データの見えざる手 ウエアラブルセンサが明かす人間・組織・社会の法則 [Kindle]
- 草思社 (2014年7月25日発売)
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感想・レビュー・書評
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IoTと人口知能の組み合わせの破壊力がよくわかる本。HITACHIのコマーシャルを除けば、よくできていて、「コンピュータに命令されて人が動く社会」がすぐそこまで来ていることを実感させられる。
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人の動く量は決まっており、動く量が多い人ほど効率性がよく、また幸福度も高い。ウェアラブルセンサーを用いてこのような分析を行った結果及びその知見について紹介されている。機械学習が流行しつつあるが、これまでは人が仮説をたててその仮説に基づき計算をさせていた。しかしながら、最近では人が仮説を立てるのではなく大量のデータから機械に分析させて真因を見つけるほうがよいという結果が導き出されている。機械は人間を超えていくという考えではなく、機械が導き出してくれる答えを活用して人間も進化するという考えが語られており、非常に共感した。なかなかの良書です。
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ハピネスの定量化
これとクラウドデータのマッチングで
面白いサービスが提供できそうだ。 -
41冊目。
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いろいろ考えさせられて、面白かった。キャッチコピーは「幸せは加速度センサで測れる」なんどでも言おうw「幸せは加速度センサで測れる」。
周囲の人でたまにスポーツする人向けにウェアラブルセンサを使ったサービスの話を聞くことがあるが、将来は、企業活動のコンテキストで人と人とのナイスな相互作用の発生頻度を上げてナイスな成果生み出すためにウェアラブルセンサを使ったチームビルディングサービスが一般化する未来があるかもね。副作用の不安は監視社会としての利用かな。
CIは、プロダクトの質、特に内部の質に関して迅速なフィードバックと調整の機会を与えてくれるが、人と人との相互作用の質(チームの質)を可視化してフィードバックと調整の機会を与えてくれるサービスはソフトウェア開発の世界でもまだ、一般化しているとは言いがたい。本の中では、人と人とのコンタクトや会話の質を何とかしてセンサで捉えフィードバック機会が得られる仕組みを導入している。言語活動より身体活動に着目してるあたりは、メルモ=ポンティの匂いがする。一人の内面よりも人と人との相互作用の関係性に着目や幸福に感じる時間感あたりは「あいだ」や現象学の一派の哲学の匂いがする。
人ではなくビックデータよりコンピューターが仮説を形成する世界観はまだ身近には感じられない。顧客の行動履歴を持っている企業の方のほうが実感わくのかな。
本に出てくる名刺型センサとやらどこで手に入るんだろうか。