リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください 井上達夫の法哲学入門 [Kindle]
- 毎日新聞出版 (2015年7月5日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (181ページ)
感想・レビュー・書評
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「法哲学」。タイトルからしたら政治の話かと思ったのだが哲学だった。
現在の日本や世界の社会問題に関わることでもあるが、大小問わず大事なことが書かれていると思ってので抜き書き。
”反転可能性
自分の他者に対する行動や要求が、自分の視点だけではなく、他者の視点からも拒絶出来ないような理由によって正当化できるかどうか、それを吟味しなさい。”
自分は日々さまざまなことを分別し、これがいい、これが悪いとし、それを他人にもぶつけていくようなことがあるわけだが、それを振り返る指針として持っておきたい。
平和主義、憲法改正などニュースを見ていてもやもやすることに関しても、井上氏の見方を聞いてなるほどと思った。哲学ってこういうことを考えるときにも大事なんだな。自分はいつも仏教系のことに結びつけて考えがちだったのだけど、そんな狭いものではなかった。学んだ事から、自分で考える。
インタビュー方式なので読みやすいと思う。タイトルで面白そうと思った方は裏切らないと思うので是非。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
つまらないパロディ。
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2017/1/10
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リベラルとリベラリズムの違いについて結局理解が追い付かなかったが、徴兵制の戦争抑止力や世界的貧困への責任の議論など、「怒りの法哲学者」の熱量は存分に伝わってきた。でもやっぱムズい。