怒り DVD 通常版

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監督 : 李 相日 
出演 : 渡辺謙  森山未來  松山ケンイチ  綾野剛  広瀬すず 
  • 東宝 (2017年4月12日発売)
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988104106544

怒り DVD 通常版の感想・レビュー・書評

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  • 一体 何を怒っているのだろう?
    一体 何に怒っているのだろう?
    すべては、自分に対して 怒っている。
    自分のなかにある疑り深さ。

    犯人の画像を見ることで、愛している人を疑う。
    ほんの些細な きっかけで、
    愛していると言うことが崩壊する。

    愛しているのに、その人を信じられない自分を。
    愛しているのに、その愛を信じられない。
    愛しているのに、守ることができない。
    愛の不確かさ。

    そして、怒りをどこにぶつけたらいいのだろうか。
    渡辺謙の父親としての もどかしさとむなしさ。
    宮崎あおいのどこか、こわれていても、
    人を好きになる純真さ。
    松山ケンイチの 目立たないようにし、おどおどしている。
    妻夫木聡の あいかわらずの 泣き顔。
    綾野剛の 頼りなくも、はかない愛の行方。
    森山未来の 定着するところがない、浮遊性。
    広瀬すずの 広い大きな青い海に向かって 絶叫する。
    佐久本宝の いいようのない 無念さ。
    みんな 自分 に腹を立てていた。
    それぞれの 個性がひかる映画だった。

  • 3つの話が同時進行で進んでいく。
    どの話も人間の弱さだったり、闇の部分が見え隠れする。最後に救われたかと言うと救われてはいないのだけれど、なぜか上を向いて、涙をふりはらって歩いて行かなきゃと私は思わされた。
    原作よりわかりやすかったのは気のせい?
    もう一度原作も読み直してみよう。

  • いい緊張感。鬼気迫る演技。

  • 李相日監督•脚本、吉田修一原作、2016年作。渡辺謙、宮崎あおい、松山ケンイチ、池脇千鶴、妻夫木聡、綾野剛、原日出子、高畑充希、森山未來、広瀬すず、佐久本宝、ピエール瀧、三浦貴大出演。

    <コメント>から
    •映画のテーマは、「愛してるのに…」かな。愛しているのに信じきれない洋平と愛子。優馬の直人への想いも同じ。愛しているのに無力な辰哉。すべてが、テレビのモンタージュ写真を発端に、不幸の輪が広がっていく。
    ・八王子の殺人事件から映画は始まるが、その謎解き映画ではない。同監督の映画「悪人」同じく、テレビ報道や公開捜査という手法が、犯人逮捕以外に多くの不幸をもたらしている。そこに警鐘を鳴らす映画。
    ・ただ、李双日監督ともあろう人なのに、全体のテンポ、特に前半1時間のテンポが遅すぎてシラケる。3話のどこかに早い時点で接点を作るべきではないか。
    •広瀬すずの演技が真剣で、いちばん良かった。

    <あらすじ(ネタバレ)>
    「愛してるのに…」をテーマにした3話が平行して進む。
    八王子で夫婦の惨殺遺体が発見され、公開捜査がはじまる。
    1 新宿の箱ヘルで働いていた愛子(宮崎)を父洋平(渡辺)が地元に連れ帰ると、洋平の会社にバイトの田代(松山)が働いていた。愛子は田代に惚れ同棲を始めるが、偽名を使っていることなどから洋平が身元を疑い、愛子も、テレビに映った八王子事件のモンタージュから、愛しているのに警察に通報。田代は行方をくらますが、警察が白の認定、愛子が洋平宅に連れ戻す話。
    2 バイの優馬(妻夫木)は直人(綾野)に惚れて同棲を始めたある日、銀座のカフェで薫(高畑)と2人でいるところを目撃、浮気を疑う。八王子事件のモンタージュに直人が似ていることを知った優馬は、愛しているのに、直人に関する警察からの電話に無関係を装う。しかし、直人を忘れられない優馬は、ある日、薫をカフェに見つけ、直人との関係を聞くと、孤児院の幼馴染で、直人は優馬のことは自慢していたこと、公園で倒れて死んでいたことを知る。優馬は、自分の浅はかさに良心の呵責を感じ、歩道を慟哭しながら歩く話。
    3 泉(広瀬)は同級生の辰哉(佐久本)にボートで無人島に連れて言ってもらい1人で散歩していると、信吾(森山)にあい顔見知りに。辰哉と那覇に映画デートに行った泉は、偶然信吾を見つけ、3人で飲んだ帰り、泉は1人でいるところを米兵に襲われる。辰哉は愛しているのに現場の陰で何もできず。前後して、辰哉が働くホテルで働くようになった信吾は、初めはよく働いたが、徐々に奇行が増え、最後は店をめちゃめちゃにして立ち去る。気になった辰哉は島にこっそり行ってみると、信吾はハサミで自分の顔に傷をつけていた。話しているうちに、泉が襲われた現場に信吾もいたこと、途中で米兵が去ったことを茶化し始めたため、辰哉はハサミで信吾を刺し殺す。信吾こそ、八王子事件の真犯人だった。

  • 人を信じることはできるのか

  • 劇場で鑑賞、原作は未読。
    凄惨な夫婦殺人事件を起こした犯人山神。
    彼は顔を整形し逃亡し続けていた。
    そんな中、その山神に微妙に似ている3人の男達が東京、千葉、沖縄に現れる。

    それぞれが独立した話なので混乱する事なく観れるし、一体誰が山神なのか?と考えながら観ていく為引き込まれます。
    ラストはまさかこんな展開になるとは!!とびっくりしました。
    重い内容で特に終盤はかなり嫌な気分になりましたが救いもあるので、観終わって後味悪い!とまではならなかったです。
    兎に角豪華キャストだし一つの作品でいっぺんに観られたのも満足でした。

  • 『怒り』(吉田修一)
    観るものに‘逃走の殺人犯人の影’を据えながらながら、それぞれ同時に3つのストーリーが進んでいく形で作られている。
    同じような作りの作品『恋人たち』(橋口亮輔)を一月ほど前に見ていたが、こちらは通底するテーマが共通だったのに対して、こちらの『怒り』は‘逃走の殺人犯人の影”が共通だった。
    タイトルの『怒り』よりもむしろ「『信じる』ことの難しさ」というものが共通項として3つのストーリーに流れていたように感じるように作られている。

    まずは『怒り』を感じることのできたストーリー(森山未來、佐久本宝、広瀬すず)。自分の存在が蔑まれたことをきっかけに、自分の感情の抑制が効かずに暴走していく、森山未來。たったあれだけのストレスで怒りの感情が暴走し、とてつもない行動にでる姿は‘精神が病んでいる’ことを確信させる。
    平常なときの広瀬すずや佐久本宝との会話は穏やかだが、むしろそれは意識して抑制を効かせて装っている。
    「俺はお前を守るから」と佐久本宝に言った言葉は、森山未來の世の中に向けた自分の願望のように聞こえた。

    (欲をいえば、この『怒り』の背景や、波紋を全編を通じて描いて欲しかった)

    (宮崎あおい、渡辺謙、松山ケンイチ)
    幸せなんて絶対つかめそうもないように映る娘が、小さな幸せの可能性を嗅ぎとって、松山ケンイチを手放さないように健気に必死に『信じて』生きている。そこに、「疑う」という影がさし始めると一転して、同じ実像がまったく違う風景になっていく。父(渡辺謙)が、娘(宮崎あおい)を『信じる』姿には祈りが感じられもした。
    この『疑い』が『信じる』ことをより強いものにしていくか、あらたな嵐を呼び込むものにするかは『信じる』対象を相手にするのではなく、自分自身にするに至るしかない。
    「私が信じた選択だから…」と

    (妻夫木聡、綾野剛、高畑充希)のストーリー。『大切なものは増えるんじゃなくて、減っていくんだ』(原日出子、高畑充希(綾野剛のことば)
    がテーマになっている。「人は社会で生活してく過程で様々な欲望に心を移し、「大切なもの」を獲得していくけれど、経験を経るにしたがい、その多くの「大切なもの」のなかにその感情を駆動させる「信じる」ということが宿っていることに気づき始めて、「大切なもの」と思っていたものを少しづつ手離していく。そして手もとには『信じる』ことを中心にしたものだけが残される。
    妻夫木聡の絶望感はこの『信じら』れずに大切なものを失った人間の姿を映していた。
    (綾野剛の新しい境地、高畑充希の会話のタメが新鮮だった)

    2017/05/15

  • 『怒り』やっと観られた。信じるって難しい、っていう話。「信じる」の縁をずっと歩いているような。キャストがとても贅沢。なるべくツイート等オープンな場でネタバレしない方針なので、書くの難しい。観た人と話したい。

    「信じる」の縁と書いたけど、「信じられてる度」を形に表すとどんな形になるんだろう、と後から思った。最初、大きな円盤の上=信じてる、みたいなざっくりしたイメージで書いたけど、もっと段階があって、色んな点における「信じる」がある。

    (人を)「信じる」深さは、人によってその段階と判定するポイントが違う。簡単に人を信じられる人にも、判定するポイントがあまりできていなくて簡単に全てクリアしてしまう人もいれば、判定するポイントがたくさんありながら洞察力が鋭い人や、判定するポイントの精度が上がって絞られていって早々に判断できる人もいるように思う。

    段階は一般的に示せるんだろうか。例えば、LINEを交換できる<電話番号を交換できる<大人数でなら家に招ける<一人でも家に招ける<パートナーとして付き合える<一緒に暮らせる<結婚できる、とか?もっともっと色々あるだろうし、やはり「わたしは深浅逆だよ」ってこともあるのだろうな。

    「信じる」というのは一つの形にはまとめられなくて、「ある点において信じられるか」という風にまとめるべきなのかもしれない。例えば、家に招ける相手かどうか判断するのにも、段階があるのかもしれない。

    というかそもそも、そんなに明確にポイントを持ってないよね、あんまり。少なくとも意識的に持ってるポイントは少ないのだろうな。

    思考が発散したところで『怒り』に戻ると、とても疲れる映画だった。目を背けたくなるシーンもあった。だからもう一回観たいかというと、当分はいいかな、という感じ。何年か経ってからまた観たい、かもしれない。この衝撃はいつになったら忘れるんだろう。

    余談。妻夫木聡と綾野剛がゲイのカップルとして出てくるのだけど、こうして人と人との信頼関係というテーマの中で、人間関係の形の一つとしてゲイのカップルが描かれてるって、すごく革新的なことだなと思った。

  • 人を信じるということの難しさについて考えた。

    この映画では、信じることが出来なくて後悔したり、信じることで傷ついたりする。
    信じることでこんなにも絶望的な気持ちになるのは初めてかもしれない。

    今までは自分の直感みたいなもので、人を疑ったり、信じたりしてきた。
    若いときに痛い目にあったせいか、人を見る力が備わった気がしている。
    しかし、この映画を観て信じることの難しさについて深く考えさせられた。
    油断は禁物だ。しかし、信じることも大切だ。
    信じるときにはとても気を付けなくてはいけない。

    怒りは火種がついたら、なかなかその炎は消えない。
    いつか火事になる前に、消さなければいけない。
    しかし、その炎を消すには1度燃やしてしまわなければどうにもならないことがある。
    そんな怒りを人は持っている。
    扱いには十分に注意していかなければいけない。

  • たしかに雰囲気似てるなこの3人。しかもホクロはやりすぎでしょ。なんだか良くわからない映画だった。

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