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- / ISBN・EAN: 4988003841126
感想・レビュー・書評
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映画版『ノルウェイの森』よりもこっちの方が60年代後半や70年代前半のイメージをうまく出していたのでは。
大学紛争に触発されながら、自分を束縛している(労働者階級を作り出すための)学校から自由になることを夢見て女子校で運動を繰り返す主人公。
父親がビンタしたり、タバコをポカスカ吸ったり、セックスに狂い、まだ喫茶店でジャズやクラシックを聞くのが「不良」だった時代に出会う若者の物語。
渉のことが本当は好きなユウノスケ、ユウノスケのことが本当は好きな渉が、お互いの愛情を公には上手く表現できないまま、エマが増えて三角関係になったことで、愛しさと寂しさが増大。
エマや主人公は女として愛されるが、それは欲望の屈折から来るものだったと主人公は知る。
渉を愛して処女を奪われた主人公は渉だけを愛していたが、渉が愛していたのは主人公一人だけではなかった。
その葛藤も描いていた。
渉があっちに行ったり、こっちに行ったりしながら、主人公と愛を育んでいくところは青春時代っぽくてよかったし、確かめ合いながら、でも中盤からは思いっきり2人の距離を詰めていくのも見ててよかった。
また、公衆電話が活躍して、家に電話をかけるって、そういえばあんな感じで恋愛してたのかぁ、と思わされた。
家に電話するとかいう習慣がなくなった現代からすれば、あのシーンはあっと思わせられる。
あと、たまにセリフが小さくて、なかなか聞き取りにくいところがあった、もしかしたら音響の問題かもしれないが、もう少し音を拾って欲しかった。
池松くんと斎藤くんの絡みがどう、みたいな記事が出てたけど、、確かにネームバリューのある2人があそこまで映画で絡むって、大変なことなのかもしれないが、もう少しだけああいうシーンがあってもいいのかな、と思った。 もっと暴れていい気がした。せっかく時代の激しさも描いていたのだから、それとシンクロさせるぐらいもっとやってもいいのでは、と。
とはいうものの、最後の方のかばうシーンとかはよかった。
ちなみに、「吉本隆明、よくわからないの」というくだりのセリフが、本物っぽくてとてもよかった。 ほんと、今の団塊の世代を見てると、そうだったんだろうなぁと強く思う。 -
この世界観に心が鷲づかみされた。池松壮亮くんの色気…好きになっちゃうのわかるよ。成海璃子ちゃんが、池松くんを愛するうちにどんどん甘えた声になっていくの、あぁ恋する女の子だ…ってリアルで。
(@テアトル新宿) -
濃かった…そして壮大なBLだった、いちいちわかりやすい演出と展開だったのでやや飽きつつ
クラシックよかったー、あの喫茶店いいな