家族はつらいよ [DVD]

監督 : 山田洋次 
出演 : 橋爪功  吉行和子  西村雅彦  夏川結衣  中嶋朋子  林家正蔵  妻夫木聡  蒼井優  徳永ゆうき  小林稔侍  笑福亭鶴瓶  笹野高史 
  • 松竹
3.15
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感想 : 36
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988105071575

感想・レビュー・書評

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  • 2016年、日。
    3世代同居の家族、おじいさんが、たまには奥さん(吉行和子)の誕生日に欲しいものはないかと聞くと、離婚届にハンコが欲しいとのこと。
    老夫妻の離婚をめぐって家族会議。同じ山田監督の寅さんなど随所に取り込み、小津の東京物語も取り入れる。落語家の林家三平や蒼井優も好演。
    感謝の気持ちは言葉にしようという山田監督の泣き笑いの話。

  • こうした軽喜劇の映画ってずいぶん久しぶりに見る。懐かしさすら感じる。実家に帰っておかゆを食べてるような、ゆる~い感じがホッとしますね。こうした軽喜劇というのは衰退しているのだろうから貴重なのかもしれない。

    話は熟年夫婦の奥さんが亭主関白の旦那に愛想を尽かして離婚届に印鑑をついてくれと右往左往する家族たちというだけのこと。

    橋爪功はわがままで気持ちをキチンと口にしない昔気質のオヤジをうまく演じている。周囲には迷惑だがどこか憎めない、典型的日本人でもあるという点でフーテンの寅とどこか似てるところがある。こうした男性を今さら肯定する意味もあまりないような気がするが、そのアナログ感もいいのだろう。

  • 東京家族のパロディなのかな。
    面白い。

  • 先日、BSテレ東で放映していた『家族はつらいよ /2016』を観ました。

    -----story-------------
    『小さいおうち』『母と暮せば』の名匠「山田洋次監督」が、「橋爪功」、「吉行和子」はじめ『東京家族』のキャストを再結集し、『男はつらいよ』シリーズ以来久々に撮り上げた喜劇作品。
    三世代が同居する一見平和な「平田家」を舞台に、ある日突然降って湧いた祖父母夫婦の離婚騒動を皮切りに、それぞれの家族の間に内在していた様々な問題が次々とあぶり出され大騒動に発展していくさまをコミカルに綴る。

    東京の郊外に暮らす三世代同居の「平田一家」。
    当主の「周造」は仕事も引退し、今はゴルフと酒に明け暮れ隠居生活を謳歌する日々。
    当然、妻「富子」の気持ちなど知る由もない。
    「周造」に似て頑固な長男「幸之助」は仕事一筋。
    2人の子どもと家の中のことは専ら妻の「史枝」に任せきり。
    家を出て税理士としてバリバリ働く気の強い長女「成子」は、夫「泰蔵」との喧嘩が絶えない。
    一方、独身でいまだ実家暮らしの次男「庄太」は、看護師の恋人「憲子」との結婚をついに決断しようとしていた。
    そんなある日、いきなり「富子」が「周造」に離婚を突きつけた。
    思いも寄らぬ妻の離婚宣言に「周造」はオタオタするばかり。
    子どもたちにとっても青天のへきれきで、どうにか離婚を思い止まらせようと緊急の家族会議が開かれるのだったが…。
    -----------------------

    名匠「山田洋次監督」のもと、同監督の『東京家族』の主要登場人物陣が新たに別の家族を演じたヒューマンコメディです。


    モーレツサラリーマンだった時期を終え、今は隠居生活を送る「平田家」の主人「周造」… ある日、仲間とのゴルフを終え、美人のおかみ「かよ」がいる居酒屋で酒を飲んだ後に帰宅した彼だが、妻「富子」の誕生日をすっかり忘れていた、、、

    彼女に何かプレゼントでもしてやろうかと欲しいものを聞いてみると、「富子」が机の中から取り出してきたものは離婚届だった… 二人の離婚の話を聞いた家族は、なんとか離婚を回避させようと休日を使って家族会議を開くが事態は思わぬ方向へ!? 果たして家族の運命は……。


    いやぁ、さすが「山田洋次監督」ですねー 面白かった… 良くできた作品で愉しめました、、、

    切実な家族の危機をコメディに包んで描き上げる巧さ… ホントさすがです。

    「小津安二郎監督」作品の『東京物語』が終盤、効果的に使われていたのも印象的でした、、、

    本作品は全3作らしいですね… 残り2作品も観てみたいな。


    -----staff/cast-------------
    監督:山田洋次
    製作:大角正
    製作代表:大谷信義
         中村邦晴
         平城隆司
         木下直哉
         岩田天植
         井田寛
         松田陽三
         山本浩
         沖中進
         吉川英作
         宮本直人
         浅井賢二
         古川公平
         笹栗哲朗
         樋泉実
    製作総指揮:迫本淳一
    プロデューサー:深澤宏
    脚本:山田洋次
    平松恵美子
    撮影:近森眞史
    美術:倉田智子
    衣裳:松田和夫
    編集:石井巌
    音楽:久石譲
    音楽プロデューサー:小野寺重之
    照明:渡邊孝一
    録音:岸田和美
    装飾:湯澤幸夫
    監督助手:佐々江智明
    タイトルデザイン:横尾忠則
    記録:鈴木敏夫
    出演:
     橋爪功 平田周造
     吉行和子 平田富子
     西村雅彦 平田幸之助
     夏川結衣 平田史枝
     中嶋朋子 金井成子
     林家正蔵 金井泰蔵
     妻夫木聡 平田庄太
     蒼井優 間宮憲子
     小林稔侍 探偵事務所所長・沼田
     風吹ジュン 女将・かよ
     中村鷹之資 平田謙一
     丸山歩夢 平田信介
     岡本富士太
     近藤公園
     広岡由里子
     関時男
     北山雅康
     徳永ゆうき
     大原真理子
     池田道枝
     荒木健太朗
     小川隆市
     華岡陽子
     油谷昇
     高橋ひろ子
     上杉二美
     松原ひろの
     平岡佐智男
     木場勝己 高村
     笹野高史 警備員
     笑福亭鶴瓶(特別出演) 医師

  • 芸達者の集まりで、本当にありそうな家族の一コマ。綺麗綺麗に見せないところがいいですね。

  • 寝間着のようなスウェットを着て軽自動車に乗っている林家正蔵に妙にリアリティがあった(現実では高い車に乗っているはずなのに)。

  • 私は好きです。物語の流れや結末が、ある程度予想通りに展開していっても、場面場面に、思わず「くすっ」とさせる山田洋次さんの脚本と演技者たちの力量が心地いいです。後味が、よかったです。

  • TV朝日新作記念録画>新作2が劇場公開されての第1弾。
    てっきり「東京家族」の続編だとばかり思ってたら若干内容が違ってた。。次男しょうじ(妻夫木)のキャラ設定が変更?キャストは同じ。
    安定の山田作品。役者陣がやっぱ巧いよね~ww橋爪さんに吉行さん。
    DVDが寅さんだったりw背景にちゃっかり前作映画の宣伝してたりw監督のチョイチョイ挟む小ネタが面白い。
    しっかし山田監督、「東京物語」好きだよね~~♪オマージュたっぷりで愛を感じます^^。東京物語のラストはいつ見ても泣いてまうわww
    どこにでもありそう?な、とある家族のドタバタ軽喜劇。今回は熟年離婚騒動。ラスト落ち着くとこに落ち着いたんで、まぁ安心だったんだけどw母さんの本気度はいか程だったのかしらんw?急に突きつけられても相手はビビるだろうなぁ(;^ω^)。。この騒動で長年連れ添ったお互いをよく考えるいい機会なのかもしれない。家族会議をきちんと開くこの家族が偉い!絆が深い。
    喜劇かと思いきや割と考えさせられるとこもあり、ホロリやほっこりもあり…。。
    日常風景を切取った雰囲気がいつ見てもどっか昭和な感じがして懐かしいような。。
    昔気質な憎まれ親父,橋爪さんが少々心入替えたラスト(靴下表裏w)が何とも可愛い♪
    見て良かったっす。山田作品はやっぱ好きなんだなw寅さん好きやしw

  • 山田洋次監督、2016年作。橋爪功、吉行和子、西村雅彦、夏川結衣、中嶋朋子、林家正蔵、妻夫木聡、蒼井優、小林稔侍出演。

    <あらすじ(ネタバレ)>
    定年退職した周造(橋爪)が、誕生日のプレゼントを妻の富子(吉行)に聞いたら離婚届を求められ、そこから3家族を巻き込んで騒動になるが、最後は富子は離婚を撤回する話。

    <コメント>
    映画「別れぬ理由」(降旗康男監督1987年作、三田佳子、津川雅彦出演)との対比で、熟年離婚の部分だけコメントします。
    どちらの映画でも、夫婦は別れなかったのですが、「別れぬ理由」ではおそらく、離婚の煩雑さという消極的な理由から別れなかった。それがこの映画では、「自分らしい生き方」が幻影だったことから別れなかった。どちらもあり得る話であるが、違いは、前者が共働き夫婦、後者が専業主婦ということにあるのかもしれない。
    Yahoo!レビューである人が「(山田)監督は家族というものはいろいろもめて仲たがいしても、最後は無事にまとまって平穏な日常に戻っていくのだ、という信念、あるいは願望があるらしい。」と指摘していた。
    専業主婦で、夫の身の回りの面倒を見続けることが自分らしい生き方の障害になる、でも離婚まではそれを我慢する…熟年離婚を目指す最近の主婦にはそういうタイプが少なくないと思うが、先のような家族観を持つ山田監督にすれば、それを批判的に描きたかったのかもしれない。
    ただ、周造のだらしなさ、鈍感さも大概なものだからどっちもどっち。これからの老人は、周造のようなお荷物は少なくとも妻から見放される。妻以上の家事能力で「武装」すべきとする教訓にもなる映画。

  • しみじみぃ。
    染みるぅ。
    わ、かるぅ〜。

    年取りました、ね。こりゃぁ。

著者プロフィール

1931年大阪府生まれ。54年、東京大学法学部卒。同年、助監督として松竹入社。61年『二階の他人』で監督デビュー。69年『男はつらいよ』シリーズ開始。他に代表作として『家族』(70)、『幸福の黄色いハンカチ』(77)、『たそがれ清兵衛』(02)、『家族はつらいよ』(16)など。2012年に文化勲章を受章。

「2019年 『男はつらいよ お帰り 寅さん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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