モチベーション革命 稼ぐために働きたくない世代の解体書 (NewsPicks Book) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 現代の若者の「すべてが満たされている状態」ならではの悩みを「乾けない世代」と揶揄し、その疑問と解決方法を呈した一冊です。

    著者のいう乾けない世代というのはまさにボクの世代の事を言っていたので夢中で話を聞くことができました。これは、20代の方にとってはほとんど当てはまると思います。

    この本を読み進めていくと、もっと遊んでいいということがわかる。
    遊びの中で価値はいくらでも創造できる時代に推移しているのは間違いなくて
    そこに大きなニーズがあることがわかりました。

    好きを仕事にというのは、これからの時代は
    まさに「必要最低条件」となると思います。

    好きで得意なことって、
    誰よりもこだわれるし
    がんばれる。

    例えばあなたはゲームが大好き。
    もっと上手になれるように攻略法を研究する。
    繰り返し練習して物凄く上手になる。

    すると「こんなに難しいことが、この人には簡単にできちゃうんだ!」と周りが感動する。それが価値になる時代。ワクワクしますね!

    あなたの好きなことはなんですか?

    【TODO】
    ・自分の人生に遠慮せず、興味がむいたことには何でもチャレンジしてみる。
    ・自分が大事にしていることは人に邪魔されないように大事に育てる
    ・好き⇒得意⇒お金⇒生きがいの構造を脳に叩き込む

  • Kindle読み上げ機能を使って再読。
    働き方の理想を描いた本だと思う。
    若い人と年長者の価値観のズレや共感できない部分が埋められる一冊。

    著者の生き方が乾かない、現代のミレニアル世代に響く事はあるだろうが、どこか宣伝めいているような気もしてそこまで私には響かなかった。

    言いたいことはわかる。
    でもそれを実践したり何か今後の役に立つことがあるのかと言われると少し疑問な一冊であった。

  • 乾けない世代のモチベーションには生まれた時から色々な物があり、一世代前のような物欲がないから仕事におけるモチベーションも違う。一世代前は達成と快楽だったが、今は良好な人間関係や意味合いを重視する。この事を意識しないとマネジメントは出来ない。

  • 結局、今も昔も「自分が豊かに暮らせるかどうか」は変わらない。

    昔:
    会社の成長が日本の成長になって、個人の豊かさにもつながった時代。

    今:
    欲しいものがなんでも手に入る時代。若い人は乾けない世代
    でも、今の時代も高齢者や社会保障費が爆増しているので、課題はある。それを解決するという大きな方向はあるのかもしれない。だけど、個人単位でみると、それを解決したところで自分の生活水準に直結する感覚がないし、個人の問題というよりも、国の政府の財政の問題と考えられ自分ごとにしずらい。

    だから、個人単位で豊かさを求めるなら、3~5に徹するほうが良い。
    1.達成
    2.快楽
    3.意味合い
    4.人間関係
    5.没頭

    今なら、ネットで発信し続ければ、誰かに存在を見てもらい、好きなことに没頭した時間がお金になる可能性がある。

    だから、好きなことを突き詰めてやっていいよって。
    でも、好きなことがない人は困るよね。自分を忘れるほど熱中することなんて、ない。みたいな。

    その没頭したいことが何かを探すのって難しい。
    ただ、思うのは結局好奇心を持ち続けられるかの差な気がする。「これはなんでこうなってるの」とか考え続けて、わかった・できた時の快楽がさらに没頭を加速させる。
    だから、今やりたいことがなくても、とりあえずなんでもやってみる。それで自分の好奇心がどこに向いてるのか、出会うまで数を打つことが大事なんだと思う。

    「やりたいこと・好きなこと(CV)=PV×CVR」とすると、
    PV:行動量
    CVR:基本固定で低いが、個人の価値観や好奇心により変動

    動かしやすいのは、PVでいかに、行動量を増やすかってこと。

  • 本書は、今の若い世代を「生まれたころからすでに何もかもが揃っていたので、物や地位などを欲して頑張ること」をしない「乾けない世代」と位置づけている。「出世や金銭的な成功というニンジンを目の前にぶら下げられても走ら」ず、「「自分が頑張る意味が持てるもの」に「自分が好きな人たち」と「とことんハマる」ことを重要視」する人種なのだと。

    「仕事よりも個人や友人との時間が大事 で、「何気ない作業のなかにも "今、自分がこの作業をやっている意味" を見出せないと、とたんにやる気が起きなくな」り、「「いくら稼げるか」よりも「仕事に夢中になって時間を忘れてしまった」ということに喜びを感じ」る人たち。若い世代の人たちの嗜好がクリアに理解できた。「常勝集団のプリンシプル」で岩出監督が実践していたことともピタッと符合する(両者を合わせて読むといいかも)。

    本書のミソは、こんな「乾けない世代」こそが、「相手の潜在的な欲求を見つけ出して、体験をプロデュースし」、「ユーザーの…購買意欲のツボである「インサイト(新しい視点)」をすくい上げる」ことが求められる今後のビジネスシーンで力を活躍できる、と高く評価している点。

    本書、後半はこれからの時代の生き方やの仕事の仕方についての指南書になっている。AIに仕事を奪われる時代になっても「"偏愛・嗜好性の循環" こそが、残っていく」のであり、「いかに自分の「好き」を見つけ、人生の幸せへと結びつけていくか」、そして「好き」を追求する個人が尊重し合い信頼し合うチームワークが鍵なのだという。

    著者は第4章で、「生きがい」について表した模式図を紹介している。この図によれば、生きがい=あなたが好きなこと ✕ 世界が必要としていること ✕ あなたが稼げること ✕ あなたが得意なこと。これって「世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方」の公式とほぼ一緒。ポピュラーな考え方だったんだな。

    自分の強みを把握する診断テスト「ストレングス・ファインダー」、自分の強みトップ5を見せ合う「自分と違う強みコレクション」ゲーム、斎藤孝氏考案のコミュニケーションメソッド「偏愛マップ」、自分の強みを取り扱い説明書を書いてメンバーと交換する「トリセツ交換会」、信頼関係を築くための「2人とも同じ方向を向いて前後に並び…前に立っている人は後ろに倒れ…後ろに立っている人は、倒れてきた前の人を両手で支え」る動作を交互に繰り返すメソッド、何れも面白いと思った。機会があれば試してみたい。

  • 乾けない世代というのがすごくわかりやすいと思いました。

    自分は40ちょいで、生まれたころから不自由はしていないもののスマホやネットはなかったわけで、ちょうど中間くらい。

    上の世代の感覚も下の世代の感覚も両方混ざったような感じです。

    職場でもどちら側とも接するし、こういった本で理解しつつうまくつないでいければいいなと思います。

    自分の子供は完全に乾けない世代なので、自分のころと同じようにアドバイスしたりしても響かないんだということは肝に銘じておきたいです。

  • モチベーションが大事になってきている世の中でその育て方について書かれた本。納得部分が多く面白かった。

    【内容まとめ】
    <モチベーションの源泉 5分類>
    ・達成、快楽、人間関係、意味合い、没頭

    以前のバリバリ系の人間は、「達成・快楽」を源泉にしていた人が多かった。ただ、満たされた現代においては、それではやる気がでない「乾けない世代」が増えてきた。

    彼らは、「人間関係・意味合い・没頭」を源泉とする。

    AIやロボットの発達などにより今後はより、単純作業の価値が減っていく。=> 偏愛からイノベーションは生まれる。個々人の偏愛を育てる時代に


    【感想】
    自分の「やりたい」(ここでは偏愛)を大切にしろという点では、多動力と似た話だなと思った。確かに偏愛は大事だなと感じる。

  • 今の若者は「自分が頑張る意味が持てるもの」に「自分が好きな人たち」と「とことんハマる」ことを重視、生まれた頃から環境が整っているので達成・快楽をモチベーションにできた世代のようには「乾けない」。ただ、それは悪いことではなく、これをやれば成功するという黄金律がない時代だからこそ、自分だけにしかできないことを突き詰め、楽しみをお金に換えていくことができる「乾けない」世代は強い。彼らの得意分野である好きなことを発見する(「偏愛」)力によって、インサイトを発見し、ビジネスに活用していくべき。そのためには、組織の中で、それぞれの「偏愛」を見せ合うことが大事で、弱みも含めて相手を信頼できるようにする組織作りが肝要。自分よりも若い年代と働く機会が増える中で、彼らのモチベーションの新しい傾向についてインプットできた点が有用だった。

  • 今時の若者、これからの若者を理解するにはぜひっていう本ですね^^
    もちろん自分自身もですが・・

    "ライスワークををライフワークに自分が没頭できるためのお金とリソースを生み出すもの」と捉えてもいいでしょう。それくらい割り切って、平日は目の前の仕事に集中して、お金を稼ぐ。そして、帰宅後や週末になったら「ここからはライフワークの時間だ」と切り替え、好きなことや自分が得意なことに時間を投資し、磨いていく。”

    ”そうしていくうちに、「好き」が「得意」になり、「お金」になり、「世界が求めること」と合致してったとき、4つの点が重なり、「生きがい」で稼げるようになっています。そして、「ライフワーク」での稼ぎが、「ライスワーク」に頼らなくても良くなってきたころ、あなたが「生きがい」を追及して生きていく人生が本格スタートしていくのです。”

  • 「僕は単なる公私混同をしているのではなく、人生そのものをプロジェクトとして捉え、そのなかに仕事と家庭があり、教育があり、さまざまな工夫や調整をしている、というイメージを持っています」「僕の勤務時間はだいたい(月)270時間です」。
      
    そう。こんな感じ。会社とかおカネに束縛されずにこの姿を実現するとなると、逆に若いうちに「没頭」して「意味合い」を徹底的にコツコツ追求して周囲から「有り難い」との評を得ねばならない。矛盾しているようだが、それが現実。あたりまえ。
      
    僕の周囲で会社とおカネの束縛を感じさせない軽やかな凄味を持つ人々は、例外なく労働基準法の埒外にいた経験をお持ち。
       
    然るに、新卒一括採用(純血主義)+残業禁止+業務を極める前に定期異動+終身雇用は保証せず+だけど副業は絶対禁止、という亭主関白な日本の大企業からの目線で、さらに一律に労働時間を減らそう、みんな一斉に月末の金曜の3時で帰らせよう、みたいな「改革」は、ほんとに中長期的には国益にも個人の幸せにも反すると思うんですよね。
      
    若い頃、仕事に没頭できる環境と、勉強に没頭できる機会の両方を与えてくれた前職には感謝してもしきれません。今後は僕の方から、「没頭」「意味合い」「良好な人間関係」を得られる環境
    を若手に提供していく所存。

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著者プロフィール

フューチャリスト。京都大学大学院で人工知能を研究。マッキンゼー・アンド・カンパニーやNTTドコモ、グーグル、リクルート、楽天など数多くの企業で新規事業立ち上げを担う。現在はシンガポール、インドネシアのバリ島が拠点。著書は『ITビジネスの原理』『ザ・プラットフォーム』『アフターデジタル』『ディープテック』など多数。

「2021年 『スケールフリーネットワーク ものづくり日本だからできるDX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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