バンクーバーの朝日 DVD 通常版

監督 : 石井裕也 
出演 : 妻夫木聡  亀梨和也  勝地涼  上地雄輔  池松壮亮 
  • 東宝
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感想 : 32
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988104097187

感想・レビュー・書評

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  • この映画を知るまで、今から70年も前に
    カナダのバンクーバーに日本人のチームがあったなんて全く知らなかったし
    移民というとブラジルのイメージで、カナダにそんな移民の町があったことなんて
    これまた全く知らなかった。

    きっとほとんどの現代の日本人が知らなかった史実を
    映画という大きなメディアを使って周知したことだけでも
    この映画の意義は大きいと思いました。

    出ている役者さんの素晴らしさ
    栃木県足利市に作られたバンク-バーの街並の美しさ

    この映画に携わった人たちみんなの情熱がひしひしと伝わる映画です。

    実際に試合が始まった時に
    グランドで戦う今をきらめく若手俳優たちを
    見つめ、応援するベテラン俳優の人たちの存在感

    この両世代の協演がまた味があっていいですね。

    日本が太平洋戦争に突入し、
    カナダでも日系移民は敵国の人間として、日本人街は解体
    収容所への収監を余儀なくされます。
    朝日軍も野球を奪われます。

    今まで戦争とえいば、兵隊と残された日本人の視点でしか見ていませんでしたが
    こうやって、自分たちは全く違う場所にいながらも民族が同じというだけで
    理不尽な迫害を受ける。
    それはカナダの人たちが悪いということではなくて
    歴史の中で、両者とも犠牲になったことだと思います。
    朝日軍に関わる人たちのそれぞれの別れは
    そこにいた当事者のように
    心をかきむしられるほどの寂しさを感じさせられます。


    他にもいっぱいです。
    よさをひと言で語れない、観た人すべてが何かを語りたくて
    それでも語り尽くせないと思う素晴らしい映画。

    これは間違いなく人生の一本です。

  • 飛行機の中で観ました。
    実話、ということで、観ていて身につまされるものがあります。
    当時のカナダの日系人かわ差別されていた中で、バントと盗塁を用いた頭脳野球で戦ったというのは、とても興味深いです。そりゃ、白人にも人気が出ますよね。

    最後、適性国民ということで、強制収容所に送られてしまい、残念ですが、こうして戦後かなり経ってから映画化されて、当時の人たちも浮かばれているのではないでしょうか。

著者プロフィール

1983年埼玉県生まれ。映画監督。主な監督作に『川の底からこんにちは』('10/第53回ブルーリボン賞監督賞他受賞)、『舟を編む』('13/第37回日本アカデミー賞最優秀作品賞他受賞)、『ぼくたちの家族』('14)、『バンクーバーの朝日』('14)など。2015年にはTBSドラマ「おかしの家」を演出した。

「2016年 『あおいカエル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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