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感想・レビュー・書評
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ビジネス書の元祖のように思われているカーネギーの著作の一つだけど、7つの習慣と同じように、生き方の指南書として読める。また7つの習慣と同じように、本当の意味で人生の役に立つ本というのは、小手先のテクニックではなく、心の在り方について書かれた本であるということが、この作品からもよく分かった。不安、恐れ、心配がいかに大きな影響を人間に与えるか、しかも精神的にだけではなく、肉体的にもダメージを与えるということ、そしてどのようにその不安を克服していくかを様々な視点から挙げ、また実際の事例を多く載せている。読み応えのある分量だが平易な訳で、すいすい読み進められる。
底流にはキリスト教思想が太く流れていて、クリスチャンである僕には腑に落ちることばかりなんだけれど(聖書からの引用も多い)、御利益信仰、苦しい時だけの神頼みの一般的日本人には納得のいかない部分も結構あるかも知れない。でも、そういう部分を差し引いても説得力のある文章だし、むしろこの本から聖書に興味を持って、キリスト教思想に触れることで、より深くカーネギーの思想が理解できるのではないかと思う。
何度も読み返したくなる名著。詳細をみるコメント0件をすべて表示