シャーロック・ホームズの冒険 【新訳版】 シャーロック・ホームズ・シリーズ (創元推理文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • LINEノベルで読了。
    小学生の頃読んだホームズものは全く肌に合わず、『四つの署名』も後半の冒険もののほうが面白かったというミステリ落伍者が、京極堂でミステリの面白さに開眼した今なら違った感想になるのではと思い読み始めた。
    「ボヘミアの醜聞」「赤毛組合」はそれぞれ「ボヘミア卿の醜聞」「赤毛連盟」と記憶していたので再読のはずなのだが、内容は記憶から抜け落ちていて、「まだらの紐」以外はほぼ初読状態。
    子供の頃漠然と抱いていた「自分に都合のいい箱庭遊び」という感想は多少は和らいだ。
    にしても辛辣すぎないか、幼少期の俺よ。

  • アラサーになって初めてのホームズ。現代ミステリのエッセンスが全部詰め込まれていて、ずっとワクワクしていた。ホームズをことあるごとに褒めそやすワトソンの一人称が愛しい。シリーズにも挑戦したい。

  • 今更ながら古典を読んでみた。これがシャーロックホームズかぁという感じ。短編なのでテンポも良く少しずつ読めるのが良い。

  • シャーロック・ホームズの冒険、新訳版。amazonのprime readingで読めたので読みました。

    シャーロックホームズのエピソードは、いろいろなところで見聞きしているけれど、実際に原作はほとんど読んでいませんでした。少し前に、アンソニー・ホロヴィッツの公認小説を読んだこともあって、原作を読み直したいと思っていたんですよね。

    実際に読んでみて気がついたのは、どの短編も、ジェレミー・ブレットのドラマの映像を思い出せること(笑)。私の「シャーロック・ホームズ」の原点は、どうやらジェレミー・ブレットのTVシリーズにあるようです。

    このkindle版のあとがきには、原作の挿絵のことも詳しく説明されていました。あの挿絵のホームズ像は、挿絵画家のシドニー・パジェットの弟がモデルだそうです。

    今となっては、推理小説のいろいろなパターンが書かれていて、それを読んで育ってきているけれど、当時、これを最初に読んだら、もっともっと面白いと思ったんでしょう。それでも、ちゃんとコナン・ドイルの描いた世界を知っておくのは自分の知識財産になりそうな気がするので、これからも少しずつホームズシリーズ読んでいこうかと思ってます。

    収録短編
    ・ボヘミアの醜聞
    ・赤毛組合
    ・花婿の正体
    ・ボスコム谷の悲劇
    ・五つのオレンジの種
    ・くちびるのねじれた男
    ・青い柘榴石
    ・まだらの紐
    ・技師の親指
    ・独身の貴族
    ・緑柱玉の宝冠
    ・橅の木屋敷の怪

  • 深町眞理子訳シャーロック・ホームズ・シリーズの第1巻です。
    短編とはいえ濃密な内容で読み応えがありました。
    小さなものから大きなものまで、ホームズは自身が面白いと感じた事件を手掛けていきます。
    読者はワトスンと同じ立ち位置で、鮮やかな名推理の数々を目の当たりにすることになるのです。
    他のホームズシリーズも読みたいと思わせる一冊。

  • 読者も一緒に謎解きできるようなミステリー小説ではなく、ずっとホームズが神がかった観察力と陰の捜査で謎を解いていく話で、だからなのか正直退屈と感じてしまいました。
    ただ、ホームズは悪事を働いた人間にも慈悲ある対応をするし、お茶目な所もあって魅力的なので今日までファンが多いんだろうなとも感じました。

  • ホームズを読むのは初めてである。あまりにも有名で、映画も観ており、知った気になっていたが、読んでみたら初対面そのもの。

    さてこの作品、相棒のワトスンが書き記した、という設定である。だからホームズ愛にあふれていると感じた。ワトスンには家庭があり、医者という多忙な仕事も抱えている。それでもホームズの依頼をむげには断れない。やはり二人は固い絆で結ばれているのだ。

    前置きはさておき、物語は推理小説というよりは人間の心理を描いた物語と言えると思った。100年以上前の小説で、風景も衣装も道具も古典的。けれどもアナログでしか描けない光景は新鮮である。結婚相手が突如消えたり、動物がキーポイントだったりと、あっと驚くような結果ではない。でも、そこがかえって面白い。現代のように巧妙な伏線を考える必要もない。それでもホームズが時代を超えて語り継がれる理由…それは、彼が体を張る探偵だからだ。私利私欲のためでなく、純粋に真理を追求するために、とことん推理をめぐらす。そんな強靭な精神と肉体に、私たちは魅了される。

    ワトスンと同じ眼差しでホームズを見ているのだろうな。

  • シャーロック・ホームズの小説を読むのは小学生以来だろうか。
    推理小説、探偵小説の古典である。しかしそのストーリー展開は古さを感じさせない。今、このように読み返してみても「いったいどのような結末があるのだろう?」と先を読まずにいられない面白さがある。
    短編集であるが、どの作品もある意味日常にある「謎」や警察沙汰までは行かない「事件」が多い。まさにシャーロック・ホームズは「探偵」として活躍するのである。
    今、我々が読んでいる推理小説、ミステリーの原点と言える作品だろう。

  • 新訳で読み直し。馴染みの「まだらの紐」や「赤毛連盟」などではない、佳作が思いのほか楽しい。

  • ◆◆ ベッドでミステリー ◆◆ 第五十八回

    どんなジャンルにも基本図書というのはあるものだけど、ミステリーだったらなにを読んだら一応一般的教養?
    と考えたらやっぱり、No.1は、ホームズだろうな、と思う。
    聖書やアーサー王やシェイクスピアと同じに、ミステリーを離れ、一般的な会話のなかにもちょこちょこでてきて、たとえばモリアーティ、といったら、敵役、というように、もう一般言語になっちゃってるものも多いです。
    でも長編四つはさすがに時代色がついてて読むのはちょっとしんどいかもしれない……ので、読むなら短編集をおすすめします。
    私は東京創元推理文庫の訳が一番好きですが、これは人それぞれ……。
    ちょっと読んでみてご自分の好みにあったものを……。

    2019年04月23日

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著者プロフィール

アーサー・コナン・ドイル(1859—1930)
イギリスの作家、医師、政治活動家。
推理小説、歴史小説、SF小説など多数の著作がある。
「シャーロック・ホームズ」シリーズの著者として世界的人気を博し、今なお熱狂的ファンが後を絶たない。

「2023年 『コナン・ドイル① ボヘミアの醜聞』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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