体育館の殺人 〈裏染天馬〉シリーズ (創元推理文庫) [Kindle]

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  • 東京創元社
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感想・レビュー・書評

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  • シリーズ初読み作。
    僅かな痕跡から学校きっての天才&変わり者のアニオタが迅速かつ冷静に謎を解き明かしてゆく。
    物語が進む中でまるでコース料理のソルベのように著者のコメントが入るのが面白い。
    ということは最後のデセールは蜜入りが実は毒入りだったということ?

  • ※この本は途中で挫折しました


    矛盾や不自然さを棚に上げたタイプの推理小説。割と良くあるのだが。

    ・犯行当時の行動を分単位で記憶している関係者たち(放課後の学生がそんなに時計チェックするか?)
    ・殺人事件が起き、犯人が捕まっていない状態にも関わらず生徒を帰宅させない学校と警察
    ・あまつさえ体育館で事件が起きたことを放送で流す
    ・刑事の妹でありながら感情論で「●●さんは犯人じゃない撤回して」と訴える主人公

    今日日では珍しく見取り図やタイムテーブルまで用意された力作なのだが、二章冒頭の時点でこれだけ矛盾を感じると謎解きする気になれなかった。

  • 読者も一緒に推理できる構成になっている作品は意外とこれまで読んだことなくて新鮮だった。
    犯人、動機、脱出方法どれもわからずに読み進められたから最後まで楽しめた方かも。
    ボリュームはそこそこあったはずなのに、終わりがなんとなくあっさりしていて物足りなさを感じてしまったのは何故だろう、、。

  • 高校で起きた殺人事件を探偵役の少年が解決へと導くミステリー。読んでいて犯人は誰か?密室の謎は?と一気に読んでしまいました

    事件に使った証拠品などは全て解決編までに提示されているので、ちゃんと推理して読み進むことができたのが良かった点。一方、密室のトリックについては懐疑的でした(ネタバレになるため詳細は伏せますが、周りの人が気づくと思うし運の要素が強い気がします)

    ただ個性的なキャラクターに、次々に明らかになる事件時の様子、容疑者達のアリバイなど、これぞミステリーと言わしめるものでした。残念ながら私はトリックを解けませんでしたが、解決編の直前に筆者から謎解きの挑戦状が入れられているのもあり謎を解いてやろうと意気込みたくなる一冊です

    『この巨大な舞台裏は、事件当時-完全に、密室だったんですよ』

  • 学園ミステリーとして、読みやすくて謎も面白かった

    一緒に推理した気分で謎を解こうとしたけど、全然犯人とか違った笑

  • ミステリー小説としてはとても読みやすい。
    校内や体育館の図面を添付してくれ、また登場人物は多いがそれぞれ髪型や個性で差をつけてくれているので、ごちゃごちゃにならず整理して読むことができた。

    読者側への挑戦ということで、前回「変な家2」で推理せずに読み進めて後悔したので、今回は受けて立とう!と思い、もう一度最初から読み直した。

    傘が密室のトリックなのでは!?と気を取られすぎて、まさかそんな単純な事だったとは…と、自分の頭の硬さを恥じた。
    理由は違ったけど、犯人だけは当たったので良しとしよう。

    裏染天馬シリーズ初読だったので、他のシリーズも読んでみたい。

  • 第22回鮎川哲也賞受賞作。著者は「平成のクイーン」と呼ばれているそうで。
    確かに、本当にザ・本格ミステリだ!という手応えを持ちながら読んだ。思わせぶりなプロローグから事件発生、名探偵の登場、ロジカルな推理。ひさしぶりに見る読者への挑戦(受けて立たずにごめんなさい)。解決編の美しく好きのないフーダニットに、最後に捻りの効いたエピローグ(解説で辻真先が「画竜点睛」と表現していた)。エピローグを読んで初めてプロローグの意味に気付かされる捻りの効いた構成。
    紛うことなき正面からの本格ミステリである。古今東西、名探偵は大体変わり者と決まっているが、今回の名探偵は「金で推理するアニオタ」。そして学校に住んでいる(!)。そういえば昔、牧村久実の漫画で学校の旧校舎に住むやつあったね…(閑話休題)。
    シリーズものになっているようなので、名探偵・裏染に隠された謎も少しずつ開示されるのだろうか(なんで学校に住んでるのかとか)。
    こういう本格ミステリが大好きなので、没頭してあっという間に読めてしまった。

  • 出てくるアニメやライトノベルのネタがリアルタイムで見てきたものばかりで面白かった。

  • 読み応えがだいぶある。他シリーズも読みたい。

  • 高校の百人一首の部室に何故か住み着いているアニメオタクの駄目人間、実は頭脳明晰、難事件を見事な推理で解決していく高校生探偵、裏染天馬が登場、第22回鮎川哲也賞受賞作とのこと。殺人まで犯す動機や背景などには余りこだわらず謎解きの推理を楽しむ本。設定を変えた工藤新一といった感じ。
    解決後の会話は第二弾にもつながっていくのかな?

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著者プロフィール

★小説家/推理作家。“平成のエラリー・クイーン”の異名をとる、本格ミステリ界の若きエース! 代表作に『体育館の殺人』『図書館の殺人』『ノッキンオン・ロックドドア』など。

「2018年 『ネメシス ♯40』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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