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- / ISBN・EAN: 4959241754837
感想・レビュー・書評
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う~ん、どうなのかな…。
すごくていねいに作られた「まんが日本昔ばなし」を見たという印象。
話題の水彩タッチの絵も、70年代劇画の影響としか思えなかったし、「新しさ」というものは何も感じられなかった。
すごく頑張って苦労して作られたんだろうけど、古典を超えられていない、もちろん。 -
しっかり見てみると、あぁもうこれはとんでもない作品だなと。
美術、音楽それらもありますが、「女」という生き方に対して男性の監督がここまでつきつめたのかという驚き。
幸せとはなにかを考え、「誰かにとっての幸福」と「自分の生き方」の差異は現代にも通じるところもありますし
なにより、真綿でゆっくり首を絞められるようなおぞましさ、窮屈さ、それでも裏切れない両親。。。幸せになれたはずのかぐや姫の人生があんまりであんまりで。
帝のAGOなんて目じゃないです。ほんとうにただただ悲しい物語でした。
ですが悲観的なことばかりでなくて
両親は、、、翁は毒親ではあるけど幸せを考えてくれている。女童ちゃんなんてずっと味方でいてくれた
最後の最後に捨丸兄ちゃんとつかの間の自由・・・生きている感触をぐっとかみしめるわけですが。(現代倫理観でいったら不倫だし褒められるもんじゃない)あの飛んでいるシーンや強く抱きしめてシーンは体を重ねている暗喩とみていますが それはともかく
残酷な話ではあったけど、辛い苦しい悲しいことばかりではなかった。人間らしいといえばそうであって、月の人のかぐや姫の運命は、そこにそぐうことは許されなかった・・のかな
つらくかなしい話。
あと、伊勢物語をほうふつとさせたり、平成合戦ぽんぽこのオマージュがあったり?小ネタもちょこちょこあったように思います。もちろん原作とされる日本最古の竹取物語 それに到るまでも踏襲しているのでしょう。
しっかり見てみるととんでもない映画でございました。 -
キャッチコピーだった「かぐや姫の犯した罪と罰」を、教えてもらえるものだと期待して観たけど、その点では分かり難かった。
人によって、いろんな解釈するだろうと思う。
翁の声が二人になった事を知らなかったので、途中何度か「あれ?三宅祐司???」って思った。 -
筆のようなタッチで、優しいながらも、時に勢いのある場面では前衛的な表現を用いたり、作りこまれた作品に感じられた。髪の毛の描き方は特徴的だと感じた。
描き方は癖があるが、結局かぐや姫が笑顔のシーンが一番のハイライトで思い出される。終わり方は演出が少し暗かった。 -
ジブリ映画。絵柄はほんわりしていて見ているのが楽し買った。映像美という感覚。ストーリーは、竹取物語そのもの。
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ざっくり言って女が虐げられる話。半分は「前近代(封建社会)を現代の視点から見るとひどい」ということであり、同時に「別に現代でもある(ひどい)話じゃね」ということ。
「アナと雪の女王」同様に、アンチシンデレラ・ストーリーであるのが一つの特徴で、「高貴な人々」からの求愛・求婚が基本的にネガティブなものとして表象されている。ただし、「アナ雪」がポジティブなラストを迎えるのに対して、こちらの話には希望がない。ほとんど不条理劇のようでもある。 -
けっこう期待したが、よかった。
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かぐや姫、保留にし過ぎてどうにもならなくなって、結局死ぬしかないみたいな話で。牛車から降りて捨丸兄ちゃんと逃げたら良かったんだよ。かわいそうで泣いたけど。
良かったシーン。赤ちゃん時代の寝返り、宴会の夜の怒り、里山の風景全般。ハイキングに行きたくなった。