帰ってきたヒトラー コレクターズ・エディション [DVD]

監督 : デヴィッド・ヴェンド 
出演 : オリヴァー・マスッチ  ファビアン・ブッシュ  クリストフ・マリア・ヘルプスト  カッチャ・リーマン  フランツィスカ・ウルフ  ラース・ルドルフ  ミヒャエル・ケスラー  トーマス・ティーメ 
  • ギャガ
3.74
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本棚登録 : 417
感想 : 103
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4589921403801

感想・レビュー・書評

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  • 日本公開時にテレビで紹介されたのを見て気になる映画でした。私的には風刺的コメディ映画として楽しみました。
    ただ、同時に観る国や人種によって様々な解釈があるだろうと思いました。過剰な反応をしたり、映画として扱われること自体許せない。そういったものもあるだろう。

    ヒットラーは知っているようで知らない。小説や物語で出てくるイメージしかない。日本を戦争に導いたA級戦犯の日本人の事は全く知らない。授業としても習わなかった。その戦犯日本人よりヒットラーの方が知識としては詳しいかもしれない。

    政治にしろ、社会にしろ、閉塞感の時代の中で何かを変えてくれる。現状を打破してくれる。既成概念にとらない。
    見た目的にも良い。堂々としてこの人なら何かを変えてくれる。そういう風に思わせる人がパッと現れる。実はハリボテで中身がなかった。そういった人は日本に置いても度々出てくる。指導者となり国を間違った方向へ導いてしまうといった事が外国では多々あったりする。その指導者を選んだのは国民だ。それを深く反省する。反省しても数十年後には同じ事をく繰り返す事もある。
    また、それを選んだのは国民だになったりする。

    観終えた後に余韻が残る。その余韻が色々と考えさせられる映画だ。

  • ヒトラーが現代にタイムスリップしてお笑い芸人になるという設定は風刺がきいています。最初は彼の存在や言動は「ジョーク」にしかならないのですが、いまのヨーロッパの社会状況がオーバーラップして「ジョーク」にならなくなるところが恐ろしい。移民の排斥を訴える右翼たちは、戦時中のナチスと変わらないということか。ヒトラーを迎える下地ができている状況ということか。うーん、真面目なのか、ふざけているのか、この映画のスタンスがいまひとつわかりかねます。

  • 笑うな、危険

  • やや流れに不満。
    ただ、衆人を引き込んでいくテクニックていうか、人の心の中にある何かをすっと引き出してくるその操法みたいなものと、それにいともあっさり乗っていく衆人とを観て、結局火種は決してなくならないし、それは何気ない瞬間に点いて、あっというまに燃え広がり、容易に消せず、現在の過去から学ぶってことがいかに無意味かを思い知らされる。

  • 「計画した者たちが私を選んだのだ」
    この認識は、いまの日本の世情(アドルフ=アベ)とも照らし合わせてヒヤリとさせられた。アドルフ・アベが政権にとどまっているということは、多くのアドルフ・アベ支持者がいるということ。

  • 最初のシーンの空気感(「誰も敬礼してくれない」云々)で進むのかと思ったが違った。あのシーンはどこに挿入されるのだろう?

  • デヴィット・ヴェント監督•脚本、2015年作。
    オリヴァー・マスッチ、ファビアン・ブッシュ出演。

    <あらすじ(ネタバレ)>
    現代にワープしたヒトラーが、クビにされたTV番組企画担当のザバツキに、モノマネ芸人として見出され、ドイツ国民の不満に応える話題で人気になるが、それに気付いて本物だと言い始めたザバツキは精神異常者として隔離され、ヒトラーは親衛隊を組織していく話。

    <コメント>
    世界に広がる反グローバリズムとポピュリズムに警鐘を鳴らす映画。
    ヒトラーは悪とされているが、プロセスとしては国民に選挙で選ばれていた。国民の不満を掴んでそれに応える形で権力を掌握した点では、現代政治でもヒトラー型の政治が行われる危険性があることは当時と全く変わりない。
    2015年公開だが、当時のヨーロッパの政治はそういううねりにあったし、それはアメリカにも及んで行った。原作は読んでいないが、映画がコメディ色が少なくなっていると評されるのは、現代政治のトレンドを突きつけるテーマに切り替えたということなのかもしれない。

  • とてもおもしろかった。
    ヒトラーが現代にタイムスリップしたら、、、という映画。
    一見コメディ風に描いているが、
    ヒトラーに対するイメージを場面場面で切り替えて、観ているこちらもそれに振り回されながら、そのたびに大事なことにハッと気づかされていくという結構深い映画。
    憎まれ者を世に出す逆転の発想が人気を得ていくことで、(みんな無言の圧力で言えなかった何かをヒトラーの登場で爆発させる)、実際に人々が圧倒的カリスマ性を持つ人に取り込まれていく
    人間の心理の変化や、表現の裏に隠された何か黒い意識や、何が本当かわからない怪しい感じ

    誰がまともで誰がまともじゃないか?
    ヒトラーを捉える視点によっては気が狂ってるとみられたり、賞賛されたり、おもしろかったり

    今の世の中の偏見やら思い込みやら記憶で事実が変わっていくという話


    おもしろい

  • ドイツすごい! ヒトラーを絶対に英雄視しない、許していない、現代の難民差別傾向にヒトラーを使い警告さえしている。
    この国はなぜこんなにも歴史に向き合えるのだろう。治安維持法で虐げられたのに秘密保護法がすんなり通った日本人が日本が、浅薄で悲しくなる。
    コメディーと思いながら観ていたが、国にとっては砂つぶにも満たない自分が、どうありたいかあるべきかを考えさせてくれる作品だった。

  • 現代にヒトラーがタイムスリップしてきたらという設定で、原作本がヒットしたらしいが、こんな映画がよくドイツで作られたもんだ。前半はいわゆる浦島太郎状態でかなり笑える。そっくり芸人としてテレビに出るとその人気は不動のものに。徐々に本物のヒトラーに見えてくる。ドキュメント風な部分もあり、余計に混乱してくる。結末に向かって、なぜヒトラーのような独裁者が生まれたのかを考えさせられる。ヒトラーを嫌っていたはずのゼンゼンブリンクが激昂してヒトラーのように振る舞っていたのが印象的。歴史は繰り返す。

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