無伴奏 [DVD]

出演 : 成海璃子 
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988003841126

感想・レビュー・書評

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  • 決して完成度が高いとは言わないけれど、
    つくり込まれた感じの雰囲気が
    私にはしっくりはまったのかもしれない。

    何も自然体な演技が全てじゃない。
    それに、
    心を許したときからの表情の弛み方は、
    確かに、愛する人へ向けられた顔だった。

    恭子と渉のしっとりとした空気感、テンポ感、
    その独特な世界観にただただ惹き付けられたのである。

  • 映画版『ノルウェイの森』よりもこっちの方が60年代後半や70年代前半のイメージをうまく出していたのでは。

    大学紛争に触発されながら、自分を束縛している(労働者階級を作り出すための)学校から自由になることを夢見て女子校で運動を繰り返す主人公。
    父親がビンタしたり、タバコをポカスカ吸ったり、セックスに狂い、まだ喫茶店でジャズやクラシックを聞くのが「不良」だった時代に出会う若者の物語。

    渉のことが本当は好きなユウノスケ、ユウノスケのことが本当は好きな渉が、お互いの愛情を公には上手く表現できないまま、エマが増えて三角関係になったことで、愛しさと寂しさが増大。
    エマや主人公は女として愛されるが、それは欲望の屈折から来るものだったと主人公は知る。
    渉を愛して処女を奪われた主人公は渉だけを愛していたが、渉が愛していたのは主人公一人だけではなかった。
    その葛藤も描いていた。

    渉があっちに行ったり、こっちに行ったりしながら、主人公と愛を育んでいくところは青春時代っぽくてよかったし、確かめ合いながら、でも中盤からは思いっきり2人の距離を詰めていくのも見ててよかった。
    また、公衆電話が活躍して、家に電話をかけるって、そういえばあんな感じで恋愛してたのかぁ、と思わされた。
    家に電話するとかいう習慣がなくなった現代からすれば、あのシーンはあっと思わせられる。

    あと、たまにセリフが小さくて、なかなか聞き取りにくいところがあった、もしかしたら音響の問題かもしれないが、もう少し音を拾って欲しかった。

    池松くんと斎藤くんの絡みがどう、みたいな記事が出てたけど、、確かにネームバリューのある2人があそこまで映画で絡むって、大変なことなのかもしれないが、もう少しだけああいうシーンがあってもいいのかな、と思った。 もっと暴れていい気がした。せっかく時代の激しさも描いていたのだから、それとシンクロさせるぐらいもっとやってもいいのでは、と。
    とはいうものの、最後の方のかばうシーンとかはよかった。

    ちなみに、「吉本隆明、よくわからないの」というくだりのセリフが、本物っぽくてとてもよかった。 ほんと、今の団塊の世代を見てると、そうだったんだろうなぁと強く思う。

  • この世界観に心が鷲づかみされた。池松壮亮くんの色気…好きになっちゃうのわかるよ。成海璃子ちゃんが、池松くんを愛するうちにどんどん甘えた声になっていくの、あぁ恋する女の子だ…ってリアルで。
    (@テアトル新宿)

  • 濃かった…そして壮大なBLだった、いちいちわかりやすい演出と展開だったのでやや飽きつつ
    クラシックよかったー、あの喫茶店いいな

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