【PS4】ダンガンロンパ1・2 Reload

  • スパイク・チュンソフト
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・ゲーム
  • / ISBN・EAN: 4940261514679

感想・レビュー・書評

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  • PSPクリア済み、なので各種特典はこれから。
    ともかく、初めて無印をクリアした時の衝撃。
    私の大好きなあのキャラが残したあの文書のあのネタバレの衝撃。
    こんなに最悪に最低に下劣に意地悪に不愉快に完璧に残酷にプレイヤーを騙すなんて、本当に絶望的だよ。

    声優の良さだけに釣られクマーで、そのままシリーズに手を出しクマーで、ハマりクマーなので、そういう悪趣味なところも含めて、ファンになっちゃいました。うぷぷ。

  • 2をクリアしたのが2週間位前なので、あまりフレッシュな感想ではないです。
    あと、前提として、「絶対絶望少女」プレイ済み。「V3」プレイ済み。
    「3」視聴済み。ゼロ、左右田、白夜読了済み。

    その上で、シリーズ全部、スピンオフも含めて超絶面白いから皆やるべき。
    という感想を始めに書いておきます。
    「3」も「V3」も肯定派です。
    自分はシリーズの中では2が今のところ最高傑作かなと思ってます。

    ここからはネタバレで。
    [more]
    ネタバレですよ?





    未プレイの人は読んじゃ駄目ですよ?







    損しますよ?













     1と2の一番の違いは、「16人」が対極にある、ということだと思います。
     2が凄いのは、その「違い」を、そこに至る物語の過程で、丁寧に、しかし秘かに描いていき、クライマックスでその違いを一気に先鋭化させることで、途轍もないカタルシスを生み出していることだと思うわけです。
     言い換えれば、1は連作短編、2は連作短編と見せかけた長編、とでも言える。

     1のキャラクターは、基本的に「みんな強い子」で、まさに「希望」。
     2のキャラクターは、「『強い子』を強いられていた」のかなとラストで思ったわけです。
     だからこそ、本来の姿が「絶望」で、江ノ島によって「絶望落ち」させられた。
     その部分の描写が巧妙で、自分はそうであることに一切の違和感を感じなかったわけです。
     「3」の描写で江ノ島の絶望落ちが小者過ぎる、みたいな評価があるようですが、そもそも「絶望落ち」って洗脳なんですよね。本来、良い子であったはずが、江ノ島の策略によって絶望落ちさせられてしまったわけで。
     アニメだと、洗脳ビデオを観ているだけですが、あれを観ている彼らは、脳裏でそれぞれの思う「絶望」を叩き込まれたんじゃないかなと自分は脳内補完しています。それをアニメの尺で全員分描ききるのは無理だしね。

     ちょっと話題が逸れたので戻しますが、1のキャラが「みんな強い子」というのは、言い換えると「芯がある」と言っても良いかもしれません。基本的に、みんなぶれないというか、心に隙があまり無いというか、自己完結しているというか。
     一方、2のキャラは、基本的に弱い。皆なにがしかの暗い過去があり、「周り」との関係から逃れていない。
     そんな「強い子」である1のキャラが「コロシアイ」をしてしまうのは、「動機」の巧みさに依るところが大きいです。まさに、江ノ島盾子の「超高校級の分析力」本領発揮という感じです。余談ですが、「動機」の強さというか、説得力も、1が最高だと思っています。2以降の「動機」は甘いと思っています。そして、それは2以降はすべて偽物だから、という前提でシナリオが書かれているからなのではないかな、というのは、さすがに買い被りすぎですかね。
     一方、2において「動機」は「最後の一押し」に過ぎず、「弱さ」が根本的な原因になっているケースが多いと感じました。
     1も2も(V3も)キャラクターの個性は強烈で、まさに「超高校級」なのですが、2のキャラからは小者臭さが感じられるのは、まさにここにあると思うのです。1のキャラは、苗木も含めた全員が「超高校級」であり、全員が主人公級の存在感を放っているのは、彼らの描写の根底に他者依存が少ないというか、関係性が希薄であることが挙げられるのではないかと思うわけです。腐川は十神に惚れていますが、なんというか、通常の関係ではないわけで。それが、「動機」によって人間味が出てしまう。言い換えれば、「普通」になっちゃうわけです。
     2のキャラは、なんというか人間味があって、関係性も日常的というか、なんというか「普通」なんですよね。1にあった、「殺人にいたる過程でのギャップ」が少なくなっていて、(非)日常編と非日常編が地続き。

     で、ですよ。
     この前提があるからこそ、この部分をCapter1から5までしっかりと描ききったからこそ。
     あの、最終局面で震えるわけです。興奮するわけです。感動するわけです。
     これが、1が連作短編であり、2は長編であると自分が感じた理由です。

     そして何より、「ゲーム」というメディアを最大限に活かしたあのクライマックスは、もう感嘆しかないわけです。いままで、ここまで「ゲーム」というメディアを活かしきった作品は無いんじゃないかと思います。記憶を消してもういちど味わいたいです。ほんとに。

     ちなみに、好きなキャラは、1はもちろんジェノサイダー。あと戦刃。
     2は、罪木と七海かなー。左右田も好きかもしれない。
     ちなみに江ノ島はシリーズ全部を通して一番好きです。
     江ノ島はゼロ読了後だとさらに魅力が増しますね。
     戦刃は、1の頃から好きでしたし、2のおまけノベルを読んでさらに好きになったかな。
     アニメの戦刃は江ノ島視点での扱いが極端すぎて、ちょっと残念だったかも。
     それも含めて残姉ちゃんなのかもだけどね。

     シナリオ以外で「よく出来てるなあ」と思った部分については、まず、なんと言っても「学級裁判」。このデザインは、逆転裁判の進化版そのものだと思います。あちこちのインタビューで開発者が述べているように、ここがこのシリーズの心臓部。1,2,V3と順当に進化しているのも素晴らしい。ただ、サブゲーム類については全体的にイマイチ。閃きアナグラムは1が一番良かった。リズムゲーは、リズムゲーになってないのが残念。クライマックス推理は素晴らしいと思います。
     演出面では、とにかくテンポが良いというのが特筆すべき部分だと思います。学級裁判以外のシーンをあえてフルボイスにしないことで、テキストメインでサクサクと進めることが可能になるのは演出として素晴らしい。1の時は必然的なものだったのかもだけどね。この部分に限らず、テンポの良さを最重要視しているのはプレイ中に随所で感じた部分でもある。ローディングの速さや、殆どの操作が1,2クリック(とは言わないか)くらいで可能になっているUIなどのシステム面、マップジャンプや「観察」など、プレイヤが作業と感じる部分を削っていることも、シナリオへの没頭感を高める手助けをしていると思います。
     それでいて、「親切すぎない」ところも巧いなあ、と。サクサク進みすぎないよう、あえて細かい引っ掛かりも随所に作ることで、そこが休憩ポイントになっていたりもします。

     そろそろ文字制限っぽいのでまとめると、とにかく「全力」。それが、このシリーズの根本を支えているのだと思います。中途半端なところで小綺麗に終わらせるのでは無く、とにかく最後まで描ききる。極端から極端に振り切る。このどこまでも先鋭化された作品がコンシューマで出て、しかも売れているというのは、まだまだゲーム業界は終わっていない、ということなんじゃ無いかな、と安心しました。
     とにかくめちゃくちゃ面白かった!

  • 大好きなゲームが1と2セットでお得。
    それを考慮して星5。

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