かがみの孤城 [Kindle]

著者 :
  • ポプラ社
4.34
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感想 : 247
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感想・レビュー・書評

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  • 自分自身、中3の時に不登校でフリースクールに通ってました。そこで個性的な他の不登校の子供たちと仲良くなりました。なのでこの作品の不登校の子供たちの心情はとてもリアルに描かれてると思いました。

    この作品はミステリとファンタジーのミックスといった趣きですが、それぞれが中途半端な印象を受けました。好きな作家さんですが、この作品はイマイチと感じ、点数も辛めにつけさせて頂きました。

  • 不登校に悩むこころは鏡を通して異世界の城へ。そこで出会った7人の仲間たちとは。

    さんざん話題になったので図書館で予約して周回遅れで読みました。序破急の流れで最後に怒涛の展開が楽しかったです。個人的にはあまり引き込まれる要素がなかったので共感しにくかったですが、誰にだって居場所は必要だというメッセージが暖かかったです。

    異世界モノといえば宮部みゆきさんのブレイブハートと一緒にどうぞ。

  • 複数の時代から集められた不登校の子供達が迷い込んだかがみの城。こころ以外のこどもの過去がそこまで掘り下げらずライトな読み応えであったが、ふつうに面白い、といった感想。おおかみさんの正体も驚きだが、喜多嶋先生の正体が一番驚きだった。一番苦手だったアキの言動も、再度読み返したら違う観点で楽しめそう。

  • 読みやすくて面白いとは思うけど、
    こういうフィクション好きじゃない。あまり入り込めなかった

  • 登場人物が多すぎて今一つ入り込めなかった。期待が高すぎたか

  • 自分の中学生時代を思い出し、胸が重苦しくなった場面もある。
    思春期の大人を含めた人間関係の視点、考えをよく描いている。

    こころ(主人公)は"…なのかもしれない"とその人の事情を予測する場面が多く優しさが垣間見られる。
    こころは学校が全てだとか、先生は偉いとか固定観念や枠にはめられる、又は思い込みではまっていることに気付く。
    きっかけは自分の部屋の鏡の中で出会った6人の子どもたち。

  • 最初は子供向けのファンタジーかな?と思ったけど、だんだんもっと深い内容に引き込まれていった。
    私も中学の時にいじめを経験。
    学校に通い続けたけど、だから、転校生に深く感情移入してしまった。
    担任のキャラに
    「どうして学校の先生ってみんなそうなんだろう!」
    と思ってしまったり。
    でも、そうじゃないとやっていけないんだろうな?と諦めの気持ちもあったりして。
    学校は信用できないって結局そうなってしまう。
    悲しいけど…
    そして、こころ の両親が戸惑いつつもしっかり子供と向き合ってくれることに羨ましいなあとも思った。

    学校は通っても通わなくてもどちらでもいいと思う。
    でも、今、現在、どうにも苦しみから抜け出せなくて絶望している子供達に、「生きろ」って言っているメッセージのような気がした。

    子育てに悩んでいる大人の人に読んでほしい。

  • 2018年本屋大賞受賞作で、不登校児を扱った作品。光るかがみを通ってお城に行くと設定なので純文学というよりはSFなのかな?主人公のこころちゃんやほかの子たちが不登校になった理由が様々で、不登校といって一つにくくってはダメなのですね。ということは勉強になりました。
    ここからネタバレ
    狼様のヒントで パラレルワールドではないことがわかると答えは簡単。
    狼様の正体に関する伏線回収は、伏線が最後の方に出てきたのもあって
    はあ?喜多嶋先生のエピローグは 感動だけど フーン
    SF辻褄合わせよりも、こころちゃんの心境の変化を楽しむ物語でした。

  • 最終章でこう繋がっていたかー!というのはありました。最後まで読むことを薦めます。
    ただ、やはり内容は中学生向けかな?大人が読むには物足りなさはあります。

  • 全部繋がっていたことに感動した。
    こうゆうファンタジーは入り込みにくい。

著者プロフィール

1980年山梨県生まれ。2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。11年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、12年『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞、18年『かがみの孤城』で第15回本屋大賞を受賞。『ふちなしのかがみ』『きのうの影ふみ』『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』『本日は大安なり』『オーダーメイド殺人クラブ』『噛みあわない会話と、ある過去について』『傲慢と善良』『琥珀の夏』『闇祓』『レジェンドアニメ!』など著書多数。

「2023年 『この夏の星を見る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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