悪女は自殺しない 刑事オリヴァー＆ピア・シリーズ (創元推理文庫) [Kindle]

著者 : ネレ・ノイハウス 酒寄進一

• 東京創元社 (2015年6月12日発売)

感想・レビュー・書評

[yoshio2018さんの感想 · 2018年10月11日]

ドイツの名前がたくさん出てきて頭が混乱してくる。登場人物もたくさん出てきて頭が混乱してくる。すっきり分かるのではなく、混乱のうちに最後でそれぞれの関連が見えてくる。首席警部オリバー・フォン・ボーデンスタインと部下の警部ピアのペアの働きを見せてもらおう。

[motokichiさんの感想 · 2015年8月19日]

面白かった。
まだオリヴァーとピア以外のキャラが活躍してないね。

[yasu2411さんの感想 · 2015年8月17日]

シリーズ第１作。日本では第３作と第４作が先に訳出されているために、３作目となっている。
何というか、最初に紹介された「深い疵」に比べると若干落ちる気がする。特に中盤少し展開が中だるみしているように感じるのだ。とはいえ、女流作家とは思えない骨太かつ大胆なストーリーで読んで損はないと思う。

[garboさんの感想 · 2015年8月14日]

悪女。偽装自殺。容疑者多数──わかりやすいストーリーだが、進むにつれて事件は拡がりを見せる。ここが作者の特徴なのかなと思う。糸口は小さいのだが、探るうちに事案は複雑になり、人物たちの思惑と絡まってどんどん事件は肥大化していくという展開。過去二作はここに社会性のテーマを反映させてきたが、本作品はもっと単純でシンプル。

オリヴァーとピアは魅力的なキャラクターだが、そこまで主張してくるタイプではないので、周りの悪役たちが映えて見える。「そこまでするか」と感じても、徹底して描いてあるから逆にリアリティがあるような。被害者と加害者の描き方が極端で、気付けば悪役だけになってる展開も含め、吸引力が強く最後まで真相がよめなかった。

ミステリとしての着地はバタバタ気味。デビュー作としての雑っぽさもあるけれど、サスペンスとして大変面白く読めたので、評価はやや甘め。私にとって安定のシリーズです。次は第二弾になるのかな。