- Amazon.co.jp ・電子書籍 (199ページ)
感想・レビュー・書評
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宗教と民族という観点から歴史を紐解けば、「未来としての過去(佐藤氏)」、「過去の栄光を再び求める動き(池上氏)」としての国際情勢が見えてくる。複雑な話も多くので、全てを理解できなくても、国際情勢を聞き取る力、考える力のベースになるでしょう。また、なるべくニュートラルに話しているように見えるが、2人の言葉の端々に思想が垣間見えるのも面白い。
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言わずと知れた池上彰と佐藤優が対談形式で21世紀における国際情勢の読み解き方をレクチャーする。対談形式は読みやすいのだが、二人の論調や語り口がよく似ているため、どっちの発言か混乱することがあった。
とりあげられたテーマは、日本については集団的自衛権、慰安婦問題、拉致問題、尖閣諸島とその他の領土問題、北朝鮮のミサイルなど。広く海外の問題としてはイスラム国を始めとする宗教と政治の関係、ヨーロッパ各国の歴史と情勢、アメリカの分裂など。最後に二人の情報収集と整理方法を紹介している。
2014年発行なので時事ネタはやや古くなっているが、様々なニュースの解釈の仕方は参考になるだろう。とはいえ外国の要人や情報機関の人と接する機会のない身としては、ふーんすごいなと言うしかない。この本の知識を何かの役に立てることはあまりなく、読み物として愉しめばよいと思う。
最後に佐藤優は「バカをトップにつけてはいけない」と語っている。執筆当時の日本の首相は安倍晋三だった。はっきりと書いてはいないが安倍首相が有能な人物として言及されている個所は見当たらないので、つまりそういうことだろう。米国については残念ながらトランプ大統領が誕生する前に書かれたものなので、それ以降ならもっと詳しく言及していただろう。
佐藤優はスキャンダルで外務省を追われてから膨大な著書を出版しているが、現役の外交官にも彼のような人物は複数いるのだろうか。そうであれば佐藤氏以上の情報を持って活動しているはずで、いずれそういう人々による解説も読んでみたいものだ。 -
対談シリーズ第1作なのかな?少し時代的に古くなってますが、面白いことに変わりなく、するする読めました。
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【由来】
・hontoの30%引き。
【期待したもの】
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※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。
【要約】
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【ノート】
・Kindleじゃなくてhonto、
【目次】 -
混乱がビジネスチャンスになる。紛争を喜んでいる人たちがいる。
第二次大戦中にナチスがクリミアに入ってくると、クリミアの先住民族タタール人、すなわちジンギスカンの末裔たちの一部がナチスに協力します。これにスターリンあh激怒し、1944年にクリミアを赤軍が解放すると、タタール人を強制移住させ、その後にロシア人を住まわせた。
チェコで働いていたベトナム人もアジアの発展でベトナムに雇用があるので東欧にいなくなってしまった。
日本大学には1970年安保の全共闘紛争以来、日大には集会ができるような大きな広場はない。
信用できる人をきちんと自分の中にリストアップしておいて、この分野の人だったら、この人が強いというのを心得ておいて、いろんな人がいろんなことを言っている発言を取っておいて、振り返ってみる。自分の失敗を認める人はかなり信用できる。何かを分析するときは、信用できそうだと思う人の書いたものを呼んで、基本的にそのうえに乗っかること。その上で、これは違うと思ったら、乗り換える先を買える。 -
【意図的に、目をつぶっていないか】
北朝鮮のミサイルの報道があった今日、この本を読んでいることに、何らかの意味を感じざるを得ない。
それぞれの国にはどのような性質の人が住んでいて、国外では何が起きているのか。
今、知っておかなければならないことがたくさんある気がしました。
情報収集方法は、しっかり参考にさせていただきます! -
スパイの情報源の99%は公開情報。公式筋の統計が大事。
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領土・民族・資源紛争、金融危機、テロ、感染症…これから確実にやってくるサバイバルの時代を生き抜くためのインテリジェンスを池上彰・佐藤優両氏が伝授する。
序章 日本は世界とズレている
第1章 地球は危険に満ちている
第2章 まず民族と宗教を勉強しよう
第3章 歴史で読み解く欧州の闇
第4章 「イスラム国」で中東大混乱
第5章 日本人が気づかない朝鮮問題
第6章 中国から尖閣を守る方法
第7章 弱いオバマと分裂するアメリカ
第8章 池上・佐藤流情報術5カ条
終章 なぜ戦争論が必要か