かがみの孤城 [Kindle]

著者 :
  • ポプラ社
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感想・レビュー・書評

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  • 中学生の次女も読んだのですが、いまいち共感出来ない。
    内容はファンタジーもまじえて面白いのですが…
    でも、今不登校などで学校へ行く事が難しい子達にはきっと勇気になるかもしれません。

  • 本屋大賞1位ということで、期待しすぎてしまった・・・。
    辻村さんの本は、大好き!と思うものと、うん。いまいち。と思う両極端な評価をしてしまうことが多く、今回は期待しすぎた。というのが本音。
    なんかね。もっと若いときに読んだら違ったのかな。と。

  • 本屋大賞受賞作。
    初めての辻村深月さん作品。
    *
    最初に思ったのは、読点の打ち方が独特で多いなぁと言うこと。
    ちょっとそこが気になってしまい、最初は入り込めなかったんだけど、途中からは気にならなくなった。
    ネタバレを避けてたから、読み始めたら思ってたのと違った!ってなった。(悪い意味ではなく!)
    あと、最後の終わり方も好き。
    *
    今、実際にいじめとか色んな事に悩んでる子ども達に読んで欲しいなぁ、と思った。
    悩んでない子も、勿論。
    私も中学生時代に読みたかったなーってちょっと思う。

  • 7人の不登校の中学生の物語。設定はSFチックであるが、すっと物語に入っていける。伏線とは思わなかった伏線が終盤きれいに回収されるのが読みどころ。
    学校や家に居場所がないと思った子どもたちが一時でも身を寄せられる「第三の場所」が、そうした全ての子どもたちにありますようにと願う。

  • 本屋大賞なので、読む。読んだ。
    読みやすさは流石。
    展開は近年のタイムリープものに使われる「時間のズレ」(君の名は)予想できるものだったが、最後のひねりと、落ちは凄く良い読み味だった。

  • 久しぶりに読んだ辻村さんの作品。途中でこういうことなんだろーなぁと気づいてしまい、今回は残念と思いながら読んでましたが、最後は分からなかったー!最後まで読むと面白かったです。

  • 様々な子供の孤独な境遇を主人公を主体に描き、その中で発生する多くの謎が終盤に一気に明らかになっていく。次の展開を楽しみに読み進めたが、やや最後は物足りなさも残った。
    長編小説ではあったが、主人公こころの顛末をもう少し丁寧に描いてほしかった。準主役の登場人物が多く、個々人への感情移入がなかなか難しかった面あり。

  • 謎解きミステリーと題されることもあるが、青春フィクションもの。

    あらすじは避ける。

    「中学生時代は面白くなかった。。
    あー、それ私だけじゃなかったんだ。。」

    もし、そんな暗い時代を生き延びたやつらで集まれば、こんな感じで意外と楽しくいきれたのかな。

    外にも人はいる。
    今の環境から逃げられなくても、それを知っているだけで、なんかやろうと

  • 日頃はどちらかといえば、ノンフィクション寄りの社会問題系を好んで読んでいるので、
    出だしから『光る鏡に吸い込まれて洋館へ辿り着く』という、王道ファンタジーとでも言えるような設定に、正直辟易としてしまい、何年も読むのを途中やめにしていた本作。
    映画化されているのをきっかけに、本棚から取り出して読んでみた。
    これも正直、かなり後半まではなかなか読む手が進まなかった。
    主軸のタネも、早い段階で気づいてしまったし
    (かなり序盤からヒントがあるのでそういった人も多いだろうと思う)
    言われてるほどではないな〜と思いながら読み進めていた。

    が。

    ラストでは泣いてしまった…笑
    特にエピローグが素晴らしかった。
    私も少なからず学校に、友達にすんなり馴染める側ではなかったので、
    後半からはいろんなことを思い出しながら読んだ。

    特に、こころと真田さんとは『見えてる世界が違う』というところは本当にそうで、
    そこに生じる歪みのようなものが、いじめなんだなと。
    よく言う、
    いじめられている側はよく覚えているが、いじめた側は覚えていない
    というのはそういうことなのだと。
    同じ事象でも、全くもって見えている世界が違う。
    これは大人になっても無くならないし、そこに気づける人はそう多くはないのではないかと思う。
    そのくらい、みんな『自分が正解』だと無意識に思いながら生きているのだ。
    そんな中にあっても、互いを思い遣り、思い合えることは
    本当に言葉にできないくらいに尊いものだということを
    再認識させてくれたとても良い小説だった。

  • 最初鏡の中に入っていく時に、冒険物だと思ったけれど、冒険の要素は無かった。
    学校に来れない子は、様々な理由があり、前半の繊細な描写にとても考えさせられた。
    親など身近な人にも学校のことを言えない、学校の先生は理解してくれない、加害者の肩をもつ、外に出るのも怖いなど理解できるところが多かった。
    後半はストーリーの展開が早くなったように感じたが、全体的に読みやすく、4時間ぐらいで読めた。

著者プロフィール

1980年山梨県生まれ。2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。11年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、12年『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞、18年『かがみの孤城』で第15回本屋大賞を受賞。『ふちなしのかがみ』『きのうの影ふみ』『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』『本日は大安なり』『オーダーメイド殺人クラブ』『噛みあわない会話と、ある過去について』『傲慢と善良』『琥珀の夏』『闇祓』『レジェンドアニメ!』など著書多数。

「2023年 『この夏の星を見る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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