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- / ISBN・EAN: 4988105071193
感想・レビュー・書評
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山崎努やっぱりカッコいい
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2年近く前に録画していたものを見ました。
第二次世界大戦の日本というと民衆の悲惨な暮らしがピックアップされることが多いなか、爆撃などの戦争シーンは全くなく、政局だけにクローズしたというのは珍しいと思いました。
「広島に原爆が投下され、被害、甚大」「長崎に・・・」と報告だけが上がってくる政治の中心ではポツダム宣言を受諾するかどうか、ただそれだけを議論している。そんな場合じゃないだろう、と思う。でも、敗戦により侵略を受けたら、もっと悪い事態になるかもしれない。
戦争は悪だ、当時の軍部の暴走が悪だったんだ、と単純に思いがちですが、最前線に立つ軍部だからこ死んでいった人間に対し譲れない思いもあるのだと、そういう視点で戦争を見たのは初めてでした。
8月の、あの10日あまり。
激動の時代、そこに人は生きていたのだと、そう思った。
後味の悪い映画で、とても娯楽気分で観れるものではありませんが、知っておかなければならない現実だと思う。 -
終戦を決める前の日本軍のゴタゴタ。大体陸軍に焦点当てて話が進む。何もかもが遅いし、これじゃあ戦争負けるわなっていうのが分かる。
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ドキュメント的なものとして観るか、映画的物語として観るかで、評価は違ってくるかと思う。また、岡本喜八版と比較しての評価する人もいるが、私的には史実を元にしている物語として映画を楽しみました。岡本喜八は知りません。機会があれば観ようとは思います。
モックンは昭和天皇役のオファーが来た時に、この役を受けて良いのかどうか悩んだと聞きました。今いる俳優の中でこの役を受けられるのは彼しかいないだろうと思います。
ただ知識として終戦直後の総理大臣は鈴木貫太郎。かなりの高齢で戦時中も内閣にいた事は知りませんでした。
東条英機も登場します。禿げ頭の丸メガネ。陸軍大臣で戦時中の総理大臣。それくらいの知識。
この当時の事って、学校ではほとんど習っていない。参考書で東条英機の顔写真が載っているくらい。
役所広司が演じた阿南惟幾。この人の事は物語で読んで知っているくらい。学校の授業では全く取り上げられていません。
東条とは対立する立場にいたかと思います。この映画に関しては東条を含めて詳しくは描かれてません。
全体を通して、ここでやめとけば(終戦を受け入れる) 的なターニングポイントはあったかと思う。ただ、原爆を落とされても主戦論、徹底抗戦に走る軍人もいた。どのタイミングで決断したとしても、軍は割れていたと思う。その結果がその当時の今に至ったわけだが。
ただ物語として観るならこれ以上の犠牲を出させない。日本人の血を流させない。天皇の苦悩。どう決断しても二つに割れる軍に対しての阿南惟幾の苦悩。上手に描かれていたと思います。
それに比べて、敗戦終結の玉音放送後もなお、本土決戦を主張していた青年将校たちの思いは今一つ描き切れてなかったかも。
それでも、観るべき映画だと思います。 -
その時代の渦中に置かれた精神状態ではなく、
現代の感覚で考えると、
将校たちが愚かで仕方なく、
いのちを大切にしてくれと思うのだが、
信じていたものが急に過ちとなり、
アイデンティティーを喪失する瞬間に、
すべてを守ろうと立ち向かった姿として観ると、
痛々しく哀しい。
それが正しいのだと信じていたのだから。
端的に言えば、政治の話。 -
劇場公開中には行けず、やっと視聴できました。
オリジナルは未視聴です。
昭和天皇の言葉に何度も涙腺が刺激され、玉音放送の有名な一節、「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び」を聞いた時には思わず涙してしまいました。
つくづく私は日本人なんだなぁと。
また、畑中健二少佐を演じた松坂桃李さんの演技がとても良かったです。
宮城事件は世間的にはあまり知られてはいない事件だと思いますが、日本人として知っているべき歴史の一つではないでしょうか。
今でこそ客観視すれば無謀と思える行動でも、当時の一人一人の気持ちを慮るとなんともやるせない気持ちになります。
戦争というものの影にある、それぞれの正義の形は違うのだということを改めて感じさせられました。
原作も読みたいし、オリジナルとも比較してみたいなぁ。 -
制作年:20015年
監 督:原田眞人
主 演:役所広司、本木雅弘、松坂桃李、堤真一、山崎努
時 間:136分
音 声:日:ドルビーデジタル5.1ch/ドルビーデジタルステレオ
1945年7月、戦局が厳しさを増す中、日本に無条件降伏を求めるポツダム宣言が発表された。
連日閣議が開かれ議論に議論が重ねられるが、降伏かそれとも本土決戦か結論が出ないまま8月に突入。
広島、そして長崎に原爆が投下され『一億玉砕論』の声も上がる中、日本最大の決断がくだる。
しかし降伏に反対する若手将校らは玉音放送を流させまいとクーデターを企て皇居やラジオ局占拠に向け動きはじめる…。 -
170128視聴
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終戦の前夜、本当にこんな物語があったの?
それが分からない。そんな事を知らない自分が情けない。
陛下の臣民たる日本国民の気高さ、崇高さを感じた。
礼節を重んじながらも自分たちの思いを押し通そうとする若い将校たち。祖国に対する想いの強さを感じ、純粋さを感じたけれど、クーデターを容認する気にはなれないし、それで成功するとは残念ではあるが微塵も思えなかった。
鈴木総理以下、内閣や軍部とのポツダム宣言に対する喧々諤々な会合の場面がとても面白かった。やっぱり、国を思う気持ちの、国民を思う気持ちの素晴らしさを感じてしまった。
日本国民として生まれて来たんだから僕ももっと知っておきたいと感じまでした。 -
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