〈インターネット〉の次に来るもの 未来を決める12の法則 [Kindle]

  • NHK出版
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感想・レビュー・書評

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  • ムダにページが長すぎる気はしましたが、今は「そんなの無理だよ」と思っているような事の大半が実は無理では無くて、誰かが一人でも出来ると真剣に思って取り組んだら大抵の事はいつかは実現出来る(ただしその最初の一人目が実現出来るとは限らない)という事がよく分かるお話でした☆余りこの人が描く未来が僕にとって魅力的には映りませんでしたが(笑)、今アメリカで流行っているIT関連のサービスやこれから出来るであろうサービスがたくさん紹介されているので、IT関連で一旗あげてやろうと思っている人にとってはいろいろとヒントになるところもあると思います。

    僕個人としては、FILTERINGの章が一番面白かったかな~☆本著では過剰適合として表現されていたけど、勾配法のようなOptimizerでフィルタリングしてしまうと今の自分にとって心地良いものだけを最良のものだと判断してしまうので、まずは大域的最適化で粗く絞り込んだ上で局所的最適化をしてくれるようなOptimizer(しかも選ばれる最適解はただ一つでは無く様々な価値観に応じて選べる多様な解)を導入する事で今よりより優れたフィルタリングが出来るような気がしました♪
     ※今でも既にそうなってるかもですが^^;

  • 訳文が読みやすい。頁数は多く読み切る自信がなかったが読みやすいので放棄することはなかった。
    内容はインターネットをめぐる30年を振り返って,次に起きそうなことを想像するもの。インターネットによって有り得ないと思っていたことが現実になっている事実。半導体,電池,センサーの小型軽量化と安価になることでIOTが加速した世界で何が起きるかを予想する。2016年発売だが,この時点で2021年の今起きていることを予想できている。つまり,変化は突然起きるわけでない。今,まさに起きていて何かのタイミングでガラッと変わるように見えるだけ。楽観的に語られているが,当然悲しい出来事も起きることは述べている。それでも,大きな流れは止められない。500年後1000年後の人類が今の時代をどう見るか,それは今を生きる私が室町時代末期や平安時代末期を見るようなもの。人が生きていることには変わりない。生活の仕方が変わっているのだろう。いや,生まれて死ぬが繰り返されることも変わっているかもしれない。その領域まで人類は手を伸ばすのか。医学の進歩は実際,さまざまな病気や障害を克服してきている。ないはなしではない。

  • The inevitable という原題。インターネットの出現によって起きた変化は誰にも止められないということか。

    いま四十代くらいが最もこの本を読んで肌で感じるところが多いのではないかと思うし、それより上は恐怖を感じるかもしれないし、下の世代は歴史を読むことになるだろう。

    他のアメリカの流行り本と内容的にかぶる部分もある。基本、起きている事を記載している本なので、幅広くインターネット上で起きてきた事を知るのには良い本だと思うが、分量があるので(Wiredっぽいと言えるか)、まあまあ体力必要かも。

    出版された一年前のタイミングで手に取っていたらもう少し感覚的に違う印象だったかも知れないと思えるほど、今のテクノロジーの進歩が早い事も痛切に感じる。

  • wiredの元編集長が書いた、インターネットが普及した、その次の未来を描いた一冊。
    基本的はWiredの記事みたいな、世界が変わって行って、もっとすごい世界になっていく、ワクワクするお話が続く。アクセスの重要性、AIが普及した未来など。
    でも時々わかりにくいですね。書き方として、具体的な事例から抽象に入っていくことが多いから、説得力ありそうなんですけど、一方で細かい話を省いている。例えば持ち運びできるバッテリー持続時間の話とか、セキュリティの話とか。あとは、「どっかで読んだことあるなー」という話が多いのは事実。だから、すべて新しい話ばっかりでもないんでしょう。でもそういう情報が一冊にまとまってるのならそれはそれで価値がある。基本的には、楽しい本でした。

  • Wiredの初代編集長が予測する未来を描いた12の法則。どこかで見たことがある、読んだことがあるキーワードがしっかり網羅されており、かつ様々な人と会って得た知見や彼が過去に失敗した予想の話、いま予測する世界観は説得力がある。
    ただ、問題はひとつひとつのキーワードに対して深掘りしており、それに合わせた現象を描いているので、「総じてどうなのよ?」というか、複合的に12の法則が重なった時に起きる世界が分かりづらくなってしまっている。
    この本を読むことで、いま起きている技術革命が何を実現するかわかるが、それを元に自分の関係する業界や仕事がどうなりそうかは、様々なキーワードを元にクロスで考察する必要がある。
    その意味で、ちょっと難しく感じてしまう本ではあった。

  • 切り口としては面白いと思ったけど、正直読んでその先に思索を広げることはできなかった。

  • 世間的にも話題だし、職場で話題にする人も多いので、読んでみた。

    原題は "The Inevitable" で、インターネットの隆盛によって始まったさまざまな「避けられない流れ」について 12の要素(11 + オマケ)を分析する。たしかに「世の流れ」というものはあるもので、古くは音楽業界が果敢にも流れに逆らおうとして手酷くやりこめられた「コピーする権利(本の中では Flowing)」がある。最近では、「プライバシーの消失(本の中では Tracking)」がこれにあたるかもしれない(この問題に関して著者の見解は比較的ポジティヴなものになっている)。

    全体的に「今」起きていることを変化として認識し、その変化の行方という形で未来を予測する。未来の話に賛成しても反対しても意味はないが、今起きている変化についてはしっかり捕えられていると思う。

  • 目新しいところはないが、TrackingとQuestioningのところは面白い

著者プロフィール

現在は雑誌「Wired」の「上級一匹狼」という役職についている。1993年にWiredを共同で設立し、その創刊から1999年まで編集長を務めた。最近の著書としては、バイキング/ペンギン社から“What Technology Wants”という本を2010年10月18日に出版した。また、毎月50万人のユニークビジター(重複を除外した利用者数)があるウェブサイト「Cool Tools」の編集者兼発行人でもある。1984年から1990年まで非正統的技術情報の専門誌「Whole Earth Review」の発行人兼編集者だった。今も続くハッカーズ・カンファレンスの共同創設者であり、また、1985年に始まった先駆的なオンラインサービス 「WELL」 の設立に関与した。ベストセラーとなった書籍“New Rules for the New Economy”(邦訳『ニューエコノミー勝者の条件―ウィナー・テイク・オール時代のマーケティング10則』1999年、ダイヤモンド社)、分散化した創発的システムに関する古典的作品“Out of Control”(邦訳『「複雑系」を超えて―システムを永久進化させる9つの法則』1999年、アスキー)などの著書がある。
※ケヴィン・ケリーのブログ(http://www.kk.org/biography.php)で公開されているプロフィールを堺屋七左衛門が翻訳

「2012年 『ケヴィン・ケリー著作選集 1』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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