意思決定を共有できるか、ということである。これにはカッコいい名前がついていて情報分野ではビザンチン将軍問題と呼ばれる。
    肝は、複数人のプライヤーの中に悪意のある人間がいた場合でもプレイヤーがそれに惑われることなく意思決定を共有できるかというところ。

    この問題に対する解決策をコンピュータ上で実装したのがビットコインであるので。これを説明すればビットコインを説明した事と等しい。

    本書を読んでみると、やっていることはかなりシンプルであることがわかる。アイデアが素晴らしい。

    これは情報分野の一つの金字塔のように思える。
    ビットコインの成功はつまり、中央管理者がいない場合でも個々人が独立してネットワークを形成しても同じ結果が得られると示唆される。
    もっといろいろな分野での応用例が期待できそうである。

  • 確かに初心者向けに平易に書いてあるのだが、そのせいで胃観戦内容が薄い。
    結局読んだ範囲は知っていることばかりで、その一歩先を知りたくて購入したのだが。
    買った私側のミスである。

    あと、本筋とは関係ないが誤字脱字が多すぎる。もうちょっと校正しようよ・・・

  • ビットコインが成し遂げた一番のことはビザンチン将軍問題を解決したところにある。ビザンチン将軍問題というのは、信頼出来ないノードがあるネットワーク上で合意形成は可能か、という問題。

    ビットコインの仕組みは
    1)取引の作成と通知
    コンピュータAがBに10BTC を送った、というようなトランザクションを他のコンピュータすべてに通知(ブロードキャスト)する
    ビットコインのアドレスからアドレスに送られる。アドレスの持ち主が誰かは分からないので匿名性が保たれる(ただし最近は口座作成や購入時に本人確認書類が必要になってきている)
    ビットコインアドレスのそれぞれに秘密鍵と公開鍵がある。コインの送金をするには秘密鍵を知る必要がある(秘密鍵が盗まれるとコインも盗まれる)

    2)マイニング
    ブロードキャストを受け取ったコンピュータは、数百から千の取引をブロックにまとめ、既存のブロックチェーンデータベースに新しいブロックを追加する。採掘者はここでブロックハッシュ値を見つける
    ビットコインではSHA-256 というハッシュ関数のアルゴリズムを使っており、この関数には何を入れても256桁の出力を返す。
    ハッシュ関数は一方向関数とよばれており、ハッシュ値からもとの数値を逆算することは出来ない(無数の入力をためしてたまたま同じ値になる以外には推測の方法がない)

    3)採掘が成功すると、新規ブロックのデータが全コンピュータに通知される。受け取ったコンピュータは過去のブロックチェーンを参照して二重払いがないか、電子署名があるか、を確認し、不正がないことを確認してから自分のブロックチェーンの末尾に加える
    2009にビットコインが始まって、2014.2までに28万のブロックが生成されている(blockchain.infoで参照できる)
    新しいブロックが出てきた時は、前のブロックのハッシュ値+新しいブロックの取引情報をハッシュ関数に入れて新しいハッシュ値を得る。
    この時、32ビットの適当な数(nonce)を加え、ハッシュ値の最初の17ケタが(16進数で)0になる値が見つかれば採掘成功。nonce とハッシュ値を含めたブロック情報を他のコンピュータに送る。この際、自分のアドレス宛てに新しいコインを送金するという取引を含めておく。
    17ケタというのは採掘の成功率を規定しており、現在は10分に一回ぐらい新しいハッシュ値が見つかるように設定されている。今後PCパワーが上がれば18,19と増えていく。いわゆる「採掘所」では一億台以上のPCパワーを消費している。

  • コンピューターサイエンスを学んだことのない方にとっても読みやすい本になっていると思います。

    (私はコンピューターサイエンスを学んだことがあるので、この本がどこまで易しいかを実感できないのですが)

    こういう本を読み慣れていない人には、少し難しく感じられるかもしれません。というのも、説明の順序が、「まず難しい要約を述べた後に、それについて易しく丁寧に解説する」というスタイルだからです。「難しい要約」のところでつまずいてしまう人もいるかもしれません。

    こういう文章を読みこなすコツは、「分からないところがあっても、分からないまま放置して、どんどん先へと読み進むこと」です。

    (ちなみに、この作文スタイルの読者にとってのメリットは、「自分がすでに理解している箇所は読み飛ばすことができること」です。実際、ハッシュ関数や電子署名のような、ビットコイン固有でなく、コンピューターサイエンスの初歩的な部分については、私は読み飛ばしました。専門用語による簡潔な説明で理解できるなら、「易しく丁寧な解説」の部分は読まなくて済むわけです)

    ビジネス書の著者の手による本らしく、忙しい読者が効率的に読めるようデザインされた「科学読み物」に仕上がっていると思います。

  • ビットコインについて良く分からなかった部分が非常に平易に説明されていて、とてもスッキリしました。

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