守り人シリーズ電子版 3.夢の守り人 [Kindle]

著者 :
  • 偕成社
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感想・レビュー・書評

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  • 夢の中での戦い、、、目覚めないかも、、、

  • 夢(夜の力)と現実(昼の力)を知りその狭間に立つ呪術師(夢の守り人)が活躍していた。
    夢のようにふわふわとしたファンタジー色の強い話だったように思う。

  • 守り人シリーズの三巻目では、バルサの幼なじみのタンダが異界の〈花〉に魂を奪われてしまい、バルサが彼を救うために奮闘します。

    そんな本書のポイントは、夢を守るというテーマが深く描かれていることです。夢って、人の心の奥底にあるものですよね。しかしタンダは、異界の〈花〉に魂を奪われて、自分の夢や記憶を失ってしまい、それが彼にとって大きな気づきになるんですね。バルサも、タンダを救うために自分の夢や恐れと向き合います。守るって行為も、ただの責任や義務ではなく、本作では愛情や選択として描かれています。

    本書を読んでみて、私は特に、バルサとタンダの関係が心に響きました。二人は幼い頃から一緒に育ち、互いに信頼し合ってきました。しかし、タンダが危機に陥った時、バルサは初めて自分の愛情を自覚し、タンダに対して積極的になるんです。二人の関係は、恋愛だけじゃなくて、友情や家族みたいな深い絆で結ばれています。それは、二人の会話や表情、仕草に、互いへの思いやりや愛情が溢れている描写からありありと伝わってくるんです。

    その意味で、この物語の核心は、「人と人との絆」じゃないかとも思えました。そんな、友情や家族としても深く結ばれた二人の関係も物語に深みを与えてくれます。

    本書はただのファンタジーではなく、人間の心や社会の問題を深く掘り下げた作品でもあります。バルサとタンダの関係を中心に、登場人物たちの感情や成長がリアルに描かれていて、心理描写が豊かな作品が好きな人には、特におすすめです。

  • 上橋菜穂子の『守り人』シリーズ。
    第2作まで読んだ勢いのまま、この第3作も読むことにしました。
     
    物語は、山中で休んでいた女用心棒、バルサが、追う者、追われる者の騒動に巻き込まれるシーンから始まります。
     
    追われていた男を助けたバルサは、その男と行動を共にします。
    それと並行するように、バルサの周りでは不可解な出来事が続きます。
    それは、眠ってしまい、起きなくなってしまう人が相次いだこと。
     
    その騒動に対峙する、バルサと仲間の活躍、事件の謎解きが、本書の味わいどころかと思います。
     
    それと並行して今回の作品でも、さまざまなことを考えさせてもらいました。
    ・世界はひとつなのか、目の前で起こっていることだけが、事実なのか
    ・寝ていることと死んだこととの違いは何か
    ・何を基準に、自分が進む道を決めるか
     
    第1作でバルサが守った皇子、チャグムが再登場するのも、本書の楽しみの一つ。
     
    このシリーズはまだまだ、作品があるようなので、味わいながら読み進めていきたいと思います。
     
    『守り人シリーズ電子版 2.闇の守り人』
    https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/B019IJRR54
     
     .

  • タンダの姪が眠りから覚めなくなり、トロガイ師に相談するとそれと関わりのあるトロガイの過去について語り始める。

    当然トロガイにも若い頃があったとは思うけど、普通の村人として母親にまでなっていたとは思わなかった。
    子を次々と亡くして気を病み、山を彷徨っているところに不思議な湖に引かれ、そこで体験した事と師匠に会った事によりそれまでの過去を捨てて呪術師になったとは。

    バルサとチャグムも少しだけだけど、再会出来て微笑ましかったです。
    チャグムはどんな帝になっていくのか気になります。
    バルサ達と一緒に暮らすことは難しいとは思うけど、今までにない帝になって、バルサみたいな身分違いの人達とも会えるような帝になってくれたらいいなぁと思いました。

  • 守り人シリーズ第三弾。前の2巻は、守り人が誰であるとか、その役割などが分かり易いものだったのですが、今回は最後まで主題が見えにくいものがありました。夢という不安定なものを扱っているからだと思いますが、その不安定さを丁寧に描いていくことがこの作品につながったのだなと感じています。運命に似た結びつきが人を動かしていくということを感じた作品でした。
    現実が嫌で夢の世界に逃げ込みたい。そのような気持ちにはなったことがありませんが、そんな現実から逃げたいという気持ちなら分からないこともないです。
    一つ一つの呪術の儀式が、丁寧に描かれており、リアリティをもって読むことができることも、本書の魅力だと思います。

  • 守り人シリーズ3作目。前作で出てこなかった「精霊の守り人」の登場人物が再度出てきて、楽しめる物語。呪術師トロガイの過去など、今まで知らなかった部分が明らかに。
    〈夢〉にとらわれてしまった人々の魂を助け出せるかどうか、手に汗にぎる展開。変わってしまったタンダへのバルサの想いも丁寧に描かれている。
    個人的には1&2作目の方が好きかな。

著者プロフィール

作家、川村学園女子大学特任教授。1989年『精霊の木』でデビュー。著書に野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞ニッポン放送賞を受賞した『精霊の守り人』をはじめとする「守り人」シリーズ、野間児童文芸賞を受賞した『狐笛のかなた』、「獣の奏者」シリーズなどがある。海外での評価も高く、2009年に英語版『精霊の守り人』で米国バチェルダー賞を受賞。14年には「小さなノーベル賞」ともいわれる国際アンデルセン賞〈作家賞〉を受賞。2015年『鹿の王』で本屋大賞、第四回日本医療小説大賞を受賞。

「2020年 『鹿の王 4』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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