ど根性ガエルの娘 2 (ヤングアニマルコミックス) [Kindle]

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  • 白泉社
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  • 前半は、両親の出会いから結婚まで。後半は、ギャンブルに狂った父親と、娘である著者を犠牲にして家族の形を保とうとする母親と、その全てをあざ笑う弟との地獄の日々を描く。

    後に明かされるけれど、この家族は今でも全く分かり合えていないんだよね。そりゃそうだろうと思うだけど、私が不思議なのは、どうして今でも著者は父母の家の近くに住んでいるんだろうなあと。遠くへ行けばいいのに。

    なんだかんだで両親が心配なのか、依存感情などがあるのか。そこら辺の事もこの後描かれてゆくのか期待。

  • 12話までなので話題の15話はネットから読んで1巻を読み直す。これが何処から仕掛けられていて仕向けられていたのか。まぁ最初からでしょうな。
    "感動の家族の再生ストーリー"がただの張りぼてに変わる瞬間はホラーであり、世界が裏返る様は、あっと言わせるミステリー小説でもある。
    編集からの要望の「あまり酷い話は読者が読みたくありませんから」がこの作品の感想を読むと図らずとも外れていないのとその策として叛旗を翻した15話が凄味を帯びている。
    でも、ここから作者がこの作品で何を伝えるかによってまた大きく作品の評価が一変しそうな難しい舵取りになっていると思う。
    毒親を扱った漫画は増えているが、ただの不幸話の悲劇のヒロインにもなりうるし、読者に受ける毒親を元に葛藤や苦悩を乗り越えて再生し、成長した姿で描けることも出来ると思うが、脚色と真実の按配を作者はどちらの方に取るのか?

    作品の感想ではないが鬼畜系の漫画家はもうあんまり流行らないのだなぁとしみじみと思いました。

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