日本百名山(新潮文庫) [Kindle]

著者 :
  • 新潮社
4.00
  • (1)
  • (2)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 28
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (349ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「日本百名山」(深田久弥)を読んだ。

    『日本人は大ていふるさとの山を持っている。』
    『それは全く思いがけない不意打ちの美しさである。』
    『それは悲しいまでにひとり天をさしている。』
    『全く孤独の中に、存分に味わったのであるから。』
    (全て本文より)

    抜き出したらキリがない名文まみれ。

    しかし、次のような文章があると熱が冷める。

    『頂上に日本武尊の石像が立っているが、尊にお気の毒なくらいみっともない作りであるのは残念である。』
    みっともない作りとは!
    『有象無象の山々の彼方に遠く土佐湾があった。』
    山を愛する人が有象無象の山々とは!

  • 作者が山を愛していなければ
    今日本百名山という言葉は無い。
    重厚な紀行文で語られる百の名山に誘われる。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

1903~71。小説家・山岳研究家。1933年、小林秀雄らと「文学界」を創刊、小説に『オロッコの娘』『津軽の野づら』等。日本の山岳紀行、ヒマラヤ研究の第一人者。主著『日本百名山』は読売文学賞。

「2017年 『山の怪談』 で使われていた紹介文から引用しています。」

深田久弥の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×