- Amazon.co.jp ・電子書籍 (237ページ)
感想・レビュー・書評
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銀行はなしの短編。
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銀行マンが主人公の短編集である。中小企業と銀行の融資担当者が主な出来事の中心となるが、自分にあまり関わりのない世界でも実は様々な人達が苦労して生きているという事を知ることができる。自分の中に銀行や企業という職業がそもそも選択肢になく、全く興味もなければ、共感することもなかっただけに、今更ながら新鮮である。ただ、自分の親戚にも知り合いにも全くと言って良いほど、そのような職種の人がいないのは何故か?
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短編ながら池井戸ワールドにのめり込める、珠玉の作品集。面白いだけじゃない、人物造形がしっかりしており、主人公たちに感情移入でき、どっぷりと楽しめる。読後感もそれぞれに味わえ、あーいい時間だったと後悔させない一冊。
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『銀翼のイカロス』を即読みしてしまったので
池井戸さんの本がさらに読みたくなってKindle版で出ていた
この本を選びました。
これも銀行で働く人たちが主人公の短編小説ですが
どれもおもしろい。
物語の最後をぼかしているところがやや消化不良でもありますが
銀行に関して知識豊富な池井戸さんらしく
とっても細かい部分まで描かれていておもしろいです。
個人的なオススメは
タイトルにもなっている「かばん屋の相続」と「手形の行方」
中小企業を相手とする銀行マンの苦労が
とっても伝わってくる話です。
これも2日で即読みでした。