笑いのカイブツ [Kindle]

  • note
3.35
  • (7)
  • (13)
  • (14)
  • (6)
  • (3)
本棚登録 : 120
感想 : 22
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (215ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 読んでいて辛くなった。
    無から何かを生み出すのって大変なことだと思う。
    ネタ集めに読んでいた図書館の本が、いつしかつまらないのもになってくのが切ない。
    若者の読書離れに対する解釈は、感覚の鋭い著者ならではだと思う。
    総じて面白くて刺激になったかな。

  • なんだかウェブで連載中の本作をチラ見して気になってたので単行本化を知って購入。なるほど天才というか、圧倒的な努力とはこういうことかと読んでて苦しくなる内容。努力は報われず、特に良いこともなく話は終わってしまうのだが、実世界ではこんな本が出ているわけだし、筆者はその世界で結局のところそれなりに成功したのかな。

    ところで、どうやらお笑いってある一定のルールがあって理論的にかなりの部分が分析可能らしい。筆者の分析した笑いの教科書が見てみたい、興味ある。

  • 自分がコレと決めたモノ・コト(この作品では「笑い」)に全力を出し、結果が出ようが出まいが何年も継続できる人というのは、本当にスゴイと思いますし、尊敬します。ただ、この主人公のように笑いに全てを注ぎ込みすぎて、「笑い」以外の物事に無頓着・無関心すぎるのはどうなのかと。

    笑いに一生懸命な人より、上司に取り入るのに一生懸命な人の方が、笑いの世界では着実にステップアップできるというのは笑いの世界だけの話ではないでしょう。まあ、私もこの作品を読むまでは「笑い」の世界は面白い人がのし上がっていく実力世界だと思っておりましたが。。

    自分が考えていた世界が、完全実力主義ではないと早々に認め、「笑い」に注ぎ込めていた力を1/10でも周囲との協調をはかることに使えれば、この人は自分の望む将来を手に入れることができたかもしれないと思ってしまいます。(そんなに器用にはできない人なのでしょうが。)

    作中、主人公のバイトのシーンが多いですが、同じ職場の人間からしたら主人公は正直クソ人間です。迷惑も甚だしい。実の親に迷惑をかけるところまでは仕方ないと思いますが、他人に迷惑をかけすぎです。中盤から「死にたい」という言葉が多くでてきますが、他人にそこまで迷惑をかけるぐらいなら、さっさと死ねばいいのにと思って読んでいました。

    作品としては一気に読めましたし、本当の意味で「全力を出す」「全てを注ぎ込む」ということがどうゆうことが分かりましたので悪くはないと思いますが、気分が悪くなること(イヤミス作品とは違う意味で。)も多かったため星3です。

    若い人の方が共感できる人は多い作品かもしれません。

ツチヤタカユキの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ピエール ルメー...
恩田 陸
又吉 直樹
又吉 直樹
朝井 リョウ
三浦 しをん
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×