SFを実現する 3Dプリンタの想像力 (講談社現代新書) [Kindle]

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  •  3Dプリンタが始めて登場した時のインパクトはやや冷めてきた感があるが、一般紙で騒がれなくなっただけで改良や実用化は着実に進んでいる。本書は3Dプリンタの魅力にはまってラボまで作った研究者が、それを使って何ができるか熱く語っている一冊。

     著者自身が中心になって進めている活動の紹介が多く、実に楽しそうであり、読んでて自分も3Dプリンタが欲しくなってきた。個人で購入するのはまだ普通ではないものの、会員になれば使えるような施設が増えつつあるようだ。

     現時点での3Dプリンタはまだまだ手軽ではなく課題も多いようだが、初期の携帯電話がアタッシェケース並みのサイズだったとか、初期のコンピュータが何トンもある巨大設備だったのと同様、黎明期の機械とはそんなものだ。今後どんどん新しい技術が加わったり有力な企業が参入することにより、そう遠くない将来には普及期に入るような気がする。

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著者プロフィール

慶應義塾大学環境情報学部准教授。
1998年京都大学総合人間学部卒業。2000年京都大学人間環境学研究科修了、2003年東京大学工学系研究科博士後期課程修了、博士(工学)。2003年京都大学情報学研究科COE研究員、2004年東京大学生産技術研究所助手などを経て、2008年より現職。2011年Fab Lab Kamakuraを設立。未踏ソフトウェア開発支援事業天才プログラマー・スーパークリエイター賞、日本グッドデザイン賞 新領域部門、アルスエレクトロニカ ハイブリッドアート部門 Honorary Mention等、受賞多数。
主要著書に、『FabLife――デジタルファブリケーションから生まれる「つくりかたの未来」』(オライリー・ジャパン、2012年)、『Fab――パーソナルコンピューターからパーソナルファブリケーションへ』(監修、オライリー・ジャパン、2012年)ほか多数。

「2013年 『x‐DESIGN 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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