彼は秘密の女ともだち [DVD]

監督 : フランソワ・オゾン 
出演 : ロマン・デュリス  アナイス・ドゥムースティエ  ラファエル・ペルソナ 
  • ポニーキャニオン
3.43
  • (8)
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  • (26)
  • (5)
  • (2)
本棚登録 : 145
感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988013473089

感想・レビュー・書評

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  • 気持ちは分からないでもないけども、旦那のその後が一体どうなったのかが気になってしまって、何とも心残りのあるエンディングだった。実際こういうことってありそうな話なだけに、複雑な気分。

  • THE NEW GIRLFRIEND
    2014年 フランス 107分
    監督:フランソワ・オゾン
    出演:ロマン・デュリス/アナイス・ドゥムースティエ/ラファエル・ペルソナ
    http://girlfriend-cinema.com/

    7才のときに出会って「一目惚れ」して以来ずっと親友だったローラとクレール。恋愛、結婚、と経てもずっと親友だった二人だけれど、ローラは子供を産んだあと病気で他界。クレールは残されたローラの赤ん坊と夫ダヴィッドを支えていくことを誓うが、実はダヴィッドには女装の趣味があった・・・。

    冒頭、ローラの葬儀のシーンで始まるので、クレールが走馬灯のように回想する二人の友情の過程、とくに少女時代の二人は子役が可愛かったこともあり無闇に泣けました。ダイジェスト版的な回想シーンにも関わらず、ローラとクレールの関係性がよくわかり、この導入は秀逸。7歳の女の子が手のひらにナイフで傷をつけて互いの血を混ぜ合わせ「永遠」という言葉を口にする。森の木に刻まれた二人の名前(日本でいう相合傘的な)、ローラの髪をとかすクレールの姿など、同性愛的な部分もほのめかしつつ、二人一緒にいて、まず男性から声をかけられるのはいつも華やかなローラのほう、地味めのクレールはローラを愛しながらもコンプレックスも感じていただろうし、いつもローラの真似をするかのように、恋愛も結婚も常にクレールはローラの後を追う。女同士にしかわからない、愛情と嫉妬がごっちゃになった関係。

    そんな親友の夫に女装癖があったと知って、最初は嫌悪感をあらわにしていたクレールが、だんだん失った親友の代替物のように、その夫と「女友達」として付き合い始める経過はとても面白かった。二人でメイクしてショッピングやランチに出かける楽しさ、最愛のローラを失った者同士がその欠落を埋めあう関係としては共感できたし、女性として生きたいと思うダヴィッド=ヴィルジニアの心情もよくわかる。

    ただ問題は、ダヴィッドはあくまで女装家(=女性が好きすぎて自分も女性になりたい)であって、同性愛者ではなく恋愛の対象はあくまで女性であるという点。グザヴィエ・ドランの『わたしはロランス』もそうだったけど、こういうパターン結構あるのかなあ。女装はするが、男が好きなわけではない、一周まわってレズビアン?みたいな。そしてクレールはクレールで、夫との関係は良好ながらも、ローラに同性愛的感情を抱いていたかのように匂わされている。しかしだからといって、ここに恋愛関係が成立するのは・・・(困惑)

    自分に正直に、自由に生きたい、というマイノリティの主張を非難するつもりはない。ダヴィッドもクレールも好きに生きればいいけれど、ただ唯一ひっかかるのは、じゃあクレールの旦那の立場は?という点。亡くなった親友の、女装癖のある夫という特殊状況でごまかされてるけど、クレールのしたことは単純に浮気で、不倫。しかも旦那さん役イケメンだし(笑)、仕事もできて、妻にも優しく、赤ちゃんにも子煩悩で、とりたてて欠点はない。なんの落ち度もないのに妻に裏切られた彼が気の毒で、ラストシーンを安易に喜ぶことができなかった。

    ロマン・デュリスの女装は、お世辞にも美しいとはいえないシロモノでしたが(笑)、だからこそリアリティはあったし、ヴィルジニアというキャラクター自体はとてもキュートでした。

  • 友情の"好き"と愛情の"好き"の境界線はどこにあるんでしょうね。愛する人を失った同士が、倒錯した世界の中で微妙なバランスをとりながら少しずつ癒されていく前半と、そのバランスが崩れた時に本当に求めていたものは何だったかに気付く後半のコントラストが素晴らしい。最後までどんな結末になるんだろうかとハラハラしながら観てました。クラブのシーンとベッドのシーンでのヴィルジニアの涙は美しいですね。顔はまあ、アレなんだけど。ついでながら主人公の旦那さん、メチャメチャ良い人。

  • まさに奇才。オゾンすごいな、ゾッとしたよ、とくにラスト。クレールのお腹の中の子の父親は誰? ジル(旦那さん)であってほしい……違うの? ダヴィッドなの!? 怖い。。。幻想と現実のと入り乱れかたが狂ってて美しかった。

  • 親友のローラを亡くしたクレールは
    残されたローラの夫ダビッドと赤ちゃんリュシーを見守ると誓うのだった。
    2人の様子を見にきたクレールは
    女装して娘をあやすダビッドを目撃するのだった。

    セクシャルマイノリティと言ってもLGBTだけじゃないよね。
    ダビッドは女装愛好者→トランスジェンダーかな。
    観ていて男性でも女性でも女装するのは大変だなぁと感じた。
    こういう映画に女装して行ってはと提案された事があるが、ズボラなオイラにゃ女装は無理です(´ー`A;)

  • 2016/3/5 フランス映画だから表現出来る悲しみとユーモア 色彩も描く視点やファションも素敵。
    ロマン.デュリス 髭の濃い細身の男性で(タイピストでも名演だったような…)そのイメージもさることながら、女装してもメイクや身のこなし方が女性より女性らしくて 好感もてました。スタイルも良いから似合ってた(時々 ミックジャガーを彷彿させてしまう感じもあったけど…(笑)
    第2のアランドロンとも言われてた主人公の彼女の彼氏は 何とも情けないイケメンになってしまったけど…あのフランスならではのゲイバーでの歌もメチャ良かったし、自然な自分達の思いや生き方に従って ラストは本当にあるべき姿に落ち着いて ほっこりした。あんな 母親役が2人になる生活スタイルも素敵な気がした。いい映画だった

  • なんというか。女として見られたら嬉しいのに、性自認は男なのか、この人。女性として接してもらいたいくせに、そうしたら貴方はこちらを異性の女として見るのか。理不尽な。
    男女の友情だってあると思いたいんだけどね。

    見終わって思ったことは一つだけ。いい旦那のジルはどうした。

  • 3.0

  • 一度は残念ながら脱落しいてしまったのにだけれど、再度

    ただ一言
    旦那さんが不憫でなりません、うん

    まあしかしそこは腐ってもフランス映画
    オサレ☆感あって、パケもいい感じですね、ええ
    なんつーか観終わった感じもだけれど終始漂う雰囲気が本当にザ☆フランス映画☆な感じで…ええ

  • おしゃれは心を豊かにするね☆ってハッピーエンドで終わっとけばいいのに、フランス映画はうまくまとめても薄重いというかどんよりした空気がなくならないですね。

    亡くなった親友の夫・ダヴィッドの趣味の女装に付き合っているうちに女子力あがるし、そんな親友の夫と恋にも発展しそうになるという奇怪なストーリー。
    性にかかわらず、人間は自分を肯定してくれるひとを好きになるのだなあと思いました。
    セクシャルマイノリティの方の社会的な立ち位置というか心地よい居場所をなんとか確保してあげないと、これからこういうひとたちはどんどん増えていくはず。

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