きまぐれな夜食カフェ マカン・マラン みたび [Kindle]

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  • 中央公論新社
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感想・レビュー・書評

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  • 3巻も良かったー

  • マカン・マランみたび。

    ・25歳、コールセンターアルバイト女性。日常ではひたすら影を消して生きているが、ネットの世界ではディスりの女王として名前が広がっている。

    ・和食料理人。修業先から不義理な辞め方で、世界的な料理人のもとへ移ったが、合わず、味覚障害になっている。

    ・タワーマンションに住む専業主婦。浮気を続けた夫と離婚式を挙げる予定。彼女はかつて、開店間もないシャールにオーダーメイドのウェディングドレスを注文した。シャール会社員時代の後輩。

    ・地主の比佐子さん。エンディングノートをつけ始めつつ、これまでの人生を思い出す。

     それぞれの短編は主人公が上の人たちで、シャールさんは出番が少ない。その少ない出番やセリフでじんわり温かくなったり、「まだまだこれからだよ」って思えるところが素敵。料理も素敵だけど、今作は特に印象に残ったものが多くて、ほんとに食べたくなった。比佐子さんのビーフンもおいしそう。

  • 一つ目の話は登場人物のアクがあまりにも強すぎて引いてしまった(自分の悪い部分を凝縮して見せられている感じ)。2つ目以降は店主の知識が勉強になった上に物語としても面白かった。シリーズの他の作品も読みたい。

  • 誰かを妬んだり、ひがんだりしたい夜は保存食を作って毒をだす。出るのかな。やってみよう。

  • 今回のシリーズもほっこりと素晴らしかった。 現在もしくは将来に不安のある人、心が疲れている人たちにぜひ読んでほしい一冊。

  • このシリーズ大好きです。

  • 17.11.25.273p。3作目。装画:西淑 装幀:鈴木久美。

    ①「妬みの苺シロップ」
    ②「藪入りのジュンサイ冷や麦」
    ③「風と火のスープカレー」
    ④「クリスマスのタルト・タタン」

    ①コールセンターで働く弓月綾。彼女は日々の鬱憤をとあるブログで晴らして注目を集めていた。オペレーターあるあるに思わず共感。就活の様子など胸がいたい。漫画家のブログ記事からマカンマランに足を運ぶことになり。恨みつらみを保存食に!は私もいつかやりたいと思う。
    ②香坂省吾は小さい頃から料理が好きだった。まっすぐその道に進んだある日、料理が苦痛になっていた。修行で一緒になった芦沢の店に行き、さくらに出会ってから少しずつ変化していった。
    ③中園耀子は高層マンションからあと少しで出て行くことになった。離婚式で着るドレスの仕立てをシャールに頼みに行って。アーユルヴェーダの風・火・水のバランスの考えが面白い。
    ④瀬山比佐子は70を過ぎて今後のことを考えてエンディングノートを書くことにしたのだが。から小さな楽しみをみつけていた。

  • 自分の生活に不満や不安のある人たちが、マカン・マランの美味しい料理と、店主のシャールの優しい言葉で救われるのがパターンなのだけれど、3冊目になって一味違う話が加わってきた。この店の最初の頃のこととか常連客の思いがよりわかった気になる内容になっている。このシリーズ、あと一冊しかないと思うと残念だけど、良い終わり方になってくれると良いと思う。

  • 妬みの苺シロップ
    藪入りのジュンサイ冷や麦
    風と火のスープカレー
    クリスマスのタルトタタン

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著者プロフィール

1966年、東京都生まれ。映画会社勤務を経て、中国語翻訳者に。『銀色のマーメイド』で第5回ポプラ社小説大賞特別賞を受賞し、2011年にデビュー。17年、『フラダン』が第63回青少年読書感想文全国コンクールの課題図書に選出、第6回JBBY賞(文学作品部門)受賞。他の著書に「マカン・マラン」シリーズ、「キネマトグラフィカ」シリーズ、『風の向こうへ駆け抜けろ』『蒼のファンファーレ』『鐘を鳴らす子供たち』『お誕生会クロニクル』『最高のアフタヌーンティーの作り方』『星影さやかに』などがある。

「2021年 『山亭ミアキス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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