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- Amazon.co.jp ・電子書籍 (409ページ)
感想・レビュー・書評
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諦めと哀しみを湛えながら繰り広げられる、ひとつづきの冗談のような文章。実験的な娯楽小説か、それとも娯楽の皮をかぶった実験小説か?危ういバランスの中をもがき進んで行く英雄的な姿には、格好良いとほれぼれするほかない。
それとヴォネガットは警句の名人だと思う。「魅力とは、その持ち主が心の底でなにを考えていても、他人がさっそく好感を持ち、信用してしまうようなからくりをいう。」魅力たっぷりで社交的な人たちに劣等感を持った時に、胸の中で呟こう(笑)
味のあるイラストも素敵だ。
手法的にも精神的にも、映画『アダプテーション』によく似ていると思った。大好きな作品。脚本を手がけたチャーリーカウフマンは、今度は映画『スローターハウス5』のリメイク版の脚本に参加するかもしれない、と、これは2013年のニュース。その後どうなったのだろう。カウフマン脚本のスローターハウス5、ものすごく観てみたいのだけれども。詳細をみるコメント0件をすべて表示