文藝春秋 2015年 09 月号 [雑誌]

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  • / ISBN・EAN: 4910077010955

感想・レビュー・書評

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  • 「スクラップ・アンド・ビルド」羽田圭介◆口癖のように死にたがる祖父と、その願いを緩やかに叶えてやろうとする主人公。まさにスクラップ・アンド・ビルド。不謹慎といえば不謹慎な話だけど、実際にありそうで怖い。シリアスなわりに主人公の言動はちょっと可笑しかったりもして、不思議な温度。

    「火花」又吉直樹◆芸人の卵・徳永は、己の笑いに一切の妥協を許さない神谷に出会う。山田詠美の言葉を借りると確かに「ウェルダン」な文学?ただ、キャラを立たせるためにせよ特殊な状況設定によるものにせよ、あれほど強い意味の言葉を機関銃のように紙面に並べることを、私は読者として好まない。
    どこの評論家?みたいな感想になったけど、本当にそう思った。作家でも素人でも芸人でも、(客観的な評価は分からないから、私にとって)素晴らしければ肩書きも賞もどうでも良いんだけど、ああいう言葉の使い方は見ていて心が荒む。

  • 86 『火花』又吉直樹のみ

  • 面白かった。

  • 芥川賞の書評が、面白かった。
    山田詠美とか久しぶりだったけど、すごく懐かしい気持ちになった。また読み直したい。

    父から借りる

  • 「死んだらよか」が口癖でも、滲む生への執着。新たな介護の方向性とは。

  • 芥川賞受賞作が載っているから、友人に借りた(^^)「火花」は他の友人から借りる予定なので、とりあえず「スクラップ・アンド・ビルド」を読んだ♪後は流し読み(^^;)ゞしかし久しぶりに文藝春秋読んだけれど、読みごたえあるな~(--;)受賞作だけ読んで返そうと思っていたのに、ズルズル読んでしまった(^^;)

  • 未来志向とはあくまでも過去の真摯な反省の上にあるべきもの。一方的に未来志向といっても相手方が理解してくれなければ未来志向にはなりえない。

  • 『火花』芸人さんが芸人さんのことを書いているので
    会話や出来事は自分の想像を超えて「こんなこと芸人さん
    ならやりそう!(^-^)」とさすがの一言。
    全体の印象がモヤモヤとして「なんだろうこの読後感?」と
    感じていたけど
    村上龍氏の『「長すぎる」と思ったからだ。』という選評を読んでストンと納得。

    『スクラップ・アンド・ビルド』初羽田圭介さん。
    作品に男性独特のパワーがあって力強い。
    作品の勢いに圧倒される。介護がテーマなのに
    クスッとさせられるところもありました。
    最後だけ少し物足りない。

    文藝春秋、全部一応目を通しました!
    安保、東芝、野球の記事、普段読まない
    分野を読むのも新鮮でした。

  • 「火花」を読んで

    作中の主人公である徳永、そのイメージを全く又吉直樹にしてしまうのは違うのかな、と又吉の芥川賞受賞インタビューを読むと思うが、どうしても重ねてしまう。

    ゆっくりした関西弁、優しげなツッコミのしかた、どう考えても「ピースの又吉」である。
    あのクネクネした長髪と独特のセンスの服装と漫才師からぬ小難しさを醸した彼を頭に浮かべる。

    漫才師の徳永は、同じく漫才師であり笑いに抜群のセンスを持つ先輩の神谷に心酔し、後を追いながらも、神谷同様”不器用”に生きている。

    2人の会話に納得したり、笑ったり、首を傾げたり、短編を読んでこんなに心が浮き沈みするのかと思う程だった。
    素直に面白かった。又吉その人をもっと知りたいと思った。

  • 芥川賞受賞作品を読みたくて購入。
    いままで、芥川賞作品を読んだことがないので、完全にミーハー。

    又吉直樹さん「火花」
    ところどころで、この表現すごいなー。このエピソード、よいなー。と思うところもあるが、私は、全体的には、あまり得意な文章、ストーリーではなかった。
    このため、少し読むのに時間がかかり、気づいたら寝落ちしていたことも。。
    主人公が尊敬をした神谷さんの性格、行動が、私が最も苦手とする人間像だったこともあり、時折、イライラしながら読んでいた。
    神谷さんの芸風も苦手。
    最終的にとった行動も、唐突すぎて、理解が出来ず。。
    最後の展開は、あー、やはりそこに行くのね。という感じになってしまった。
    芸人が主人公のため、どうしても頭の中には又吉直樹さんが浮かんでしまう。

    羽田圭介さん 「スクラップ・アンド・ビルド」
    この話は、今だからわかる話だと思うし、今の社会ではものすごくある話だと思う。
    「火花」に比べて、スラスラ読めた。
    たぶん、介護という話が自分にとって想像しやすいものたったからだろう。
    読み進めるうちに、なんとなく不安を覚えてしまったのは、自分は?って、置き換えて考えてしまいそうになったせいだと思う。

    「火花」「スクラップ・アンド・ビルド」を一冊で読めたのは、お得だったな。

    独占手記「妹・川上慶子と私の三十年」は、自分が知っている事故であり、自分の思い入れの強い事故だったからか、一番、印象に残っている。
    すでに、TVで千春さんのインタビューを見ていたので、その内容は知っていたが、TVでは、割愛されていたことも知ることができた。
    30年。きっと、ものすごく大変な道のりだったでしょう。。

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