- Amazon.co.jp ・電子書籍 (287ページ)
感想・レビュー・書評
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途中まで読んだ。
分かりやすいSFを書いてくれて読みやすくていい。
ビートレスの時も思ったけど、感情を機械というか電子化?SFとしてどう扱うか、みたいなテーマでずっと書いてる気がする、本作も短編だからそれがダイレクトに分かる。そもそも感情がどういう仕組みなのか、こういう仕組みであれば電子化して同じ事が出来るんじゃないか、でもこの場合は、こういうパターンは〜みたいな、作者的にもこういうこと考えるのが好きなんだろうなと思った、またその思考の流れとか過程がちゃんと分かりやすく書いてあるから面白い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2017年に初回読んだがメモを残しておらず完全に忘れていたので2023年に再読
■地には豊穣
→脳に直接経験をインストールできる機器が普及した未来、人と文化との関係を考える物語。
意味や価値は、ポストモダン哲学では根拠づけられないが、人が生きるうえでは価値や意味はニーズとなり、文化があたえる視点や優先度付けは、そのニーズを満たすコンテンツになるという理解をするのがよいか?表現が浅い気もするが、
結局、著者も主人公も、時間(歴史)という基礎づけで文化に価値を正当化(潜在的に根拠のなさ、もしくは文化という相対価値に、絶対的な価値があるかのような感覚を混ぜ込んでいる)している矛盾を内包しているような感覚をもった。
■allo, toi, toi
→好きと嫌いという生理的な心(脳)の動きの変化から、他者との関係を「もの」ではなく「ひと」として、理解するステップが丁寧に描かれている?
このストーリーラインは非常に面白いと思った。
ただ、このステップを分かりやすく/際立たせるためにあえて、児童性犯罪というショッキングなテーマを扱っていると思うのだが、どうしても、読みにくさが生まれているのが悩ましいとおもった。
alloはこんにちは、そしてtoi,toiというのも、ドイツ語で頑張ってねというような意味と同時に、悪魔に唾吐くといういみもあったりするそうだ。このタイトルは、誰にむけたものかなとか考えた。
■父たちの時間
特別、引っ掛かりはなかったが普通にSFとして面白かったかな。