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感想・レビュー・書評
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10年近く前に読んだダヴィンチコード以来のダンブラウンだけど、エンディングで小イベントが入るのは定番なのか(笑)天使と悪魔もダウンロードしたので年末年始で確かめてみる。
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恒例角川フェアーにて購入。
本作、映画ロードショウ当日に観に行きました。本はさわりだけ読んだだけなので、観てから読むパターンになりました。
読み終わってみると、この作品は読んでから観た方が良い感じです。
本を読んでいると、描かれている光景を実際に観たくなるので映画でなるほどと思えるでしょう。ダン・ブラウンの小説はディテールが命なので、映画では表現しきれないボリュームが本の方には詰まっています。
今回感心したのは舞台や物語の流れは原作と変えずに、登場人物の役割を変化させ、結末もまったく違ったものにする映画の脚本。私的には、原作の人物像の方が好きですが。特にシエナの役どころは、映画では単なる狂信者ですが、原作では深い影を持って苦悩するキャラになっています。ラングトンのと関係もかなり微妙で面白い。
映画の結末はハッピーエンドですが、原作の方はそうではありません。本のテーマになっている爆発的な人口の増加ということと密接に絡んだ結末です。
しかし、この結末SFなら判るけどミステリー小説の結末ではないなあ。 -
宗教芸術とロバート教授の物語。今回は絵画に隠された秘密ではなく、ダンテの神曲を使った、現代の犯人が仕組んだ秘密に挑戦されます。本当の神曲の世界と、犯人の残したイメージとの違いに、謎を解く鍵が隠されています。常識的に考えれば、解かなければ解らないような謎とはいえ、そのようなものをなぜわざわざ残しているのか疑問ですが、まあそれを解き明かしていく主人公の知識は面白く、読めば中世のヨーロッパが好きになりますし、勉強にもなると思います。ヴェネチアに行って見たくなる。
今までのシリーズよりさらに伏線の使い方が素晴らしく、うーむと唸りながら読ませていただきました。