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- Amazon.co.jp ・映画
- / ISBN・EAN: 4988013285583
感想・レビュー・書評
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たった2人の人物が演劇台本を読み合わせるだけのシンプルな設定ながら、マチュー・アルマリックとエマニュエル・セニュエの刻々と変化する力関係と駆け引きに幻惑され魅了される、極上の2時間です。
がさつでおバカな女優が台本を読み始めた瞬間にヴィーナスに変貌し、その魅力に一瞬で魔法にかけられたかと思えば次の瞬間には突き飛ばされる。翻弄されつつ、しだいに囚われて自身の欲望を開示していく脚本家。ユーモアを交えた二人の駆け引きは、やがて力関係が逆転するにおよんでクライマックスを迎えます。SMのもたらす快楽の神髄はパワーの交換にあることを息詰まるやりとりで明らかにしていくこの脚色が見事。ユーモラスなやりとりをくすくす笑いながら見ているうちに、いつのまにか観客もひきこまれ虜にされてしまう。ポランスキー監督のみごとな手腕に脱帽、です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ちょーやばい。ロマン・ボランスキー監督すげーなぁ。
女と男
女優と演出家
選ばれる側の選ぶ側
ワンダと博士
2人しかでていないのに、いや2人だからこそ、集中して一人の人にくっついている役割や立場の多さに気づき、今この人はどのレベルで喋っているんだと推測する。
演じるということと、『毛皮のヴィーナス』を結びつけ、入れ子構造にしている点はセンスの良さに脱帽せざるおえない。
映画からもう一度舞台に戻してやってみても欲しいなぁ。と思い妄想するが、俳優さんの負担が半端なく、かつ演出の仕方もかなり難しい。