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- / ISBN・EAN: 4910076111165
感想・レビュー・書評
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「禅」と「ZEN」
どうやら最近の「ZEN」ブームは元祖「禅」とは少し意味合いが異なってきているようです。(「ラーメン」と「カップラーメン」は似て非なるものみたいな!?笑)
書店に行くと立て続けに「禅」を特集した雑誌が目に付く。その中でも「アートと禅」という視点に惹かれてこちらを読んできました。心の安らぎを超えた何かが「ZEN」にはあるようです。
要所要所に登場する「鈴木大拙」。英語教師からアメリカにわたり、禅文化を広めた第一人者。「禅と日本文化/鈴木大拙」を再読したくなりました。そして、金沢にできた「鈴木大拙館」にも行ってみたい。
http://www.kanazawa-museum.jp/daisetz/詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
特集は「ZEN」ということで、禅の特集だけども、禅について名前ぐらいしか知らない、ぼくにはそこまでテンション上がる企画ではなかったかなぁ・・・。でも今度、鈴木大拙の本とか読んでみようかなぁ。レギュラー企画は安定していて全体的に楽しい。
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借りたもの。
主にアメリカにおける「ZEN」とその活動、それを元に発達したアメリカン・アートについての紹介。
スティーブ・ジョブズが禅に触れて……仕事効率を上げたり、i phoneなどの発明の原泉になったというエピソードから、にわかに注目されている、マインドフルネス瞑想法についても言及。
日本の「禅」の話に留まらない。
「禅」と「ZEN」の比較、それを通して(日本文化における)「禅」とは何か、を改めて模索する。
表紙にあるような、正円を手書きすることの難しさ――集中力の必要性、その鋭さよ……(感嘆)
わび・さび、ミニマリズムだけが「禅」的なるものでは無い。
日本バロックともいうべき豪華絢爛さ、豪快さ、写実性など――禅の奥深さ、多様さを再認識する。
読み物としてもヴィジュアルとしても面白い一冊。