ちょっと今から仕事やめてくる (メディアワークス文庫) [Kindle]
- KADOKAWA (2015年5月14日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (262ページ)
感想・レビュー・書評
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ラストが読めて薄っぺらく感じてしまった。
どこかで聞いたことがあるような、ありきたりな感じ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
イイハナシダナー
1時間もかからずサクっと読める -
生きるために働いているのか?、働くために生きているのか?を振り返るのに良い一冊でした。Kindleで途中まで読み、映画を観て、その後、Kindleに戻って完読。原作も映画も共によかったです。僕もスキップできる大人になりたい。
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2017/6/18 読了
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私も職場の環境が悪くて仕事に行きたくない時期があり、「車や電車に轢かれたら…」と思ってしまったことがありました。
その時は母が身体を壊す前に辞めていいんだよ、と言ってくれたことで心が楽になりました。
主人公の青山にはヤマモトがいてくれて、自分の見失っていたものを思い出すことができたように、この社会でも同じような思いをしながら毎日過ごしている人がたくさんいるはずなので、多くの人にこの本を読んでもらえたらよいのではと思いました。 -
おもしろかった。
人間は思考の転換ができる資質は基本的に備えているのだと思うけれども、転換・変化には多くの場合、きっかけが必要なんだろう。「真面目」と言うのは突き詰めて考えることなので、真面目であればあるほど、一つの思考方法や思考の癖を継続してしまって、変化できないのだろう。
個人の経験としても、仕事が大変な時に、母親とちょっと会話しただけで、気分が変わってしまった経験を鮮明に覚えている。
母親とは、不思議な存在だと思う。
よくできた本。 -
あとがき通り、荒削りって感じ。
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「ちょっと今から仕事やめてくる」北川恵海
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ブラック企業にこき使われて心身共に衰弱した隆は、無意識に線路に飛び込もうしたところを「ヤマモト」と名乗る男に助けられた。同級生を自称する彼に心を開き、何かと助けてもらう隆だが、本物の同級生は海外滞在中ということがわかる。なぜ赤の他人をここまで?気になった隆は、彼の名前で個人情報をネット検索するが、出てきたのは、三年前に激務で自殺した男のニュースだった―。スカっとできて最後は泣ける、第21回電撃小説大賞“メディアワークス文庫賞”受賞作。
「BOOK」データベースより
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久しぶりに小説。
軽くてちょうど良かった。最近読むのに時間かかるのばっかり読んでたから、通勤時間の往復で読める軽さにびっくり。
ま、流れとしてはそんなに驚いたりする展開はなく、予想したとおりな感じです。
この主人公もそうだし、20代のころの自分もそうだし、子を持つママとかにもありがちなんだけど、人って知らない間に自分で自分を縛って苦しくなってしまうんですよねー。
「○○しちゃダメだ」とか「こうあるべきだ」とか「こうしなければならない」とか。
自分でルールを勝手に作って、それがうまくできなくて、自分で勝手に苦しんで、自分で勝手に生きにくくしちゃってるんだよね。よくよく考えると結構な1人相撲感。。
でも、多分ほとんどの人が陥ってしまうことなのではなかろうか。私も、まさにそういうタイプでしたし。
ただ、それでも最近は、結構いい感じにフレキシブル感がでてきてると思ってます。
何故、私がいい感じに変わってこれたかというと、多分旦那の影響が大きくて、生活の中の「こうしなければ!」という私の思い込みやルールに、彼は都度揺さぶりをかけてくるんですよね。「本当に必要なことか」と。
そうすると、都度考えることになるわけです。「本当に必要なのかな」と。
で、よくよく考えると別に生死に関わったり、生活するうえでクリティカルなものではなかったりすることがほとんどで、なんとなく自分で勝手にルール化してるだけなことも多かったり。。
仕事とか転職にしてもそうでした。
私も転職する前は「ママで時短で正社員なんて、どの会社もとってくれる訳ない」と勝手に思い込んで、転職活動そのものを何年も躊躇ってたんですよね。
この主人公が「新卒で入って数ヶ月で辞めたら終わり」って思ってしまったのと一緒で。
この本の主人公には「ヤマモト」がいてくれて、私には旦那がいて、自分で作り上げたルールに、疑問を投げかけてくれる人がいたのは、ホントにありがたいことです。
「自分、今、苦しいなぁ」と思っている人は、ちょっとだけ自分で自分を縛ってしまってないか、とか、切り捨てられそうな思考やこだわりはないか、検討してみるといいかもしれませんねー。
読みやすいし、軽めだし、おすすめです。