NATIONAL GEOGRAPHIC (ナショナル ジオグラフィック) 日本版 2014年 8月号
- 日経ナショナルジオグラフィック社 (2014年7月30日発売)
- Amazon.co.jp ・雑誌 (146ページ)
感想・レビュー・書評
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「ストーンヘンジの原点 最果ての巨石文明」
とにかく興味深くて面白く読みました!
英国スコットランドのオークニー諸島に残る石の建造物群。
5000年前の人々の生活、文化、宗教…
思った以上に精巧な技術をもって作られた神殿。
近年の発掘によって徐々に明らかになってきているようです。
また新たな発見が雑誌に載る日が待ち遠しいです。
「米国に広がる新たな飢餓」の記事にも驚愕。
経済大国のアメリカで増え続けている栄養失調の子供達。
貧しい食生活を送っている人ほど太っているという現実。
新鮮な野菜や果物は滅多に手に入らず、
安く食べられるのはファストフードや甘い菓子ばかり…
SNAP(政府の栄養支援プログラム)受給者が増えているというのも、
アメリカの現状を物語っている気がします。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
スコットランドの北の果てにある島々が技術や文化、宗教の発祥地になったのか、紀元前2300年ごろ、神殿群は終わりを迎えた。今でもはっきりした理由はわかっていない。
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今号の表紙、ストーンヘンジの原点「ネス・オブ・ブロッガー」が写ってるんだけど、空の色、ナショジオの黄色い枠とかなり綺麗だと思う。ヨーロッパはやはり歴史があるな。ケルトのこととかもうちょっとちゃんと知りたい。
「米国の新たな飢餓」もとても興味深い。
「本当に食べ物に困っているんですか?それなら、なぜそんなに太っているんですか」「実は、飢えと肥満は表裏一体の問題なんです」「空腹を満たすために、高カロリーで栄養価が低い食品を食べざるを得ず、その結果、肥満になる人がいるんです」
郊外での生活に欠かせない車を所有し、衣類や玩具は不用品セールや古着店で安く手に入れ、携帯電話やテレビはローンで買う。路上で失業者が残飯をあさるーそんな大恐慌時代のイメージとはまったく異なる飢えの現実が、今の米国をむしばんでいる。米政府は、前年に十分な食料がない時期があった家庭を「食料不安」世帯と読んでいる。そうした世帯の半数以上が白人家庭だ。
『貧困大国アメリカ』シリーズでも思うことだけど、やっぱりアメリカ型の社会は行き過ぎてると思う。良くない点は反面教師として学ばなければいけない。