六番目の小夜子(新潮文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • が謎を呼ぶ感じ。読み始めてしばらくは、ざわざわと不気味な感じがまとわりついて離れなかった。ラストのインパクトが少し弱いかな…。

  • 文章の端々に出てくる「~かしらん?」に対する、あの言い様のないもどかしさよ。あと、「大人しく目立ちはしないものの実は地味に可愛い女の子」の設定が恩田陸先生はお好きだなあ。

  • ドラマ版小夜子の栗山千明がぴったりで印象深い。
    最終的には謎が解明されると思っていたが、全くすっきりせず終わった。全校生徒のリレー式劇は迫力が伝わってきた。

  • ドラマは未見です。

    読みやすく、先が気になって一気に読み終えたのですが、未回収の謎がいくつかあり、モヤモヤ感は残る。ホラーともミステリーとも青春小説ともいえない、不思議な作品。

  • オチがよくわからんくて風呂敷広げすぎでは?という感じはしたが、我々学生が死にものぐるいになって人生を賭けるような気持ちで戦っていた受験戦争は所詮学校という"容れ物"からしたら回り続けるコマのように毎年同じように行われているルーティンの一環にすぎないのであり、そこに都市伝説やら謎の転校生やら学校の七不思議やらさまざまな"異物"が入り込んでもなお回り続けるのは私たちが知らず知らずのうちにそのコマが止まらないように回し続けているからで… 去年受験生として戦争に揉まれていた身としては不思議な感覚だった 文章はとても好み

  • 代々伝わる奇妙な伝説のある学校に、謎めいた転校生小夜子が転校してくる。小夜子と友人達の学園生活の日常を描きながら、奇妙な伝説の真相に迫っていく話です。
    ドラマで観たことが少しあったので、内容が気になり読んでみました。
    中々面白かったです。

  •  土曜の夕方にNHK教育テレビで放映されていたドラマを見たことがある。暇にあかせて見ていたので、全話を見たわけではない。話の中身がよくわからなかったが、栗山千明が印象的だった。彼女みたいために見ていた。
     ようやく話の流れがわかった。と同時にわけわからん。というか伏線が回収されていない。ファンタジーなのかミステリーなのか。消化不良。まあそれもよかろう。
     舞台は高校。受験戦争という言葉がマスコミで行き交った時代。今はどうなんだろう。受験は続いているが、また雰囲気が違うのだろうか。

  • ボリュームはそれほど多くなく、1日で読める。内容は正直いまひとつ。「それで?」という感じ。

  • なるほど。

  • 高校生活。そして大学受験の年3年生。
    ごく普通の誰もが送る1ページ。
    著者は一見当たり前のこの「世界」を俯瞰し、この「世界」に少しだけ普通でない軸を通す。
    その事によってこの「世界」は陰影を濃くする。

    誰もが、この作品を鏡に自分の高校3年の一年間をもう一度振り返ることができるのではないでしょうか。

著者プロフィール

1964年宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』で、「日本ファンタジーノベル大賞」の最終候補作となり、デビュー。2005年『夜のピクニック』で「吉川英治文学新人賞」および「本屋大賞」、06年『ユージニア』で「日本推理作家協会賞」、07年『中庭の出来事』で「山本周五郎賞」、17年『蜜蜂と遠雷』で「直木賞」「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『ブラック・ベルベット』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』等がある。

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