- Amazon.co.jp ・電子書籍 (520ページ)
感想・レビュー・書評
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プロジェクト・ヘイル・メアリーが面白すぎたので、過去作に遡って読んでみた。トラブルに巻き込まれて火星に残された主人公が、自身の科学の知識を元にトラブルを解消し、なんとか生き残っていくという話でした。いろんなトラブルが発生するけど、とても前向きに対処している姿が非常に印象的でした。小説も面白くはあったけど、映像で見てみたいなと思う作品でもあるので、映画版である「オデッセイ」もそのうち見てみたいな、と思ったりしました。
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こんな前向きになれるメンタルを持ちたい。
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火星漂流記という趣きで面白かった。
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軽妙洒脱で翻訳された文章は読み易く、物語もエンタメに富んでおり、何よりも火星に1人残されてしまうワトニーのキャラが立つていて飽きさせないし、憎めないユーモラスに溢れた人物像なのがこの作品が好評を呼ぶ要因の一つとして大きいですね。
どのような絶望的な困難、災難、苦難が降りかかろうともあらゆる逆境の中でも柔軟なアイディア、諦めない姿勢、問題解決に取り組むバイタリティを存分に発揮し、解決に向けて一歩一歩乗り越えていく。
その姿は読み終えた後も「ワトニーならどうしただろうか?」と自身の問題や壁に直面した際に思わず考えを巡らしてしまいそうなくらい印象深く残る。 -
昔からロビンソンクルーソーとか、不思議な島のフローネ(原題は家族ロビンソン漂流記!)とかいった、サバイバル物がなぜか好きです。今回読んだ【火星の人】というのは、サバイバル物としては、究極でした。もともとはその小説を映画化した【オデッセイ】を観て面白ろくて、原作も読みたいと思ったのです。
なにしろ、置き去りにされる場所が、無人島どころか、火星ですからね。ロビンソンクルーソーの南海の孤島のように、もしかしたら、どこかの商戦や軍艦がやってくるかもしれないとか、原住民との出会いみたいな期待が火星には全くない。
もしも地球と連絡がとれたとしても、火星は遠すぎて、救援隊が到着するのに4年間くらいかかってしまう。その4年というのが、設定上、無理ゲーなんですね。ロビンソンクルーソーの無人島のように、果物をとったり、魚を獲って食べたりはできない。なにしろ、灼熱の火星ですから。残されているのは、約一年分ほどの食料のみ。
でも主人公は諦めないんですね。たまたま彼は植物学者であって、火星の土を使って、ハブ(一時的な基地のような簡易的な建物)内で、ジャガイモを育てるんですね〜。この試み、失敗もありますが、うまくいった時は、なんか読んでて鳥肌ものです。
で、話は戻りますが、彼は生きれるだけは絶対に生ききってやろうと決意した後にした事は、今、自分が所有している道具や食料の正確なリスト化でした。そして、どのくらいの量を日々消費していけば、どのくらい自分が生きていけるか?を計算するんですね〜。すごいなぁ。 -
『オデッセイ』の原作小説。元は海外のネット小説。だからジャガイモが出て来る。映画を先に見たので展開は分かっていたが、それでも面白い。
火星で淡々と一人で暮らす男の話である。境遇は絶望的であるが、基本的に前向きなのが良い。その作品が明るいものになるか暗いものになるかは、登場人物の心情に委ねられる。そう考えると俺も前向きに生きようかと思える。少なくともこいつより食事はいい。メシウマ小説として優秀な作品。 -
こんな状態に陥ったら、たぶんパニックで狂うだろうな。みんなが考えるが誰も書かなかった話。
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映画「オデッセイ」の原作。映画とは若干違うところや、映画では省かれたエピソードもあり、面白かった。いろいろある技術や理論的説明は丁寧ではあったが、今ひとつわからなかったけど。
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★★★★☆