かばん屋の相続 [Kindle]

著者 :
  • 文藝春秋
3.47
  • (9)
  • (27)
  • (45)
  • (5)
  • (0)
本棚登録 : 274
感想 : 19
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (237ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 銀行はなしの短編。

  • 銀行マンが主人公の短編集である。中小企業と銀行の融資担当者が主な出来事の中心となるが、自分にあまり関わりのない世界でも実は様々な人達が苦労して生きているという事を知ることができる。自分の中に銀行や企業という職業がそもそも選択肢になく、全く興味もなければ、共感することもなかっただけに、今更ながら新鮮である。ただ、自分の親戚にも知り合いにも全くと言って良いほど、そのような職種の人がいないのは何故か?

  • 短編ながら池井戸ワールドにのめり込める、珠玉の作品集。面白いだけじゃない、人物造形がしっかりしており、主人公たちに感情移入でき、どっぷりと楽しめる。読後感もそれぞれに味わえ、あーいい時間だったと後悔させない一冊。

  • 『銀翼のイカロス』を即読みしてしまったので

    池井戸さんの本がさらに読みたくなってKindle版で出ていた

    この本を選びました。



    これも銀行で働く人たちが主人公の短編小説ですが

    どれもおもしろい。

    物語の最後をぼかしているところがやや消化不良でもありますが

    銀行に関して知識豊富な池井戸さんらしく

    とっても細かい部分まで描かれていておもしろいです。



    個人的なオススメは

    タイトルにもなっている「かばん屋の相続」と「手形の行方」

    中小企業を相手とする銀行マンの苦労が

    とっても伝わってくる話です。



    これも2日で即読みでした。

著者プロフィール

1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学卒。98年『果つる底なき』で第44回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。2010年『鉄の骨』で第31回吉川英治文学新人賞を、11年『下町ロケット』で第145回直木賞を、’20年に第2回野間出版文化賞を受賞。主な作品に、「半沢直樹」シリーズ(『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』『アルルカンと道化師』)、「下町ロケット」シリーズ(『下町ロケット』『ガウディ計画』『ゴースト』『ヤタガラス』)、『空飛ぶタイヤ』『七つの会議』『陸王』『アキラとあきら』『民王』『民王 シベリアの陰謀』『不祥事』『花咲舞が黙ってない』『ルーズヴェルト・ゲーム』『シャイロックの子供たち』『ノーサイド・ゲーム』『ハヤブサ消防団』などがある。

「2023年 『新装版 BT’63(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

池井戸潤の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
池井戸 潤
池井戸 潤
池井戸 潤
池井戸 潤
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×